最前線物語 ザ・リコンストラクション スペシャル・エディション [DVD]
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フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | リー・マーヴィン, マーク・ハミル, サミュエル・フラー, ロバート・キャラディン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 2 時間 43 分 |
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商品の説明
商品紹介
第二次大戦下の最前線での闘いをリアルに描く、新鮮な感動を呼ぶ戦争映画の傑作!
【収録内容】
本編(約163分)+映像特典(約197分)
映像特典
Disc2:
●最前線物語: リコンストラクション (約47分)
●映画を作った男: サミュエル・フラー (約55分)
●シーンの研究 (約18分/4シーン/音声は解説のみ)
●未公開シーン集 (約31分/18シーン/音声は解説のみ)
●ドキュメンタリー:The Fighting First (約12分)
●プロモーション映像 (約30分)
●予告編集 (約3分/3種類)
●ラジオ・スポット集 (約1分/2種類)
●スチール・ギャラリー
音声特典
Disc1:●映画歴史家 リチャード・シッケルによる音声解説
Amazonより
今や日本でも名匠の誉れ高いサミュエル・フラー監督が、第2次世界大戦に兵士として戦っていた経験を元に作り上げた1980年の傑作戦争映画『最前線物語』。本作はフラー監督亡き後、映画評論家のリチャード・シッケルが70000フィートに及ぶ同作の膨大なフィルムとフラー自身の撮影台本を元に再構成したロング・ヴァージョン。40分を超える新たなシーンが加えられているが、単にシーンを増やすというよりも、そもそも存在しているシーンに新たなショットを挿入するといった編集も多くなされているため、劇場公開版と大きく印象が外れることはなく、むしろ作品世界がさらに奥深いものとなり「戦場では生き残ることが真の栄光である」というテーマ性もより際立つものとなっている。またモノクロシーンで、ビッグ・レッド・ワンの腕章のみ赤く着色させるという、フラー監督が当時は技術的にやりたくてもできなかったことも、ここではめでたく具現化。同作のファンもそうでない御仁も一度は接してもらいたいヴァージョンである。(増當竜也)
レビュー
製作: ジーン・コーマン 監督・脚本: サミュエル・フラー 撮影: アダム・グリーンベルグ 音楽: ダナ・カプロフ 出演: リー・マーヴィン/マーク・ハミル/ロバート・キャラダイン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 141 g
- EAN : 4988135557254
- 監督 : サミュエル・フラー
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 43 分
- 発売日 : 2005/8/5
- 出演 : リー・マーヴィン, マーク・ハミル, ロバート・キャラディン
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ワーナー・ホーム・ビデオ
- ASIN : B0009Q0J9W
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 31,532位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 217位外国の戦争映画
- - 2,574位外国のアクション映画
- - 2,884位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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久しぶりに読み返してみて、やはり感銘を受けたのが、「リー・マービンの花冠」と名付けられた一編。
もちろん、サミュエル・フラーの「最前線物語」とマービンに捧げられたものだ。
原題では“The Big Red One”との名を持つ今作は、第二次大戦のアメリカ陸軍の小隊のヨーロッパ戦線の3年間を綴った物語。
孤高の映画監督フラーの集大成的な意味合いにして自身が映画での遺言と位置付けたと言われる作品だ。
描かれているのは戦地を転々とする兵士たち。シシリー、ノルマンディ、ベルギー、チェコと度重なる戦闘を繰り返し、爆撃と粉塵、銃弾の中進撃し続けた男たちの物語。
