世界を揺るがす排ガス不正問題を起こした欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲン。同社が、ドイツ本国での2015年会計年分のボーナスについて、支給額を減額した。
これは5月13日、フォルクスワーゲン明らかにしたもの。「2015年会計年分のボーナスとして、ドイツで、一人あたり3950ユーロ(約48万円)を支給する」と発表している。
フォルクスワーゲンに関しては、排ガス問題のリコール(回収・無償修理)や、顧客からの損害賠償訴訟への対応に、多額の費用がかかる見通し。そのため、2015年会計年分のボーナスは、減額されての支給となった。
3950ユーロの支給額は、前年の5900ユーロ(約73万円)に対して、およそ33%の減額。なお、3950ユーロのうち、1545ユーロについては、2015年11月末に支給済み。
フォルクスワーゲンの人事担当、Karlheinz Blessing取締役は、「困難な状況にもかかわらず、従業員は素晴らしい成果を生み出した」とコメントしている。