生徒が、定期テスト対策で「平家物語」や「徒然草」を暗誦しているのを聞いて、日本語って美しいなあと改めて思い、自分も暗誦が無性にしたくなってきた。昔、中学1年の国語の先生が平家物語の「敦盛の最期」をスラスラと暗誦してこられたことと、高校の日本史の先生が「二条河原の落書」を暗誦された時、非常に感激したことを今でもはっきりと覚えている。
自分も覚えたことがあったが、当時はちゃんとテストで書けなくちゃ、とか思っていただけだったのだろう。その読み方の「手本」が欲しくなって購入。これがなかなか素晴らしい。途中に入っている渡辺博也さんの音楽がまたいい。大人の皆さん、懐かしさ以上に得るものがありますよ。是非、姿勢を正して「朗読」に浸ってみてください。幸田露伴の「五重塔」なんてしびれますよ。今からでも頑張って、暗誦したいです。大人たちよ、「覚えなさい」と子供に命ずるのではなく、自ら手本を見せようじゃありませんか。