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白鯨 (下) (新潮文庫 (メ-2-2)) 文庫 – 1952/2/12
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獰猛で狡知に長けた白鯨を追って、風雨、激浪の荒れ狂う海をピークォド号は進んだ。ホーン岬、インド洋、日本沖を経た長い航海の後、ついにエイハブは、太平洋の赤道付近で目ざす仇敵をみつけた。熱火の呪詛とともに、渾身の憎悪をこめた銛は飛んだ……。作者の実体験と文献の知識を総動員して、鯨の生態と捕鯨の実態をないまぜながら、エイハブの運命的悲劇を描いた一大叙事詩。
- ISBN-104102032029
- ISBN-13978-4102032022
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1952/2/12
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ569ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1952/2/12)
- 発売日 : 1952/2/12
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 569ページ
- ISBN-10 : 4102032029
- ISBN-13 : 978-4102032022
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 223,752位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻のAmazonのレビューに、なぜか岩波のレビューも混ざっているようです。
新潮文庫の訳は日本語としても難易度の高いもので、普段からあまり読書をしない人にはお勧めできません。意味が取れない、熟語が読めない、ということが頻繁にあると思います。それだけで充分、挫折の要因になります。
他の方も書かれている通り、鯨学の章が割りとあって、それが退屈です。
読み終われば、「読んだ!」という達成感は半端ないですが、ただ読み終わっただけでは、正直、どうしてこの物語にここまでの歴史的な有り難みがあるのかは理解できませんでした。
鯨を一種の神として崇めて行くための鯨学、追跡劇、戦い…。
背景には色々あるようで、研究資料に当たってみると、また違った印象になりそうです。
とりあえず、これを読み終われたら、大抵の読書で挫折することはなくなる気がします。
気力の鍛錬にお勧めです。
新潮文庫の訳は日本語としても難易度の高いもので、普段からあまり読書をしない人にはお勧めできません。意味が取れない、熟語が読めない、ということが頻繁にあると思います。それだけで充分、挫折の要因になります。
他の方も書かれている通り、鯨学の章が割りとあって、それが退屈です。
読み終われば、「読んだ!」という達成感は半端ないですが、ただ読み終わっただけでは、正直、どうしてこの物語にここまでの歴史的な有り難みがあるのかは理解できませんでした。
鯨を一種の神として崇めて行くための鯨学、追跡劇、戦い…。
背景には色々あるようで、研究資料に当たってみると、また違った印象になりそうです。
とりあえず、これを読み終われたら、大抵の読書で挫折することはなくなる気がします。
気力の鍛錬にお勧めです。
2023年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
…という形式は最初は新鮮ですが、だんだん飽きてきて最後の方は事典的パートは斜め読み・飛ばし読みで小説パートだけちゃんと読むという感じになっていった(笑)。このような読書体験は、恐らく『白鯨』の影響下にあるであろう、パワーズの『舞踏会へ向かう三人の農夫』で経験済みであった。
呆気ない終わり方は映画『ケープフィアー』(もちろんスコセッシ版)を思い出させた。全体を通して一番記憶に残っているのは、少年乗組員が海に投げ出され、四方に何も見えない恐怖から発狂してしまうくだり。これはマジで怖い。
呆気ない終わり方は映画『ケープフィアー』(もちろんスコセッシ版)を思い出させた。全体を通して一番記憶に残っているのは、少年乗組員が海に投げ出され、四方に何も見えない恐怖から発狂してしまうくだり。これはマジで怖い。
2016年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あまりに有名なのに読んだことがないので軽い気持ちで挑戦してみた。
物語自体は作品の半分以下しかなく(と感じた)内容も読みやすい。しかし度々出てくる鯨と捕鯨の長いウンチクに何度も心が折れそうになる。
