イタリアの自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は7月15日、6月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は9万8680台。前年同月比は12.9%増と、22か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比13.9%増の7万5609台と、18か月連続で増加。『パンダ』が16.3%増の1万7200台以上、『500』が1万9000台以上と、この2車種が引き続き販売を牽引。フィアットブランドが6月、欧州Aセグメントにおいて29%のシェアを獲得し、42か月連続で欧州Aセグ1位となった。6月実績は、『500L』が29.8%増の約9500台。SUVの『500X』も、前年同月比45.7%増の約1万1200台と好調だった。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比9.3%減の5767台と、6か月ぶりに減少。アルファロメオは6690台を販売。前年同月比は22.4%増と、3か月ぶりに前年実績を上回った。
ジープブランドは、前年同月比16.2%増の9883台と、30か月連続の前年超え。これは新型コンパクトSUV、『レネゲード』投入の効果が大きい。
国別の販売実績では、主要国で販売が好調。6月実績の前年同月比は、イタリアが13.5%増、ドイツが15.3%増、フランスが7%増、スペインは27.5%増だった。
また、高級スポーツカーのマセラティは6月、欧州で合695台を売り上げた。
FCAの2015年欧州新車販売は、87万2500台。前年比は13.6%増と2桁増を達成している。