ゴスペルグループ、と紹介されることもあるTAKE6だが、この形容はあま
り当てはまらないように思う。確かに彼らは敬虔な安息日再臨派であり、キリ
スト教色の濃い歌も歌うけれども、サウンド自体は、ごく普通のポップソング
だったり、R&Bだったり、ジャズ/フュージョン系だったりと幅広く、また
聴きやすい。ゴスペル等を全く聴かない人であっても、R&B、ジャズなどを
聴いていれば、なんら違和感はないだろう。
このアルバムも、いろんなタイプの音楽が詰まっていて、非常にカッコいい一
枚である。彼らの歌唱力はカンペキで、6声であるためにジャジーな和音が
出せるので、ボーイズ・Ⅱ・メンなどとは違ったハーモニーが堪能出来る。
アルバムを聴いて気に入ったら、是非ともライブ・パフォーマンスを観てほ
しい。事前にCDやラジオで聴いたことがあり、また、グラミー賞でのステー
ジもみて、かれらが非常にうまいグループであることは百も承知でライブを
観たにもかかわらず、それでもぶっとんでしまったぐらい凄いのである。圧巻。