作者から「お前に読めるのか?」と問われているようで、「俺は負けない」「飛ばし読みもしない」とこれまた執念で最後まで読むことができた。この物語はエイハブ船長の白鯨に対する異様な執念が物語の軸になっているが、この作品自体がメルヴィルの異様な執念の塊だと感じた。
今想うと、作者は鯨と捕鯨愛を余すことなく語ることが動機で、それを読んでもらうために物語を入れたのではないかと思う。
私にとって、この読書自体がまるで困難な航海のような体験だった。読み上げた時の「俺はやり遂げた」という達成感に感動した。作者との対話・勝負こういう読書もあるんだなと学んだ作品になった。読書力が鍛えられたおかげで、以前挫折したカフカの「城」も攻略できた。
あくまで個人の感想です。
物語自体は作品の半分以下しかなく(と感じた)内容も読みやすい。しかし度々出てくる鯨と捕鯨の長いウンチクに何度も心が折れそうになる。
作者から「お前に読めるのか?」と問われているようで、「俺は負けない」「飛ばし読みもしない」とこれまた執念で最後まで読むことができた。この物語はエイハブ船長の白鯨に対する異様な執念が物語の軸になっているが、この作品自体がメルヴィルの異様な執念の塊だと感じた。
今想うと、作者は鯨と捕鯨愛を余すことなく語ることが動機で、それを読んでもらうために物語を入れたのではないかと思う。
私にとって、この読書自体がまるで困難な航海のような体験だった。読み上げた時の「俺はやり遂げた」という達成感に感動した。作者との対話・勝負こういう読書もあるんだなと学んだ作品になった。読書力が鍛えられたおかげで、以前挫折したカフカの「城」も攻略できた。
あくまで個人の感想です。
2015年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この翻訳は、一定のリズムを持ったすぐれた日本語の文体になっている。表紙もすばらしく文庫本としての決定版にふさわしい。
2021年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思い付くまま、作者が文を書いているので、ストーリーがわからない。
白鯨を倒す話と見せかけて、作者の知識披露の○○です。
白鯨を倒す話と見せかけて、作者の知識披露の○○です。
2014年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
メルヴィルノ博識、訳者の筆力。怪奇な巨鯨が怖ろしくなります。スケールの大きさに圧倒されました。
老人、子どもはPTSDになりそう。
老人、子どもはPTSDになりそう。
2019年6月23日に日本でレビュー済み
鯨を捕獲し、船につなげておくと、やはり危険なしに食事ができることがわかっているので、多くのサメが集まってくる状況が描かれている。また人間にとっても、古くから珍味の類に入っていたらしく、例えばせみ鯨の舌はフランスでは珍重されていたらしいし、海豚の肉もその味を賞賛されていたようだ。
また鯨の目は頭の横に付いているため、自分の前や後ろにあるものが見えないらしい。それから鯨と言えば、潮吹きがよく知られているけれども、人間にとっては危険極まりないもので、まともに当たってしまうと大ケガすることになるようだ。また鯨の尾は魚と違って水平に付いているのだが、魚と違って唯一の推進の源泉となっていると言う。そして鯨が死ぬと当然巨大な死骸が残るわけだが、非常な悪臭を放つようだ。けれどもこれさえも、他の生物にとっては「壊れ鯨」として貴重な食料となることも描かれている。更に時代が時代なだけに差別的な表現も、あちこちに登場する。例えば鯨の値段は、奴隷の30倍の価格になるらしい。
そんな話が次から次へと描写されて、遂にはモビー・ディックを追う最後の戦いに突入する。だが余りにも呆気ない終わり方に、読者は驚いてしまうのではないだろうか。小説としてよりも、鯨の博学誌を読んでいるような気になってしまうが、非常に興味深い本である。
また鯨の目は頭の横に付いているため、自分の前や後ろにあるものが見えないらしい。それから鯨と言えば、潮吹きがよく知られているけれども、人間にとっては危険極まりないもので、まともに当たってしまうと大ケガすることになるようだ。また鯨の尾は魚と違って水平に付いているのだが、魚と違って唯一の推進の源泉となっていると言う。そして鯨が死ぬと当然巨大な死骸が残るわけだが、非常な悪臭を放つようだ。けれどもこれさえも、他の生物にとっては「壊れ鯨」として貴重な食料となることも描かれている。更に時代が時代なだけに差別的な表現も、あちこちに登場する。例えば鯨の値段は、奴隷の30倍の価格になるらしい。
そんな話が次から次へと描写されて、遂にはモビー・ディックを追う最後の戦いに突入する。だが余りにも呆気ない終わり方に、読者は驚いてしまうのではないだろうか。小説としてよりも、鯨の博学誌を読んでいるような気になってしまうが、非常に興味深い本である。