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世界を変えた100冊の本 単行本 – 2003/11/1
- 本の長さ580ページ
- 言語日本語
- 出版社株式会社共同通信社
- 発売日2003/11/1
- ISBN-104764105292
- ISBN-13978-4764105294
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商品の説明
商品説明
ところが、著者はことごとくそうした手順の逆をいっている。まず、人類の歴史に大きな影響を与えたという100冊の選定からして個性的だ。旧約聖書やコーラン、シェイクスピアやケインズのようなスタンダードもむろん含まれているが、ギリシアの哲学者エンペイリコス(2世紀)、社会科学の先駆者ヴィーコの『新しい学』(1725)、アルメニア生まれの精神指導者グルジェフの『ベルゼバブの孫への話』(1950)といった、とおりいっぺんのガイドではお目にかかれない著者・著作も数多い。一般の読者にとっては、本書によってはじめてその存在を知る書物も少なくないだろう。
また、その書きぶりも独特だ。たとえば孔子は「偉大な思想家の中でも、ずぬけて世俗的な人物」、16世紀の神学者カルヴァンに「彼の神学はことのほか貧弱」、マルクスに対して「論理は混乱していて、甘いところがある」という具合で、率直を通り越して言いたい放題の感さえある。とまどったり、怒ったりする読者も出てくるだろうが、仔細に読めば、こうした記述も単なる挑発ではなく、相応の論拠と確信、そしてこれがもっとも重要なのだが、著者自身の強い嗜好に裏づけられていることが分かるはずだ。
名著には、ひとたび評価が確立してしまうと、それ以上の批判を寄せつけないところがある。だが、いかなる著作でも、内容を受けとめ生かすのは読者ひとりひとりの嗜好と見識だろう。もう一度、おのおのの感性にもとづき、闊達な議論を交わすことにも意義があるのではなかろうか。本書のように刺激的な書物に出あうと、あらためてそうした思いを強くするのである。(大滝浩太郎)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 株式会社共同通信社 (2003/11/1)
- 発売日 : 2003/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 580ページ
- ISBN-10 : 4764105292
- ISBN-13 : 978-4764105294
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,589,709位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,226位図書館情報学
- - 1,415位読書法
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