人間は秘密を持つものである。それでいいのである。
その秘密が人間を美しくさせ、人生を正しく推進させる源泉ともなる。
「胸に緋の文字を抱く」
この鮮烈なイメージが若き日の自分にどれほどの衝撃をもたらしたことか。
厳格なピューリタンの慣習の中で、超然と己の正しさを通した主人公の生き様に感動した。
人生に正しい答えは無い。そういう言葉を聞く度になぜか無性に頭に来ていた人間だったが、この本と出遭うことで得心がいった。
人生は自分の正しさを、価値観を貫けばいいのだと。
ただそれこそが尊いのだとわかった。
それを貫けない者の何と惨めで悲しいことか。貫く者の苦難が救われる事の何と美しいことか。
主人公と共に胸に緋文字を抱く。これがこの本を読んだ人間の使命にすら感ずる。
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緋文字(完訳) (岩波文庫 赤 304-1) 文庫 – 1992/12/16
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胸に赤いAの文字を付け,罪の子を抱いて処刑のさらし台に立つ女.告白と悔悛を促す青年牧師の苦悩…….厳格な規律に縛られた十七世紀ボストンの清教徒社会に起こった姦通事件を題材として,人間心理の陰翳に鋭いメスを入れながら,自由とは,罪とは何かを追求した傑作.有名な序文「税関」を加え,待望の新訳で送る完全版.
- ISBN-104003230418
- ISBN-13978-4003230411
- 出版社岩波書店
- 発売日1992/12/16
- 言語日本語
- 本の長さ432ページ
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2020年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序章にあたる「税関」の章はこの小説の背景を知るには、役だった。姦通罪が存在した17世紀のボストンは厳格なピューリタリズムに支配された土地であった。人々の心の救済のためにあったはずの宗教は、救済からかけ離れた仕打ちを人に与えたこともあった。
『緋文字』の作者、ナサ二エル・ホーソーンの先祖がアメリカ東部マサチューセッツ州、セイラムでの魔女裁判に深く関与した判事であったことは知られている。魔女裁判が起こったのも1692年のボストン郊外であった。アーサー・ミラーの「るつぼ」はセイラムでの魔女裁判を題材にした戯曲である。「緋文字」と「るつぼ」は共に同じ時代背景を描写している。読み比べてみるのも、面白いだろう。
『緋文字』の作者、ナサ二エル・ホーソーンの先祖がアメリカ東部マサチューセッツ州、セイラムでの魔女裁判に深く関与した判事であったことは知られている。魔女裁判が起こったのも1692年のボストン郊外であった。アーサー・ミラーの「るつぼ」はセイラムでの魔女裁判を題材にした戯曲である。「緋文字」と「るつぼ」は共に同じ時代背景を描写している。読み比べてみるのも、面白いだろう。
2011年11月8日に日本でレビュー済み
この小説をいつ読んだろうか?おそらくは中学時代かと思う。
その時に「愛してはならない人を愛した」ことの恐ろしさを感じ、しばらくは頭の中に
「A」という文字が焼き付いて離れなかった。「A」の意味を知ったのはしばらく後のこと。
主人公が相手が誰かを告げずに子どもを産む。法的な結婚相手は故郷を出奔して行方知れず。
その中で愛してはならぬ人と愛し合い、子どもができる。
ピューリタニズム的社会の中では決して許されることではない。
村の人間に責められても一切相手の名前を出すことはない。絞首台の上の主人公。
絞首されるのではなく、一生「A」の一文字を胸に縫い付けた服を着ることを強制される。
その「A」を破り捨てた主人公。しかしその「A」の文字は再び彼女の元に…
最後に全ての事実が明らかにされる場面はあまりにも残酷な現実。
この作品は時を経ても残り続ける作品。
名作中の名作といえる。ぜひじっくり読むことをお勧めします。
