５年も前に、このシリーズの第一巻を買って読んだら面白くて、レビューも絶賛いたしました。
また続きが読みたくなったので、この第二巻を買いました。
話しは、相変わらず、物語の話者が語り始めると、そこの登場した人物が長々と話をはじめる、またそこに登場した人物が話始めるというように、ドンドン迷路の奥深く入っていく。しかし、その語り部の話が面白くて先が読みたくてドンドン飛ばし読みをしてしまう。それほど面白い。
しかし、本書にでてくる「オマル王と二人の息子の物語」はちょっと趣が違う。
解説によると、この話は第４５夜から１４５夜に至る、千夜一夜物語の中の最長の話で、面白い話ばかりではない。君主としての心得や回教的道徳の話に数十ページを費やして面白くないので飛ばし読みしてしまう。話自体は回教とキリスト教の大戦争で、アラブ世界のみならずギリシャやパレスチナも含む壮大な話だが、この話、本巻では第９５夜で終わってしまって仕切りれトンボである。結末が知りたければ第三巻を買わねばならないが、もういいや、という感じになってしまった。
面白さと退屈さと、尻切れトンボ。本巻に☆５点はつけられない。
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