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トリスタン・イズー物語 改版 (岩波文庫 赤 503-1) 文庫 – 1985/4/16
- 本の長さ303ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1985/4/16
- ISBN-104003250311
- ISBN-13978-4003250310
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1985/4/16)
- 発売日 : 1985/4/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 303ページ
- ISBN-10 : 4003250311
- ISBN-13 : 978-4003250310
- Amazon 売れ筋ランキング: - 266,988位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 356位フランス文学研究
- - 387位フランス文学 (本)
- - 1,848位岩波文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年4月5日に日本でレビュー済み
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とても中世の世界と精神の雰囲気がありました。訳文はとてもよかったです。
2019年8月10日に日本でレビュー済み
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イズーはとても感情の起伏が激しいと思う。そしてとても口が巧い。身の潔白を証明する裁きにかけられたとき、「我がマルク王さまと、巡礼(変装したトリスタン)をほかにして、わたくしをその両腕に抱いたものはごさりませんぬ」。マルク王はなんなく騙されている。
「ロミオとジュリエット」など、以後の恋愛物語に影響を与えたらしい。けれどはじめから古典の知識として読みはじめたせいか、さして感動するほどでもなかった。細かいところでは深い意味があるのだろうけど。
「ロミオとジュリエット」など、以後の恋愛物語に影響を与えたらしい。けれどはじめから古典の知識として読みはじめたせいか、さして感動するほどでもなかった。細かいところでは深い意味があるのだろうけど。
2017年5月10日に日本でレビュー済み
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店頭よりも安価なので助かります。品切れのこともあるようですが、できるだけ常時低価格を維持していただければと思います。
2016年8月18日に日本でレビュー済み
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うーむ。
文体は美しく読みやすい。
しかし物語自体の違和感が凄いです。
不倫し、人を疑い、人を騙し、そのために無実の侍女の殺害を依頼する王妃。
不倫し、人を欺き、保身(または復讐)のために人を殺しまくったトリスタン。
正直、彼らはその仇敵たちと似たり寄ったりだと思うのです。
なのに「トリスタンとイゾルデ可哀想!悪くない!人徳高い!」「敵は悪いから殺されて当然!」な調子で書かれるので……。
現代日本人である私の感覚からすると、これを騎士道物語に分類することに納得がいきません。どこが騎士道?
立派な部分あったっけ?ああ、なんか無茶苦茶を言う悪者やドラゴンを殺した部分かぁ。でもやはり殺戮。
日本語訳が美しいのでそこだけが救い。その美しさで星2つ。
文体は美しく読みやすい。
しかし物語自体の違和感が凄いです。
不倫し、人を疑い、人を騙し、そのために無実の侍女の殺害を依頼する王妃。
不倫し、人を欺き、保身(または復讐)のために人を殺しまくったトリスタン。
正直、彼らはその仇敵たちと似たり寄ったりだと思うのです。
なのに「トリスタンとイゾルデ可哀想!悪くない!人徳高い!」「敵は悪いから殺されて当然!」な調子で書かれるので……。
現代日本人である私の感覚からすると、これを騎士道物語に分類することに納得がいきません。どこが騎士道?
立派な部分あったっけ?ああ、なんか無茶苦茶を言う悪者やドラゴンを殺した部分かぁ。でもやはり殺戮。
日本語訳が美しいのでそこだけが救い。その美しさで星2つ。
2015年12月29日に日本でレビュー済み
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金髪のイゾルデが白い手のイゾルデに嫉妬するくだりは人間的に面白かった。至高の愛でも揺らぐのですね。
2014年4月28日に日本でレビュー済み
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俗にいう「トリスタンとイゾルデ」の物語。私はワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」の「前奏曲」「イゾルデの愛の死」の曲が大好きで、そこからこの物語を知るようになったのですが、この物語は「伝説」「神話」だけあって、解釈は様々なのですね。このペディエの描く世界観は大好きです。
日本語にはじめて訳されたのは何時なのでしょう。訳し方、言い回しが時代錯誤で私は非常に好きです。この聞きなれない言い回しが、この物語の伝説的、神話的な感じを際立たせていて、読んでいると「トリスタンとイズー」が生きていた時代でこの物語を垣間見ているような気分になります。(訳された時より時代は何百年も以前の話ですが)。