その時に「愛してはならない人を愛した」ことの恐ろしさを感じ、しばらくは頭の中に
「A」という文字が焼き付いて離れなかった。「A」の意味を知ったのはしばらく後のこと。
主人公が相手が誰かを告げずに子どもを産む。法的な結婚相手は故郷を出奔して行方知れず。
その中で愛してはならぬ人と愛し合い、子どもができる。
ピューリタニズム的社会の中では決して許されることではない。
村の人間に責められても一切相手の名前を出すことはない。絞首台の上の主人公。
絞首されるのではなく、一生「A」の一文字を胸に縫い付けた服を着ることを強制される。
その「A」を破り捨てた主人公。しかしその「A」の文字は再び彼女の元に…
最後に全ての事実が明らかにされる場面はあまりにも残酷な現実。
この作品は時を経ても残り続ける作品。
名作中の名作といえる。ぜひじっくり読むことをお勧めします。
2018年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
米国の中学生は必ず読む本だと聞いたので、これは読まなければいけないと思い、購入しました。
最初は難しく、進展が遅いと感じ、1ヶ月程少しずつ読破していきましたが、中盤から何となく結末が見えて来て、後は一気に読んでしまいました。何故、もっと若い時に読まなかったのだろうと後悔しきりです。
とても考えさせられる内容で、読後の満足感は十分すぎるものでした。
一読をおすすめします。
最初は難しく、進展が遅いと感じ、1ヶ月程少しずつ読破していきましたが、中盤から何となく結末が見えて来て、後は一気に読んでしまいました。何故、もっと若い時に読まなかったのだろうと後悔しきりです。
とても考えさせられる内容で、読後の満足感は十分すぎるものでした。
一読をおすすめします。
2018年7月12日に日本でレビュー済み
19世紀アメリカの作家ホーソーン(1804-1864)による長編小説、1850年。舞台は、イングランドを追われた清教徒(Pilgrim Fathers)がアメリカ大陸に渡った1620年からおよそ一世代後、17世紀半ばのニューイングランド。
新大陸にて自らの理想社会を建設しようと企てた清教徒の共同体は、彼らの謹厳実直で禁欲的な性格を反映してか、独特の宗教的厳格主義の傾向を帯びている。この清教徒社会の厳格主義的傾向はさらに宗教的不寛容をもたらし、1692年にはセイラム魔女裁判として悪名高い魔女狩り事件が起きている。ホーソーンの祖先はこの裁判で判事を務めた。そうした時代的背景が物語の空気を一貫して陰鬱で重苦しいものにしており、20世紀以降の奔放で享楽的なアメリカの姿との対照が印象的だった。
「神」だとか「罪」だとかの宗教的な観念が、如何に当時の清教徒たちの精神を抑圧していたのか、この物語の重苦しい雰囲気からもうかがえる
「ほんの一瞬まえ、彼女は希望をこめて、それを深い海に沈めてしまうと口にしたばかりだったのに、彼女がこの致命的なしるしを運命の手から再度もらい受けたとき、またしても彼女の上には避けがたい宿命の気配がただよった」
新大陸にて自らの理想社会を建設しようと企てた清教徒の共同体は、彼らの謹厳実直で禁欲的な性格を反映してか、独特の宗教的厳格主義の傾向を帯びている。この清教徒社会の厳格主義的傾向はさらに宗教的不寛容をもたらし、1692年にはセイラム魔女裁判として悪名高い魔女狩り事件が起きている。ホーソーンの祖先はこの裁判で判事を務めた。そうした時代的背景が物語の空気を一貫して陰鬱で重苦しいものにしており、20世紀以降の奔放で享楽的なアメリカの姿との対照が印象的だった。
「神」だとか「罪」だとかの宗教的な観念が、如何に当時の清教徒たちの精神を抑圧していたのか、この物語の重苦しい雰囲気からもうかがえる
「ほんの一瞬まえ、彼女は希望をこめて、それを深い海に沈めてしまうと口にしたばかりだったのに、彼女がこの致命的なしるしを運命の手から再度もらい受けたとき、またしても彼女の上には避けがたい宿命の気配がただよった」
2015年1月1日に日本でレビュー済み
