【INDYCAR 第9戦】順延された決勝が雨で中断…続きは8月27日に実施

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前日から順延されて始まったレースだが、雨で中断となってしまう。
  • 前日から順延されて始まったレースだが、雨で中断となってしまう。
  • 主催サイドは8月27日に延期してのレース「続行」を決めた。
  • 空模様がテキサス戦を翻弄。
  • レースはフルコースコーションの状態で走っているところで降雨中断になってしまう。
  • 写真左端は#5 ヒンチクリフ(中断時トップ)。その右は#14 佐藤琢磨。
  • 戦いは8月27日に持ち越された。

米テキサス州の「テキサス・モータースピードウェイ」が舞台のインディカー・シリーズ第9戦は、現地12日、雨の影響で前日から順延された決勝レースがスタートしたものの、レース途中で雨のために中断。レースは8月27日に再延期されて「続行」ということになった。

テキサス戦のレースウイークは、どこまでも天候に翻弄されてしまった。雨ではレースをしないことが原則のオーバルコースに、連日の強雨が襲う。

前日(6月11日)はレース前に降った雨で濡れたコースの乾燥が間に合わず、スタート先送りを繰り返した末に順延。そして、コースから浸み出す水への対処が続いて予定時刻を遅れながらも決勝がスタートしたこの日(同12日)は、248周レースの71周目を上位が走っていた時点で雨による中断というかたちに。

当日中のレース再開が適わず、レース成立の周回数も満たしていないという事態に際し、主催サイドはこのレースを2カ月半ほど後の8月27日(土曜)に再延期、続きをナイトレースとして実施することを決めた。この日程は全16戦の今季、第14戦と第15戦の間に入るもので、8月後半~9月初旬は3連戦になる。なお、ナイトレースでの土曜開催は当初の(6月11日開催の)設定に戻る格好(同12日は昼間レースの設定でスタートした)。

インディカー・シリーズにおける今回に似た措置があったケースとしては、2011年のブラジル・サンパウロ戦が直近例とのことだが、この時は連続する2日間での決着だった。今回は2カ月半を挟んでの続行(72周目からの再開予定)という、より特異な形態になる。

12日のレースはトップが42~43周目を走行中に2台のマシンが絡む大きなアクシデントがあり、コースバリア修復等のためのフルコースコーション(隊列スロー走行)が長く続いていたが、その最中に雨が降ってきて中断した。その時点(71周)の首位はジェームズ・ヒンチクリフ(#5 Schmidt Peterson Motorsports/ホンダ)。2~3番手もホンダ勢で、ライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport)、ミハイル・アレシン(#7 Schmidt Peterson Motorsports)が続いていた。

予選4位だった佐藤琢磨(#14 AJ.Foyt Racing/ホンダ)は序盤から順位を大きく下げる展開となり、ピットタイミングも良くなかったせいか中断時点では1周遅れの17番手だった模様。また、姿勢を乱した他車に巻き込まれるかたちで大クラッシュに遭遇したジョセフ・ニューガーデン(#21 Ed Carpenter Racing/シボレー)は病院に搬送されたが、幸い大過なく済んだようだ。

インディカー・シリーズの次戦(第10戦)は現地6月26日決勝の日程で、ウィスコンシン州エルクハートレイクの「ロードアメリカ」(ロードコース)にて開催される。

《遠藤俊幸》

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