２０代半ばのある時期、夢中になって読み漁った安岡先生の講話集の中でも、特に勇気を与えてくれた一冊でした。
今から、３０年近く前のことですが、父親の本棚から見つけだして、
いい本だなあ！と感動したのが、確か、「運命を創る」だったと思います。
その直後に読んだのが、この「易と人生哲学」「活眼・活学」あたりだったと思います。
そのあと、２年間ぐらいは、ほとんど安岡先生のご著書を夢中になって読み漁ったのを覚えています。
ただ、漢籍の専門書の方は、どうもそちらの素養がないと読んでゆくのが難しいので、
専ら、読んで理解し易い講話集の方ばかりでした。
そのあと、会社勤めを辞めて、漢方医学系の道を目指した起点のひとつにこの本も関係します。
この本以外にも、常に説かれていますが、
宿命と運命は違い、宇宙の生成化育の理法を熟知し、浩然の氣を大いに養い、精神を髪膚することで、
運命は己の手で創り出すことができるという内容には、感動と勇気を大いに与えられました。
西洋の成功哲学の類には少ない、生き抜くための東洋の蘊奥に感動し、
そして、人は何のために生きてゆくのかを考えさせられた一冊でもあります。
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