これほどロマンティックな恋物語があるでしょうか。
ラストシーンがどんなだかわかっているにもかかわらず、トリスタンとイズー、二人の幸せを願う自分がいました。
日本語にはじめて訳されたのは何時なのでしょう。訳し方、言い回しが時代錯誤で私は非常に好きです。この聞きなれない言い回しが、この物語の伝説的、神話的な感じを際立たせていて、読んでいると「トリスタンとイズー」が生きていた時代でこの物語を垣間見ているような気分になります。(訳された時より時代は何百年も以前の話ですが)。
これほどロマンティックな恋物語があるでしょうか。
ラストシーンがどんなだかわかっているにもかかわらず、トリスタンとイズー、二人の幸せを願う自分がいました。
2013年3月3日に日本でレビュー済み
古代ケルトの「トリスタン伝説」に起源をもつと云われ、12世紀中世フランスにて物語としてまとめられた恋愛譚の古典。様々な異本のある中で、フランスの中世文献学者ジョゼフ・ぺディエ(1864-1938)が編集したものが本作、1890年。ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』(1865年)でも知られる物語。
古典、特に前近代の作品の登場人物は、英雄は一貫して英雄であり、忠実な従僕はどこまでも忠実で、悪党は最後まで悪党だ。人物像が、謂わば剥き出しなのである。記号の如き人物類型からは、個々の内面のその細やかな顫動を、感情の胎動を、殆ど思わせない。各記号が、その部分的機能を果たして、物語が一つの全体として駆動していく、そのような趣が本作からも感じられてしまう。
愛はこの世ならざるものだと、人々はいつの時代にも思い知らされてきたし、またそれを語り続けてきた。愛の純粋さはそこに極端という夜の破滅性を孕んでおり、それは現実の現実性・散文性・即物性――まず以て何事も何事かとして俗事という意味論的な安定さの裡に「在ら」ねばならぬという、頽落した惰性態の生の意味連関に埋め立てれた日常という朝の中途半端――とは、本質的に相容れぬ。
「これをいっしょに飲んだものは、身も心も一つになって、生きているあいだも、死んでの後も、永久に愛しあってはなれぬ・・・」「海上でいっしょに飲んだあの秘薬のことをも思い出してもらいたい。あれは二人の死であったとね」
「わたしなくばおんみなく、おんみなくばわたしなし、・・・」
「・・・、最後のそして永遠の抱擁の中でかなたに運び去られていゆくトリスタンとイズーという一組は、人間が現実の社会の上に飽くこともなくちらるかす理想、それが全く相反するような相貌を呈していても実は幸福への執念深い憧れの一つで、・・・、それがもっとも魅力ありもっとも感動させる力をもつ様式の一つであるとしても、それはまた、もっとも危険な様式に一つででもあるのです」「けれどおよそ人間の理想なるものでその魅力に危険の伴わぬものはないのです。そして人生を平凡もしくは退屈な絶望におとしいれることなくしてその理想を取り去ることもまたできぬことでしょう」(「ガストン・パリスの序文」より)
古典、特に前近代の作品の登場人物は、英雄は一貫して英雄であり、忠実な従僕はどこまでも忠実で、悪党は最後まで悪党だ。人物像が、謂わば剥き出しなのである。記号の如き人物類型からは、個々の内面のその細やかな顫動を、感情の胎動を、殆ど思わせない。各記号が、その部分的機能を果たして、物語が一つの全体として駆動していく、そのような趣が本作からも感じられてしまう。
愛はこの世ならざるものだと、人々はいつの時代にも思い知らされてきたし、またそれを語り続けてきた。愛の純粋さはそこに極端という夜の破滅性を孕んでおり、それは現実の現実性・散文性・即物性――まず以て何事も何事かとして俗事という意味論的な安定さの裡に「在ら」ねばならぬという、頽落した惰性態の生の意味連関に埋め立てれた日常という朝の中途半端――とは、本質的に相容れぬ。
「これをいっしょに飲んだものは、身も心も一つになって、生きているあいだも、死んでの後も、永久に愛しあってはなれぬ・・・」「海上でいっしょに飲んだあの秘薬のことをも思い出してもらいたい。あれは二人の死であったとね」
「わたしなくばおんみなく、おんみなくばわたしなし、・・・」
「・・・、最後のそして永遠の抱擁の中でかなたに運び去られていゆくトリスタンとイズーという一組は、人間が現実の社会の上に飽くこともなくちらるかす理想、それが全く相反するような相貌を呈していても実は幸福への執念深い憧れの一つで、・・・、それがもっとも魅力ありもっとも感動させる力をもつ様式の一つであるとしても、それはまた、もっとも危険な様式に一つででもあるのです」「けれどおよそ人間の理想なるものでその魅力に危険の伴わぬものはないのです。そして人生を平凡もしくは退屈な絶望におとしいれることなくしてその理想を取り去ることもまたできぬことでしょう」(「ガストン・パリスの序文」より)
2012年1月18日に日本でレビュー済み
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文庫本の帯に”情熱恋愛の神話として人々の心に深くやきつき,西欧人の恋愛観の形成に大きく影響を与えた”をある.
本当だろうか? 秘薬を飲んだあと,離れては我慢ならずに再会し,讒言にあって離別してしばらくすると忘れ難く苦難の
末にまたも会い見え,その繰り返し.永遠の愛といえばそれまでだが,馬鹿馬鹿しい一言で十分という感じである.
12世紀の人々に現代の感情をぶつけても意味はないが.
本当だろうか? 秘薬を飲んだあと,離れては我慢ならずに再会し,讒言にあって離別してしばらくすると忘れ難く苦難の
末にまたも会い見え,その繰り返し.永遠の愛といえばそれまでだが,馬鹿馬鹿しい一言で十分という感じである.
12世紀の人々に現代の感情をぶつけても意味はないが.