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あの名香が生まれるまで&シャネル新作フレグランスの情報もいち早くお届け。(Kyoko Muramatsu)

香水の街、南仏グラースにてお花から香水が作られるまでをレポート。あわせて、シャネルから秋に登場する新作フレグランスN°5 ロー オードゥ トワレットもご紹介。

ローズ ドゥ メが咲き誇る花畑。

香水の麗しい香りを生み出す花々たち。ここグラースではその主となるローズやジャスミン、そしてアイリスなどの花々を生産しています。今回はその中でもシャネル社が契約している花畑にお邪魔いたしました。

5月の南仏はローズ ドゥ メ生産の真っ最中。花が咲ききった瞬間が一番香り高いのだそう。そのタイミングを見計らって、早朝から花摘みの女性が作業をはじめます。畑全体がローズの甘くグリーンな香りに包み込まれていました。

400キロのお花が、このアブソリュートに。

摘まれた花はすぐ近くのファクトリーで蒸留され、フレッシュなまま香りを保存できる固形の形態に加工させます。そして、香水をつくるという段階になって、アプソリュートという濃縮された液状に最終的に変化を遂げるのだそう。何千輪の花でようやくこの600グラムのアプソリュートができるのだとか! このアプソリュートがフレグランスの香りを形作り、深みを与えるのですね。グラースで産出されたこれらのアブソリュートは、「シャネル N°5」の香水や、レゼクスクルジフ(ブディック限定発売)など、ごく限られたフレグランスにのみ使われているそうです。

水のように軽やかでフレッシュ。

そしてこのグラースという場所で今回発表になったのが、あの名香「N°5」の五番目の香りとなる、「シャネル N°5 ロー オードゥ トワレット」。パウダリーさを抑えて、フレッシュなグリーンさを強調させた香りは、まさにN°5の現代的な解釈。N°5に憧れていたけれども、自分にはまだマチュアすぎると思っていた女性にこそおすすめできます。

この香水のミューズはリリー・ローズ・デップが務めることが最近発表されました。詳しくはこちらのニュースもチェックを。