一部ディーゼル車に、排出ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲン。同社に対して、米国カリフォルニア州が、罰金を上乗せした。
これは7月6日、カリフォルニア州の司法当局が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲンが、8600万ドル(約86億円)の民事制裁金をカリフォルニア州に支払うことで合意した」と発表している。
フォルクスワーゲンに関しては6月28日、今回の排ガス不正問題について、米国当局との間で和解が成立。フォルクスワーゲンが、最大でおよそ147億ドル(約1兆470億円)を支払うことで合意。このうち、およそ100億ドル(約1兆円)は、排ガス不正車の買い取りや、顧客に対する補償に充当することが決まった。
今回のカリフォルニア州の司法当局の発表は、これに続く形。フォルクスワーゲンが不正競争防止法に違反したとして、同社に対して8600万ドルの罰金を上乗せした。
カリフォルニア州の司法当局がフォルクスワーゲンに課した民事制裁金は、同州が自動車メーカー1社から徴収する罰金としては。過去最大。カリフォルニア州司法当局は、「罰金の上乗せは、カリフォルニア州が消費者および環境保護法を守るために強い姿勢で臨むことを、フォルクスワーゲンや他の自動車メーカーに示すもの」とコメントしている。