米国政府、2025年達成目標の燃費規制の見直しに着手

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米国の最量販車、フォード FシリーズのF-150
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米国政府が、2025年までに達成を目指していた新たな燃費規制。この規制を見直す動きが、本格化してきた。

これは7月18日、米国運輸省、米国環境保護局、カリフォルニア州大気資源局が明らかにしたもの。「2025年までに達成を目指していた燃費規制の見直しに着手した」と発表している。

米国政府は2012年、2025年までに米国で販売する乗用車とライトトラック(SUV/ミニバン/ピックアップトラック)に、平均54.5マイル/ガロン(約23.2km/リットル)の燃費規制を課すことを決定。

この燃費規制は、2017年から平均燃費を年間5%ずつ引き上げて適用。2025年の新燃費規制値は、現在の約12km/リットルから平均燃費を2倍に引き上げることを求める内容だった。

ところが現在の米国新車市場は、ガソリン価格の下落や緩やかな景気回復を受けて、SUVやピックアップトラックが、かつてないほどの人気。2025年の新燃費規制値の達成が困難な見通しになったことから、米国運輸省、米国環境省、カリフォルニア州大気資源局の3者は、見直しに着手している。

《森脇稔》

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