1991年8月15日、ニューヨークのセントラルパークに75万人もの観客を集めたコンサートの模様を収録したCD。
いくらフリーコンサートといっても75万人とは信じられない多さだ。
バックを支えるメンバーは総勢18名。
僕が知っているのはマイケル・ブレッカー、スティーブ・ガット、リチャード・ティー程度だが層層たるミュージシャンが揃っているのではないか。
ブラジルや南アフリカの音楽を前面に出ているが演奏がとにかく上手い、完璧なんだ。
このリズムの気持ち良さったらないね。
1970年代の中ごろまではソロとして快調にヒット・アルバムを出すも1975年の「時の流れに」以降は低迷を続けたポール。
1986年の「グレイスランド」で見事復活し、1990年の「リズム・オブ・ザ・セインツ」、そしてこの作品というわけだ。
CDの解説によるとこのコンサートの前はヨーロッパ・ツアーをおこなっていたそうで演奏もこなれているわけだ。
もうラストのS&G時代の4曲は観客も大興奮、割れんばかりの拍手の中歌うポールの声を聴いていると目が少しうるむ。
この作品、ポールのソロで唯一持っていなかったのに気付き買った。
今聴くとポールはライブを数枚出しているがこれが最高でしょう。
この時49歳、ポールの1つの音楽的ピークを捉えタアルバムとしても重要だと思う。