音楽界のサラブレッドとして80年代、90年代初頭に名を馳せたリチャードマークスの通算4枚目のアルバム。
2枚目のアルバムで、恋人に宛てたラブレターにすばらしいメロディーを付けたRight Here Waitingが大ヒットして、恋人ともそれを機に結婚するなど、ロマンティストなアーティストでもある。
今作でもメロディーメーカーの手腕を発揮しながら、社会風刺などの側面も見せつつ、やはりすばらしいバラードを聴かせてくれている。
そして、このアルバムを境に、表舞台の活動からしばらく身を引いて、プロデュース業に専念し、いろいろなアーティストに曲を提供始めた。
やはり人が生み出す作品には、その人の色や心が映し出される。僕はリチャードの詞や曲にいつも誠実さを感じる。
そして誠実で真面目に音楽を届ける姿勢は今も変わらない。
愛を歌うに相応しい優れたシンガーソングライターとして、これからも歌い続けてほしいアーティストです。