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吉野作造評論集 (岩波文庫 青 131-1) 文庫 – 1975/7/16
- 本の長さ361ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日1975/7/16
- ISBN-104003313119
- ISBN-13978-4003313114
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (1975/7/16)
- 発売日 : 1975/7/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 361ページ
- ISBN-10 : 4003313119
- ISBN-13 : 978-4003313114
- Amazon 売れ筋ランキング: - 704,209位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 952位東洋哲学入門
- - 966位日本の思想(一般)関連書籍
- - 3,841位岩波文庫
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上位レビュー、対象国: 日本
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2005年3月10日に日本でレビュー済み
「吉野作造」または「民本主義」を聞いたことがない者は恐らく少ないだろう。しかし、それがどのような思想だったのかを知っている者は少ないと言わざるを得ない。評者も本書を読むまでは、恥ずかしながら高校の教科書レヴェルの理解を脱していなかった。本書を読むと吉野作造がいかに傑出した人物だったかがよく分かる。評者の無知ゆえの大正デモクラシーへの否定的イメージは鮮やかに消え去った。
吉野作造の基本的な政治的信条は一貫して「民本主義(民主主義)」と「国際主義」にある。本書に収められている論文からもそれははっきりと読み取れる。それは理想主義的では決してない。現実に立脚した議論を組み立て、かつそれらを主張しているのである。民本主義の実現のために議員の人格が高まることと民衆の政治的覚醒を挙げているが、これが今日の我が国でも当てはまることに嘆息せざるを得ない。
本書には高い歴史的意義を持つ「憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」だけでなく今日でもなお示唆に富む論文が多数収められているのみならず、60ページにわたる編者の解説も本書の理解を深めてくれて秀逸である。「憲政の本義を説いて・・・」は憲政とは何か、民本主義とは何か、代議政治とは何かを平易に示してくれる。デモクラシー理解のためにも本書は極めて有用である。
ただし、当時の政治状況に即して論じたものが殆どであるために、本書の理解のためには最低限高校の日本史程度の日本政治史の知識は必須であろう。
吉野作造の基本的な政治的信条は一貫して「民本主義(民主主義)」と「国際主義」にある。本書に収められている論文からもそれははっきりと読み取れる。それは理想主義的では決してない。現実に立脚した議論を組み立て、かつそれらを主張しているのである。民本主義の実現のために議員の人格が高まることと民衆の政治的覚醒を挙げているが、これが今日の我が国でも当てはまることに嘆息せざるを得ない。
本書には高い歴史的意義を持つ「憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず」だけでなく今日でもなお示唆に富む論文が多数収められているのみならず、60ページにわたる編者の解説も本書の理解を深めてくれて秀逸である。「憲政の本義を説いて・・・」は憲政とは何か、民本主義とは何か、代議政治とは何かを平易に示してくれる。デモクラシー理解のためにも本書は極めて有用である。
ただし、当時の政治状況に即して論じたものが殆どであるために、本書の理解のためには最低限高校の日本史程度の日本政治史の知識は必須であろう。