空海の伝記等ではありませんが、小説として大変興味深く読めました。
空海も釈迦も実在の人物ですが、イエスも同様です。いずれの人物も、神仏が遣わした化身なのだろうと個人的には思っています。
小説の著述において終始、空海の言葉の横柄な感じの表現が気になりました。
空海をリスペクトする者の一人として、そこだけは個人的にやや違和感を禁じ得ませんでした。著者の意図がわからないわけではないのですが。
綿密な取材を踏まえた壮大な小説作品は、空海ファンの一人として大変勉強になりましたし、とても楽しめました。
素晴らしい小説をありがとうございました。
南無大師遍照金剛。

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空海 単行本 – 2005/12/1
三田 誠広
(著)
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社作品社
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104861820596
- ISBN-13978-4861820595
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登録情報
- 出版社 : 作品社 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4861820596
- ISBN-13 : 978-4861820595
- Amazon 売れ筋ランキング: - 439,847位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 73,743位文学・評論 (本)
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トップレビュー
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2020年7月10日に日本でレビュー済み
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2016年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空海の凄さがよく分かりました。歴史上の有名な僧としての位置付けしかありませんでしたが、物語として空海の生涯を歴史的背景を通して知ることで、一人の人間として身近に感じられるようになりました。彼のような並外れた天才が奈良、平安期に出現したことそのことが、現在の日本の精神世界を確立してくれたことを思うと幸運以外に言葉がありません。最近、最も心に残った一冊になりました。
2016年3月18日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎の「空海」に批判的な論評があったので、比較する意味で読んでいるのですが、微妙!?
2008年2月9日に日本でレビュー済み
本書の前に、同じ著者の手になる「日蓮」を読んで、その思想や行動がわかりやすく記されていることを評価しつつも少し物足りないものを感じていたが、この「空海」は万人にお薦めできる作品であり、刊行後、版を重ねていることからも読者諸氏の一定の評価を受けていることが伺える。
時代は奈良時代から平安時代への移行期であり、昔、日本史の教科書で習った歴史上の有名人物がこれでもかと登場する。桓武天皇、和気清麻呂、坂上田村麻呂、橘逸勢、藤原冬嗣、最澄、果ては蝦夷の英雄アテルイまで、多彩な人物群が空海の成長と活躍を彩る。同時に政治と仏教の関わりについても理解出来る。
密教思想へのイントロダクションとしても優れており、高野山や東寺、善通寺を訪問したい気持ちがとても高まっている私である。
時代は奈良時代から平安時代への移行期であり、昔、日本史の教科書で習った歴史上の有名人物がこれでもかと登場する。桓武天皇、和気清麻呂、坂上田村麻呂、橘逸勢、藤原冬嗣、最澄、果ては蝦夷の英雄アテルイまで、多彩な人物群が空海の成長と活躍を彩る。同時に政治と仏教の関わりについても理解出来る。
密教思想へのイントロダクションとしても優れており、高野山や東寺、善通寺を訪問したい気持ちがとても高まっている私である。
2006年10月21日に日本でレビュー済み
高野山に初めて行ってみました。宿坊に泊まって金剛峰寺にも参拝しました。奥の院にお参りする人の波は驚くばかりです。大師教会に飾られた弘法大師の功績を讃える絵巻を眺めるだけでもその偉大さを感じました。その空海を青春小説風にすると創作ノートで書いていた著者の意気込み、私もアテルイが出てきたのには驚きましたが、さすが「いちご同盟」の作者。人間空海が感じられる作品になっています。空海は、不世出の天才ですから不思議な事も起こしたのでしょうね。ともかく、高野山に行く前に読んでみると良いですよ。
