初めての上位挑戦場所となった東前頭筆頭の御嶽海(23=出羽海)が、学生時代は1学年先輩にあたる同5枚目の正代(24=時津風)に、寄り切りで敗れ8敗目。ほろ苦い負け越しとなった。

 右四つに組み止められ、左上手を取れず半身の苦しい体勢。1分40秒を超える熱戦の最後は、寄り立てられ逆転の投げを打つも、左足が俵を踏み越した。

 最後のシーンを「アレしかなかった。それより立ち合いが駄目。差されたとかでなく立ち合いが駄目」と踏み込み負けを伏線に挙げた。正代も先場所は、上位初挑戦で厚い壁にはね返された。それも「でも正代関は自分の相撲を取って6番勝っている。(2勝8敗の)自分があと4番勝てるかとなると…。正代関は強いっす。置いていかれている感がある」と、お手上げ状態のようだった。