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世界を変えた100冊の本 単行本 – 2003/11/1

5つ星のうち2.5 3

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ブックガイドというのは、おおむね無難なものだ。1冊の書物として見ると、きわめて退屈であるといってもよい。そこで紹介される著作がたいてい魅力的であるため、ガイドじたいにはさしたる個性を求められないからである。本書のように、「オデュッセイア」や「論語」から、「ツァラトゥストラはこう語った」「毛沢東語録」までという人類史上一級の書物を扱う場合はなおさらだ。どこからも異論の出ない名著をリストアップし、手際よく要約できていればそれでよしとするのが普通である。

ところが、著者はことごとくそうした手順の逆をいっている。まず、人類の歴史に大きな影響を与えたという100冊の選定からして個性的だ。旧約聖書やコーラン、シェイクスピアやケインズのようなスタンダードもむろん含まれているが、ギリシアの哲学者エンペイリコス(2世紀)、社会科学の先駆者ヴィーコの『新しい学』(1725)、アルメニア生まれの精神指導者グルジェフの『ベルゼバブの孫への話』(1950)といった、とおりいっぺんのガイドではお目にかかれない著者・著作も数多い。一般の読者にとっては、本書によってはじめてその存在を知る書物も少なくないだろう。

また、その書きぶりも独特だ。たとえば孔子は「偉大な思想家の中でも、ずぬけて世俗的な人物」、16世紀の神学者カルヴァンに「彼の神学はことのほか貧弱」、マルクスに対して「論理は混乱していて、甘いところがある」という具合で、率直を通り越して言いたい放題の感さえある。とまどったり、怒ったりする読者も出てくるだろうが、仔細に読めば、こうした記述も単なる挑発ではなく、相応の論拠と確信、そしてこれがもっとも重要なのだが、著者自身の強い嗜好に裏づけられていることが分かるはずだ。

名著には、ひとたび評価が確立してしまうと、それ以上の批判を寄せつけないところがある。だが、いかなる著作でも、内容を受けとめ生かすのは読者ひとりひとりの嗜好と見識だろう。もう一度、おのおのの感性にもとづき、闊達な議論を交わすことにも意義があるのではなかろうか。本書のように刺激的な書物に出あうと、あらためてそうした思いを強くするのである。(大滝浩太郎)

内容(「MARC」データベースより)

孔子からアインシュタインまで、人類の歴史に大きな影響をもたらした世界の名著100冊を、縦横無尽に論じたブックガイド。普通では読みきれない名著の中身を、著者についての情報も含め、端的に紹介する。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 株式会社共同通信社 (2003/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 580ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4764105292
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4764105294
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち2.5 3

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マーティン・セイモア=スミス
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2003年12月2日に日本でレビュー済み
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