2010年9月18日に日本でレビュー済み
詳細なディティールに裏打ちされた、実に骨太な作品である。
通常空海伝というのは、唐から帰国後の出来事にフォーカスして書かれるのが通例になっている(薬子の乱や最澄との確執、満濃池の干拓事業等ドラマティックな要素が多いため)。しかし本作では、そのような事件については最後の方に軽く触れているだけで、大半は山野を駆け廻っていた少年期から渡唐し恵果より伝法潅頂を受ける壮年期までの描写に費やされている。
空海は、日本仏教史にとどまらず、政治史や文化史にも巨大な足跡を残した史上指折りの大天才であったわけだが、真魚と呼ばれていた青年期については、山岳で修業をしていたこと以外明確な史実は残っていない。しかし、資料が乏しいということは、それだけフィクションを入れる余地が豊富にあるということで、作者は敢えてその時期を選んだのだろう。
「あとがき」の、作者の言葉。
結果としては、なるべくリアリティーを損なわないようにしながら、一種の空海伝説を物語として書き上げたということになるだろうか。歴史的な背景については十分に考慮し、さらに空海が仏教という思想に出合って、そこからどのように成 長していったかという過程については、ひとつの青春小説として読めるように書いたつもりだ。
ここで述べられている通り、本作には青春小説のありとあらゆる要素が詰まっている。三田は空海(真魚)をこのようなスタンスで描いたが、切り口を変えれば、SF、伝奇、ホラー、等々色々なバリエーションで描くことが可能だ。空海伝説は、小説化にとっては汲めども汲めども尽きない泉のようなものなのだろう。
通常空海伝というのは、唐から帰国後の出来事にフォーカスして書かれるのが通例になっている(薬子の乱や最澄との確執、満濃池の干拓事業等ドラマティックな要素が多いため)。しかし本作では、そのような事件については最後の方に軽く触れているだけで、大半は山野を駆け廻っていた少年期から渡唐し恵果より伝法潅頂を受ける壮年期までの描写に費やされている。
空海は、日本仏教史にとどまらず、政治史や文化史にも巨大な足跡を残した史上指折りの大天才であったわけだが、真魚と呼ばれていた青年期については、山岳で修業をしていたこと以外明確な史実は残っていない。しかし、資料が乏しいということは、それだけフィクションを入れる余地が豊富にあるということで、作者は敢えてその時期を選んだのだろう。
「あとがき」の、作者の言葉。
結果としては、なるべくリアリティーを損なわないようにしながら、一種の空海伝説を物語として書き上げたということになるだろうか。歴史的な背景については十分に考慮し、さらに空海が仏教という思想に出合って、そこからどのように成 長していったかという過程については、ひとつの青春小説として読めるように書いたつもりだ。
ここで述べられている通り、本作には青春小説のありとあらゆる要素が詰まっている。三田は空海(真魚)をこのようなスタンスで描いたが、切り口を変えれば、SF、伝奇、ホラー、等々色々なバリエーションで描くことが可能だ。空海伝説は、小説化にとっては汲めども汲めども尽きない泉のようなものなのだろう。
2006年3月26日に日本でレビュー済み
この本は、
1 仏教の教えを分かりやすく解説
2 空海の生きた平安初期の歴史をひもとく
3 小説として、空海の人間像を現代風に描く
をミックスさせた本です。
ですので、「一粒で複数楽しめる」部分もありますし、アテルイとの交流など、創作の部分があるので、戸惑う部分もあります。
筆者の仏教観としては、日本古来の自然崇拝の部分が大きいようです。そのため、空海の幼少期の四国の山岳を描く部分に力が入っています。苦しみを救うという部分が仏教では重要だと思うのですがそれは感じられませんでした。
歴史や仏教に関心があるけど、難しい本はちょっと敬遠したいという人にお勧めします
1 仏教の教えを分かりやすく解説
2 空海の生きた平安初期の歴史をひもとく
3 小説として、空海の人間像を現代風に描く
をミックスさせた本です。
ですので、「一粒で複数楽しめる」部分もありますし、アテルイとの交流など、創作の部分があるので、戸惑う部分もあります。
筆者の仏教観としては、日本古来の自然崇拝の部分が大きいようです。そのため、空海の幼少期の四国の山岳を描く部分に力が入っています。苦しみを救うという部分が仏教では重要だと思うのですがそれは感じられませんでした。
歴史や仏教に関心があるけど、難しい本はちょっと敬遠したいという人にお勧めします
2020年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
空海が大好きで、空海に関する本を探しては読んでいます。
期待通りに、読みながら、空海にのめりこみました。
昨日読み終わりましたが、もう一回読み予定です。。
期待通りに、読みながら、空海にのめりこみました。
昨日読み終わりましたが、もう一回読み予定です。。