人がまだ正しい善きものを求めていた、まともな時代のお話だ。自堕落さが称えられ怠惰が当然とされる21世紀の先進国では、想像できないほど整理された時代。だがその分、予知できない不条理と偽善も幅をきかせる。ストーリーは知っていたが、改めて熟読して中心人物となる二人の男たちのひたむきな(?)自己中さに愕然となった。好き勝手をしたあげく勝手に苦しんでるわりに、二人とも自分が責任持つべき女性とその子供の幸せを心配していない。全然。ただただ、始終自分のことばかり考えてる。それを作者も何とも思ってない。作者も男だからか。清教徒時代の問題点を挙げたつもりだろうが、この作品が暴露してるのは、最後まで自己中で無責任な男たちの醜い姿である。少しは自分の手で幸せにできず犠牲になった女性や子供のことも考えろよ、と言いたい。こうも自己中な二人の男に挟まれてもヒロインがひとりで理性的な生活ができたのは、子供の善を考慮したことと、苦しくても誘惑に勝ち魔女からの誘いを拒絶し続けたからだ。人は、自分より弱いもの(例:子供)を考慮し、若い牧師が最後にしたように公義を求める時、初めて正しく建設的なことができると痛感した。
2012年12月1日に日本でレビュー済み
思っていたほど宗教臭くない。クエーカー教徒の震えるようなキリスト教原理主義も出てこないし、清教徒の超禁欲主義、自ら鞭打つ肉体の痛しかゆしのこの快楽等々も出てこない。というのもこの物語が起きたのが植民地時代の1642年6月、またセイラム魔女裁判が同じく1692年のことでありながら、ホーソーンがこの本をリリースしたのが1850年というそこそこ「現代」のことだからかもしれない。
後輩メルヴィルの「モーヴィー・ディック」も同時期のリリース。
全24章のど真ん中、キリスト教的には意味深な第13章にあるこれまた意味深なフレーズ、「緋文字はその役割を果たしていなかったのである。」これ、どういうことか?これが分かればすべてが分かる、なかなか面白い作品である。
果たして不義は本当にあったのか? 三角関係はどうなったのか? その後、莫大な遺産を引き継いだ妖精パールはどうなったのか? すべて、読者の御想像にお任せします!って言っているようでこれはこれでなかなか楽しい読み方のできる昔からの古典的名作ではある。
後輩メルヴィルの「モーヴィー・ディック」も同時期のリリース。
全24章のど真ん中、キリスト教的には意味深な第13章にあるこれまた意味深なフレーズ、「緋文字はその役割を果たしていなかったのである。」これ、どういうことか?これが分かればすべてが分かる、なかなか面白い作品である。
果たして不義は本当にあったのか? 三角関係はどうなったのか? その後、莫大な遺産を引き継いだ妖精パールはどうなったのか? すべて、読者の御想像にお任せします!って言っているようでこれはこれでなかなか楽しい読み方のできる昔からの古典的名作ではある。
2008年5月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新潮文庫版がどうしても堅苦しく難しいので
こちらを購入しました。
現代風に訳されているので、非常に読みやすいです。
新潮版の方がやはり雰囲気はありますが、入門書と
しては、こちらでも充分いけると思います。
現代では考えられないような罪の裁きですが、心理描写も
鋭く、場面設定もなかなか凝っていていい。
大人の事情を知らないパールだけが、慰めで、この物語に
穏やかな光を差し込んでいます。
アメリカ文学を知るには必読の一冊ですね。
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現代風に訳されているので、非常に読みやすいです。
新潮版の方がやはり雰囲気はありますが、入門書と
しては、こちらでも充分いけると思います。
現代では考えられないような罪の裁きですが、心理描写も
鋭く、場面設定もなかなか凝っていていい。
大人の事情を知らないパールだけが、慰めで、この物語に
穏やかな光を差し込んでいます。
アメリカ文学を知るには必読の一冊ですね。