ジャカルタ、カラフルでレトロな自転車に乗り自撮りする人々…オランダ統治時代の光景を今に

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ファタヒラ広場(ジャカルタ)
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ジャカルタの中心部にジャカルタ歴史博物館がある。1710年にオランダ人によって建てられたこの建物は、白い壁にオレンジ色の屋根を特徴とし、オランダ統治時代にオランダ総督が使用していたものだ。

博物館の前はファタヒラ広場と呼ばれており、そこで少し変わった光景を見ることができる。カラフルでレトロな自転車に二人乗りし、大きめの帽子をかぶりながら、楽しそうに自撮りをする人たちの姿が多く見られるのだ。その数も1台や2台でなく、広場のいたるところを縦横無尽に走り回る。結構頻繁に自転車同士がぶつかりそうになる姿も見られるほどだ。

広場の隅では大きく独特な帽子を乗せたカラフルでレトロな自転車がずらりと並ぶ。広場を走る自転車はここでレンタルできる。ジャカルタ市内はクルマとバイクしか基本的に走っていないので、広場では自転車が珍しい乗り物として楽しまれているのだ。

しかしなぜここまで多くの自転車が走り回り、しかも自撮りを行っているのか。現地で自称ガイドの方に話を聞いてみると、自動車やバイクが登場する以前のオランダ統治時代、ジャカルタにはカラフルな自転車が走り回っていたというのだ。そして当時、日よけとして人々がかぶっていたのがあのような帽子だったのだという。

つまり彼らが行っているのは、日本でいうサムライや忍者の衣装を着て記念撮影をする、そんなアトラクション的なことなのだ。

とは言え、自転車に乗りながらの自撮りは大変危険な行為であることに変わりなく、広場には他にも多くの地元民や観光客が歩いている。自転車に乗る人も乗らない人も、周りには気をつけながら、オランダ統治時代のジャカルタの光景を味わってほしい。

《関 航介》

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