まち再建、まだら模様 女川「開国」へ一歩/大槌すれ違う官民
復興の断面 東日本大震災4年(2)
かさ上げ工事のつち音が響く土地で3階建ての新駅舎が開業を待つ。東日本大震災で約15メートルの津波にのみ込まれ、800人以上の犠牲者が出た宮城県女川町。3月21日、JR石巻線の全線運転再開と女川駅開業に合わせ、女川町は「まちびらき」を宣言する。
「閉鎖的だった町を『開国』する」。町商工会副参事、青山貴博さん(42)は復興への思いをこう表現する。約1万人いた人口は現在約7千人。新しい人を呼び込まなく...