ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツの商用車部門は7月28日、米国サウスカロライナ州において、新工場の起工式を行った。
この新工場は、サウスカロライナ州チャールストンに、およそ5億ドル(約510億円)を投資して、建設されるもの。メルセデスベンツの主力商用車のひとつ、『スプリンター』の次期モデルを組み立てる。
スプリンターは、最大積載量3.5トンクラスの欧州商用車のベストセラーモデル。2代目に当たる現行型は、2006年に発売された。スプリンターには、バン、ピックアップトラックなど、用途に応じたバリエーションを設定。
メルセデスベンツが米国に新工場を建設するのは、北米を中心としたNAFTA地域で、スプリンターの販売が伸びていることへの対応。スプリンターは、およそ20年間の歴史を持つ。現在では、世界の約130か国で販売。米国はドイツに次いで、世界第2位の販売台数。
そのため、メルセデスベンツは、米国サウスカロライナ州のチャールストンに商用車の新工場を建設。2020年までに開始される次期スプリンターの生産に備える。次期型は、ドイツ2工場と米国1工場の3工場で、組み立てられることに。
メルセデスベンツ商用車部門のヴォルカー・モーンヒンウェグ代表は、「新工場とともに、メルセデスベンツ商用車は北米におけるサクセスストーリーを続けていく」と語っている。