前線に次々と送り込まれ死んでいく者たち、名前を覚えても意味がないので互いの名前は聞かない。名もなき兵士たちの独白。
敵を見れば殺す。でも、そこには、好戦主義も国威高揚もない、ただ生き延びるための手段なのだ。
その一方で産気づいた妊婦を救う為自ら手助けし新たな生命の誕生に立ち会う心優しき男たち。
“戦場では生き残る事こそが総てであり栄光である”
今作を語る際必ず引用される有名なフラーのフレーズ。
ヒロイズムにも感傷主義にも没しない。自ら戦場に行き、Big Red Oneの一員として戦闘に参加してきたフラーのイズムを露わした名言である。
市街戦、夥しい死、瓦礫の山。コンクリートが破壊された中での市井の人々の生活の営み。
母の亡骸を墓地まで運んでほしいと取引しようとする少年、ドイツ軍を倒し解放した町で、マービンに花冠を差しだす少女。
戦場の子供たちにフィルターを合わせるフラーの眼差しは詩情的で美しい。でも、その先にあるのは苛酷な現実。
テレンス・マリックの「シン・レッド・ライン」を美しくフォトジェニックな戦争映画と呼ぶのなら、今作は渇いたハードなタッチながら血が脈動するような映像叙事詩。
両極端に見える両作だけど、どちらも映画作家の哲学を滲ませる。
〜「映画とは何か、映画とは戦場のようなものだ。愛、憎しみ、アクション、そして死。ひとことで言えば、感動だ」〜
これは、かって、ゴダールの「気狂いピエロ」に“ハリウッドの映画監督”として自身登場し、ジャン=ポール・ベルモンドの問いに答えたあまりに有名な名台詞だ。
そして、「最前線物語」こそ、フラー的な感動=PASSIONに溢れた傑作であり、それは、リー・マービンの佇まいと映画的豊かさを感じるだけで十分である。
最前線で活躍する兵士達の緊迫感が伝わってきます。軍曹役のリー・マービンの演技が素晴らしいと思います。
ただし、エンターテイメント性を求める方にはお勧めしません。戦闘シーンが殆どなので。純粋に戦争物が好きな方には必見です。
DVDとしては、映画歴史家の音声解説も付いているし、映像特典も満載なので、戦争物好きの方は持っていても良い作品の一つだと思います。
昔、名画座で見て以来でした。リー・マービンとてもいいですね。
大学時代に映画研究会の先輩がこの映画を褒めていたのに釣られて1度は観ている。
当時は戦争映画の類は余り見てもいないくせに好きではなかったが、この映画は気にいった。
何か戦争映画らしからぬ雰囲気、若き兵士達の青春物語のような感覚がしたからだ。
30年以上振りで観直したが感想は同じようなもので、黙々と戦い続けるリー・マービン演じるベテラン軍曹となんとか生きのびようとする若き4人の若者達の、反戦というわけではない、人間臭いドラマのようなものを感じた。
それこそここ30年で戦争映画は一杯観てきたが、とても異色で、なにか清々しいものさえ感じさせてくれるような良作だと思った。
そして、何度観ても素晴らしい終盤のユダヤ人収容所の解放で、少年と鬼軍曹(リー・マ
ービン)との振れあいのシーンは胸を打つうつくしく悲しいシーンだ。この作品は全編戦闘シーンとうつくしい自然や平穏な日常のコントラストが素晴らしい。特に海や森の中の太陽の光などの色合いがうつくしい。さすが、サミュエル・フラー監督だと感動(「シン・レッド・ライン」もこの手法を拝借したのかと思ってしまう)。
このDVD本編だけでなく映画評論家のリチャード・シッケルによる音声解説も第二次世界大戦の知られざる真実や撮影秘話が入り混じっており内容が深い。
もう一つのディスクは様々な特典が付いており観応えは十分。
公開版のDVDを持っている人も比較して観ることができるし、特典も十分満足できるものなので、買いなおしても満足できるDVDとなっている。
それだけに、要所要所に見所があります。冒頭とラストがいいですねぇ。いずれもリー・マーヴィンがいい味を出してます。敵兵を殺してしまう冒頭と、守ろうとした者に死なれてしまうラスト。この皮肉なめぐり合わせがいい。
ただ、中盤は不毛な戦いの連続。戦いはいつでも不毛なのですが、主要人物がいつでも危機を切り抜けるのがうますぎ。そのうち、この人たちは絶対大丈夫という安心感が出てきてしまうわけですね。はたして戦争映画を娯楽として観てしまっていいのかということにもなりますが、これ、戦争映画としては致命的な欠陥だと思います。臨場感も薄まるし、許されることなら味わいたいスリルが無くなってしまいます。
あとは愚連隊のような兵士たちが騒ぎ立てていることしか印象に残っていません。マーヴィンの軍曹と相対する敵の将校のあつかいかたにしても充分ではない。このあたりは、いささか強引な映画作りを信条とするフラー監督の悪さが少し出てしまったように思います。
やはり、サミュエル・フラーは『ショック集団』や『東京暗黒街・竹の家』などが傑作。