欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループ。同社がモビリティサービスの分野で、新会社を立ち上げる方針であることが分かった。
これは4月末、フォルクスワーゲングループがドイツ・ウォルフスブルグで開催した年次決算会見の場で明らかにしたもの。同社のマティアス・ミュラーCEOは、「モビリティサービス事業を、企業家精神に基づいて迅速かつ俊敏な対応力で推進できる独立法人を、近い将来設立する予定」と発表している。
モビリティサービスは、フォルクスワーゲングループが、パワートレインの電動化などと並んで重視する事業。同社によると、モビリティサービスは今後自動車メーカーが、多くの利益を上げられる可能性がある分野になるという。
フォルクスワーゲングループは、モビリティサービスの分野に、できる限り参入していく方針。将来、大きな収益の柱に育つことを期待する。
フォルクスワーゲングループのマティアス・ミュラーCEOは、「我々は新しいモビリティサービスに関して、幾つかの有望なアイデアを実現するために懸命に取り組んでいる。そのための議論も、かなり進展している」と語っている。