【オートモビル カウンシル】“マツダの香り”を資生堂がつくった…両社開発陣が語る

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マツダ『MX-5 RF』+フレグランストークセッション(オートモビル カウンシル 2016)
  • マツダ『MX-5 RF』+フレグランストークセッション(オートモビル カウンシル 2016)
  • 「SOUL of MOTION」
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  • マツダ『MX-5 RF』+フレグランストークセッション(オートモビル カウンシル 2016)
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マツダは、資生堂とコラボし、同社デザインテーマ“魂動”を象徴するフレグランスを制作。AUTOMOBILE COUNCIL 2016 にその香りを体感できるブースを設置し、初日に両社クリエーターによる「クルマ、アート、香り」をテーマにしたトークセッションを行った。

ステージに登壇したのは、マツダ常務執行役員・前田育男氏、資生堂チーフクリエイティブディレクター・信籘洋二氏、資生堂シニアパフューマー・森下薫氏。「マツダの思想・哲学を体現し、マツダを印象づける」という香りの開発について語り合った。

--- まず、なぜ資生堂とコラボしたか。

マツダ・前田氏 ---「企業の規模ではなく、過去から現代へ、クラシックモダンをテーマにチャレンジしている銀座の老舗、資生堂を肌で感じたかった。ボトルの「魂動」という文字は、資生堂の書体で描いてもらった。これだけも印象が違う。資生堂がブランドに込めた思いが、書体にもあらわれている。結果、すばらしい経験になった」

資生堂・信籘氏 ---「マツダがまさに、本物の日本を知りながら、世界に発信しようとしている。そんなブランディングの想いをプロジェクトを通じて学べるという意味で参加した。

資生堂の意匠部・試験室の誕生100周年をむかえ、デザインとエンジニアリングで新しい価値を想像したい。こうした機会で、香りをどう表現するか。マツダデザインの魂動をどうやって具体化しようかというのは、チャレンジングで面白い試みだった」

--- どんなプロセスで完成したか。

資生堂・信籘氏 ---「まず3つの香りをつくってマツダに試してもらったら、『ありきたりな香りはチャレンジじゃない』『魂動をダイレクトに表した香りに』といわれ却下された。そのあと、強さ、情熱、生命感のある香りに仕上げた。エッジがたった日本の美をめざしたいというマツダの想いをシンプルに表現した」

マツダ・前田氏 ---「知見がないのに、直感的に『違う』と思ったのは、慣れ親しんだ香りが気がしたから。最初の香りは、いろんな人に適した心地よい香りをつくってくれた。でも、デザインの志をそのまま直球で返してほしいと思ったから」

資生堂・森下氏 ---「マツダから『金属的な香りってできないか』っていわれてびっくりした。メタリックな香りはよくないといわれていた。それを逆手に取ってまで、チャレンジしたいと。ライム系の香り、カシス系の香りに硬いイメージがある。メタリックまで行かないけど、魂動とクルマの金属感を出せたと思う」

--- 香りでマツダを表現する。

マツダ・前田氏 ---「アーティスト同士が真剣にぶつかり合った。いろいろな発見があった。異業種だけど、志をいっしょにすると、同じかたちになっていくこともわかった。マツダがフレグランスを持つというのは、大人のクルマ文化をつくっていくうえでプラスになる。マツダはそこも追求していきたい。この香りでマツダという企業を感じてほしい。マツダをあなたのそばに置いてほしい」

両社がつくったフレグランス「SOUL of MOTION」は、「emotional simplicity 削ぎ落とした先の凝縮された興奮」がテーマ。ガラスボトルの外側をステンレス製のカバーで覆っている。前田氏は「とにかくシンプルできれい。われわれが求める美意識に近い」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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