いつもの宮本節で、人はどう生きるべきか、と考えさせられるいい本です。
しかしながら設定の単純ミスが気になります。
重要な登場人物の戸倉の留学したのはハーバード大学、米国マサチューセッツ州ボストン近くにあります。
しかしながら戸倉のバイト先(戸倉の人生観に影響を与える出来事あり)はニューヨーク(苦学生の戸倉が長期休暇の時にあえて数時間電車やバスに乗ってニューヨークに出稼ぎに行ったというわけでもないようです)。
なぜちょっと調べればわかることなのに、著者はもちろんのこと、編集者や校正者も気づかなかったのだろうか。。。読んだ当時米国在住だったため、違和感を覚えた。当時日本の本はなかなか手に入らず、また電子書籍もなかったため手持ちの本を日本人コミュニティで貸し借りしていたが、この本を読んだ友人たちはみな私同様、そのミスが気になる、いい本なのに。。。という感想だった。

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海岸列車(上) (文春文庫 み 3-7) 文庫 – 1992/10/10
宮本 輝
(著)
幼い日、母に捨てられた兄と妹。その心の傷をいだきながら、二人は愛を求めてさまよい、青春を生きぬく。そして青春との訣別。人生の意味を深く問いかける一大ロマン。(栗坪良樹)
- 本の長さ446ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1992/10/10
- ISBN-104167348071
- ISBN-13978-4167348076
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1992/10/10)
- 発売日 : 1992/10/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 446ページ
- ISBN-10 : 4167348071
- ISBN-13 : 978-4167348076
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,982,197位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。
広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』等著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年3月1日に日本でレビュー済み
2007年1月5日に日本でレビュー済み
絡み合う人間関係と様々な展開に引き込まれた。
節々に見られる作者の思想が、登場人物を使って語られていく。
「海岸列車」という一つの象徴的なからくりを使って、
「生と死」を感じた人々が、懸命になって、それぞれの舞台で活躍していく。
人間は常に死と隣り合わせに生きている。
それに気づくからこそ、精一杯生きられる。
会社の盛衰、死によるそれぞれの人生の急展開。
実におもしろかった。
ただ結末が納得いかない。宮本輝は書きすぎるのだ。
ああここでこの物語も終わったなというところでやめておけばいいのに、
終わり時を逸して書きすぎてしまうから不満が残る。
節々に見られる作者の思想が、登場人物を使って語られていく。
「海岸列車」という一つの象徴的なからくりを使って、
「生と死」を感じた人々が、懸命になって、それぞれの舞台で活躍していく。
人間は常に死と隣り合わせに生きている。
それに気づくからこそ、精一杯生きられる。
会社の盛衰、死によるそれぞれの人生の急展開。
実におもしろかった。
ただ結末が納得いかない。宮本輝は書きすぎるのだ。
ああここでこの物語も終わったなというところでやめておけばいいのに、
終わり時を逸して書きすぎてしまうから不満が残る。
2015年4月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の故郷の雰囲気に似ていることがとても読みやすくしてくれていた。
2016年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮本作品沢山読んでいます、海岸列車、読み始めて一気に読ました。
2002年6月29日に日本でレビュー済み
兄と妹がそれぞれの想いで昔通り過ぎた小さな駅に下車し、回顧する物語。
薄幸な生い立ちかと思いきや、恵まれた有閑クラブの経営者として祭り上げられるしっかり者の妹と対極にいる兄の放蕩ぶりが前半部分の面白さがある。
すごしストーリー的に甘さもあるが、飽きずに読みすすめる。
薄幸な生い立ちかと思いきや、恵まれた有閑クラブの経営者として祭り上げられるしっかり者の妹と対極にいる兄の放蕩ぶりが前半部分の面白さがある。
すごしストーリー的に甘さもあるが、飽きずに読みすすめる。
2015年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすい小説です。もちろん「センター模試・国語」はホントに初めだけでして,主人公のかおりさんが山陰に帰省するホームで出会った男性に対する評価のセリフ;「上等ね」がその後を予感させていたのですね。そこからはセンター試験・本番でもちょっと出題できないでしょうね。
2015年6月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中も凄く赤茶けて、汚らしくて店頭でなら多分購入しないくらいでした。あまりにひどい場合は売るべきでないのでは・・・
本の内側は1センチ以上、3方向から赤茶けているのです。安いからいい…とは言えないと思います。文字もかすんで読みづらくて困りました。
本の内側は1センチ以上、3方向から赤茶けているのです。安いからいい…とは言えないと思います。文字もかすんで読みづらくて困りました。