大相撲初のアフリカ大陸出身力士、大砂嵐(24)が、母国エジプト観光当局から日本との間の観光振興を担当する親善大使に任命され、2日、首都カイロで記者会見を開いた。

 大砂嵐は「エジプトのためにいろいろ活動したい」と意気込みを語った。エジプトでは、11年の中東民主化運動「アラブの春」以降、治安悪化やテロで主産業の観光が打撃を受け、日本人を含む外国人観光客が激減。大砂嵐は、2月末~3月初めに訪日したシシ大統領と面会した際に「スポーツだけでなく観光でも貢献できるのではないか」と言われたという。今回の帰国は約3年ぶり。大砂嵐は「今度エジプトに来る時は、日本人観光客を集めて一緒に来たい」などと話した。