5月の企業倒産、3か月連続マイナスの652件…帝国データバンク

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件数 負債総額の推移
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帝国データバンクが発表した2016年5月の企業倒産件数は前年同月比8.0%減の652件で、3か月連続のマイナス。5月としては2000年以降3番目の低水準となった。

負債総額は同11.0%減の1060億9000万円で、5か月連続のマイナス。5月としては2000年以降最小を記録した。

業種別では、7業種中5業種で前年同月を下回った。このうち、製造業(84件、前年同月比6.7%減)は5か月連続、卸売業(103件、同9.6%減)は4か月連続、小売業(125件、同24.2%減)と運輸・通信業(21件、同19.2%減)は3か月連続の減少となった。一方、建設業(147件、同7.3%増)は3か月ぶりに前年同月を上回った。

主因別では、「不況型倒産」の合計が555件(同6.7%減)と、3か月連続で前年同月を下回った。なかでも、「販売不振」(536件、同7.7%減)は2か月連続で前年同月を下回った。

規模別では、負債5000万円未満の倒産が394件(同0.3%減)、構成比は60.4%を占め、2000年以降で最も高い構成比となった。資本金別では、個人経営と資本金1000万円未満の倒産合計が412件(同0.5%増)で構成比63.2%を占め、2013年12月(構成比60.5%)を上回り、2000年以降で最も高い構成比となった。

地域別では、9地域中4地域で前年同月を下回り、九州(40件、同28.6%減)、近畿(136件、同22.3%減)、中部(103件、同11.2%減)の3地域では3か月連続で前年同月を下回った。一方、北海道(22件、同46.7%増)など4地域では前年同月を上回った。

《纐纈敏也@DAYS》

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