2018年 アイ・ヴィ・シーからのリリース。オリジナルは1922年米国映画で、監督はロバート・J・フラハティ。
1910年代のカナダ北部に暮らすイヌイットたちの生活をとらえたドキュメンタリー映画の金字塔で、上映時間は78 分。本作の存在を知ったのは約30年前に読んだジャン=リュック・ゴダール監督の著書「映画史」から。その本にはゴダールが影響を受けた古今東西の多数の映画の写真が引用されていますが、本作の当時のタイトルは「極北の怪異」でした。この不思議なタイトルがずっと頭の中に残っていて、最近になってアイ・ヴィ・シーからDVDもBDもリリースされたという情報をAMAZONから得て、値段がびっくりするほど安かったので、思い切ってBDを購入しました。
農作物が育たない極北の地で生きる6人家族のナヌーク一家の食料は、アザラシやセイウチ、鮭などの野生動物。彼らの猟場はイングランドくらいの広大な地域で、そこには当時200人くらいしか住んでいませんでした。その過酷な環境のなかで彼らはひたすら獲物を求めて移動を続け、獲物を捕らえたならばその場ですぐに解体して生で食べちゃうんです。
そのような過酷な環境の中にも白人商人たちがちゃんと進出してきて交易所を開いています。ナヌークたちはホッキョクギツネの毛皮を持ち寄り、彼らが作ることができないナイフなどの工業製品を手に入れます。ところで、映画に出てくる、高い木のやぐらに掛けられた膨大なホッキョクギツネの毛皮の山にはビックリですね。これと何を交換するにしても、白人たちはボロ儲けに決まってますよね。
その他旅先で氷の塊をブロック状に切って作るイグルーと呼ばれるテント代わりの仮設住宅での暮らしも興味津々。彼らは下着を着ないので、寝るときは全裸になって家族が寄り添って毛皮にくるまって寝るシーンや、橇を引くハスキー犬の凶暴な姿、驚きのアザラシの狩りの方法など、何千年もの間受け継がれてきたと思われる、狩猟人としての生活のド迫力に圧倒されまくりです。
30年待った甲斐がありました。本作は評判通りの至高の名画です。すべての映画ファンは必見と思われます。
極北の怪異(極北のナヌーク) 《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,152","priceAmount":1152.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,152","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"OX%2Fc974MBiatj9FSzRLNEgjcQUoZuiOkFexP15f6q4OZB%2BwrOeSjs%2BShD3jyNbPQwf2CCpxiwlC0ILCHvZTSpIxdRG8TzHdBe2nLDZ8h50JHpXCgVBQYuOg5aEZhw5%2Bgg9GKN6%2FSXbM%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | ロバート・J・フラハティ |
稼働時間 | 1 時間 18 分 |
Amazon 新生活SALE (Final) 開催中
期間限定!人気商品がお買い得。最大5,000ポイント還元ポイントアップキャンペーン
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
Amazon 新生活SALE (Final) を今すぐチェック
よく一緒に購入されている商品
![極北の怪異(極北のナヌーク) 《IVC BEST SELECTION》 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61qwf8w-E6L._AC_UL116_SR116,116_.jpg)
対象商品: 極北の怪異(極北のナヌーク) 《IVC BEST SELECTION》 [DVD]
¥1,152¥1,152
残り1点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
“ドキュメンタリー・フィルムの父”ロバート・フラハティ
後の映像作家に多大なる影響を与えた記録映画の大傑作!
1922年 アメリカ映画 ドキュメンタリー/サイレント
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 梱包サイズ : 19.2 x 13.8 x 1.6 cm; 80 g
- EAN : 4933672241982
- 監督 : ロバート・J・フラハティ
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 18 分
- 発売日 : 2013/9/27
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : IVC,Ltd.(VC)(D)
- ASIN : B00DORL48I
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 38,855位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 194位外国のドキュメンタリー映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2020年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
100年近く前のイヌイットの生活を映した記録映画?です。
今では文明化されてしまい、同様の生活をしている現地の人はほとんどいないでしょう。
貴重な作品だと思います。
今では文明化されてしまい、同様の生活をしている現地の人はほとんどいないでしょう。
貴重な作品だと思います。
2020年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドキュメンタリーの意味合いが現在と違う時代の作品。今ならやらせと批判される演出も多い。
けれど、監督が現地で現地人と一緒に暮らし、友好関係を築いた為に撮れた貴重な映像である。
流れる流氷のシーンや現地人のハンティングのシーンは、美しく、迫力がある。
けれど、監督が現地で現地人と一緒に暮らし、友好関係を築いた為に撮れた貴重な映像である。
流れる流氷のシーンや現地人のハンティングのシーンは、美しく、迫力がある。
2018年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1910年代のイヌイットの暮らしぶりを撮影した、貴重なドキュメンタリーです。極寒の地で生きるイヌイットたちの、野性味と生命力あふれる姿に、目も心も奪われました。また、少しですがカヤックを運用する場面がありますので、シーカヤック愛好者は必見です!
2018年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フラハティが撮影のために場面設定しているのだが、そんなことは気にならない。楽しげな家族と厳しい環境、エスキモー犬の扱い、カヤック、漁、ハンティング、氷の家をつくる技、薄氷の海をわたる技、革靴を噛んで柔らかくする技などなどとてもおもしろい。それにしてもホッキョクギツネの毛皮の量がすごい。昔はあんなにとっても減らなかったのだろうか?
2009年12月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
演出とドキュメンタリーのほどよい混じり合い。
そして白黒なのに、ハイビジョン映像よりも極北の生活を描き出すことに成功している。
とくにストーリーに起伏があるわけではないけれど、この映像をずっと観ていたいと思わせられる。
その不思議な力はフラハティたちによるのか、それともナヌークたちか。
その答えを保留したまま、しばし映像にひたりたい。
そして白黒なのに、ハイビジョン映像よりも極北の生活を描き出すことに成功している。
とくにストーリーに起伏があるわけではないけれど、この映像をずっと観ていたいと思わせられる。
その不思議な力はフラハティたちによるのか、それともナヌークたちか。
その答えを保留したまま、しばし映像にひたりたい。
2015年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もう後戻り出来ないところまで此の地球環境を破壊してしまった人類よ、もはや手遅れだけど自滅死までに一度見ておけこの崇高な人々の姿を。
反省?後悔? なにをいまさら・・・
反省?後悔? なにをいまさら・・・
2015年5月11日に日本でレビュー済み
何年か前にオンデマンドで見たのですが、
あら?アマゾンのインスタントビデオにはないようですね。
ドコモのdビデオの方で見たのだったかもしれません。
同じ人間なのに、住む環境によってこうも生活スタイルが変わるのかと
感動を覚えました。
一部フィクションのようですが、イヌイットの方の生活が
なんとも衝撃的で、この映画は一見の価値ありだと思います。
あと、飼い犬(?オオカミじゃないはずですが・・)の表情も野性的で
未だに印象に残っています。
あら?アマゾンのインスタントビデオにはないようですね。
ドコモのdビデオの方で見たのだったかもしれません。
同じ人間なのに、住む環境によってこうも生活スタイルが変わるのかと
感動を覚えました。
一部フィクションのようですが、イヌイットの方の生活が
なんとも衝撃的で、この映画は一見の価値ありだと思います。
あと、飼い犬(?オオカミじゃないはずですが・・)の表情も野性的で
未だに印象に残っています。