恋愛小説でも、社会情勢…特に共産主義と人間の弱さずるさなどの分析。情景の丁寧な描写。
筆者が物語に対して冷静にコメントをする面白さ。
今まで出会った文学で私には最高の文学でした。
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存在の耐えられない軽さ (集英社文庫) 文庫 – 1998/11/20
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苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。男は、ひとりの男に特別な感情を抱いた。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。
フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ=ルイス、テレーザにジュリエット・ビノシュを迎え、1988年に映画公開された原作小説。
フィリップ・カウフマン監督、主人公トマシュにダニエル・デイ=ルイス、テレーザにジュリエット・ビノシュを迎え、1988年に映画公開された原作小説。
- 本の長さ400ページ
- 言語日本語
- 出版社集英社
- 発売日1998/11/20
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104087603512
- ISBN-13978-4087603514
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登録情報
- 出版社 : 集英社 (1998/11/20)
- 発売日 : 1998/11/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 4087603512
- ISBN-13 : 978-4087603514
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 4,230位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1位その他の外国文学作品
- - 7位ロシア・東欧文学研究
- - 14位集英社文庫
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のミラン・クンデラは2023年7月11日に亡くなった。94歳であった。
いぜんから気になっていたいた本書、アマゾンの「お気に入り」に入れておいたが、急いで買った。
配達には1週間くらいかかった。
本書は恋愛小説と呼ぶにはあまりにも人生に対する深い観察眼に満ちている。
人間と神との関係、神から人間が託された地球の将来の問題など色々考えさせられる。
本書の前半はトマーシュというかなり勝手に人生を生きている男を中心に展開される。同じ女とは3週間以上付き合わないことを原則として生きている絶倫男。だが生涯の伴侶となるテレザとの生活は離れがたいものがあり、結局プラハからチューリッヒなど舞台は変わっても最後までテレザと添い遂げることになる。
1968年のプラハの春を過ぎて、ソ連はいきなり軍事介入してくる。
この小説の背景には、このソ連による共産主義体制下、人々がどのような生活を送っていたかの克明な描写がある。今日のロシアによるウクライナ侵略と相似た背景で、ロシアに占領されるとどうなるかを類推させるので興味が深い。
前半の恋愛小説は後半になると、突然哲学書に姿を変える。
神は自分に似せて人間をつくったというが、それなら神は排泄・性行為をするのか。
地球が神によって人間に託され、そこに住む人間が他の動物を自由に殺したり食べたりしてエンジョイしているが、神が他の星から人間以外の支配者を送り込んできた場合、人間は彼らに殺されたり食べられたりするのだろうか。
とにかく、複雑な書物である。
しかし、我々の人生を深い洞察力をもって眺めている著者の言葉は、どの一節をとっても書き留めておきたいような警句に満ちている。
いぜんから気になっていたいた本書、アマゾンの「お気に入り」に入れておいたが、急いで買った。
配達には1週間くらいかかった。
本書は恋愛小説と呼ぶにはあまりにも人生に対する深い観察眼に満ちている。
人間と神との関係、神から人間が託された地球の将来の問題など色々考えさせられる。
本書の前半はトマーシュというかなり勝手に人生を生きている男を中心に展開される。同じ女とは3週間以上付き合わないことを原則として生きている絶倫男。だが生涯の伴侶となるテレザとの生活は離れがたいものがあり、結局プラハからチューリッヒなど舞台は変わっても最後までテレザと添い遂げることになる。
1968年のプラハの春を過ぎて、ソ連はいきなり軍事介入してくる。
この小説の背景には、このソ連による共産主義体制下、人々がどのような生活を送っていたかの克明な描写がある。今日のロシアによるウクライナ侵略と相似た背景で、ロシアに占領されるとどうなるかを類推させるので興味が深い。
前半の恋愛小説は後半になると、突然哲学書に姿を変える。
神は自分に似せて人間をつくったというが、それなら神は排泄・性行為をするのか。
地球が神によって人間に託され、そこに住む人間が他の動物を自由に殺したり食べたりしてエンジョイしているが、神が他の星から人間以外の支配者を送り込んできた場合、人間は彼らに殺されたり食べられたりするのだろうか。
とにかく、複雑な書物である。
しかし、我々の人生を深い洞察力をもって眺めている著者の言葉は、どの一節をとっても書き留めておきたいような警句に満ちている。
2013年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
不思議というか独特というか、いままでに読んだことの無いタイプの小説だった。残念ながらこの感覚を表現する語彙を持ちあわせていないので、替えて気に入った箇所(中でも恋愛の甘美さや可笑しさ、儚さといったものが込められた箇所)のいくつかを書き留めておきたい。
「トマーシュは、女と愛し合うのと、一緒に眠るのとは、まったく違う二つの情熱であるばかりか、対立するとさえいえるものだといっていた。愛というものは愛し合うことを望むのではなく(この望みは数えきれないほどの多数の女と関係する)、一緒に眠ることを望むものである(この望みはただ一人の女と関係する)。」
「ただ偶然だけがメッセージとしてあらわれてくることができるのである。必然的におこることや、期待されていること、毎日繰り返されることは何も語らない。ただ偶然だけがわれわれに話しかける。(中略)恋が忘れがたいものであるなら、その最初の瞬間から偶然というものが、アッシジのフランチェスコの方に取りが飛んでくるように、つぎつぎと舞い下りてこなければならないのである。」
「人がまだ若いうちは、人生の曲はまだ出だしの数小節のところなので、それを一緒に書き(トマーシュとサビナが山高帽のモチーフを交換したように)そのモチーフを交換できるが、もう年がいってから出会うと、二人の曲は大なり小なりできあがっていて、一つ一つのことば、一つ一つの対象がそれぞれの人の曲の中で何か別な意味を持つのである。」
「このときになってフランツはすこしも不幸でないことに気がついて驚いた。サビナの物理的存在はおもっていたほど重要ではなかった。重要であったのは黄金の足跡、彼の人生に跡を残し誰も奪うことのできない魔法の足跡であった。彼の視界から消える前に、サビナがヘラクレスのほうきを彼の手におしつけたので、彼はそれを用いて彼の人生から好きでないすべてのものを一掃した。」
「トマーシュは、女と愛し合うのと、一緒に眠るのとは、まったく違う二つの情熱であるばかりか、対立するとさえいえるものだといっていた。愛というものは愛し合うことを望むのではなく(この望みは数えきれないほどの多数の女と関係する)、一緒に眠ることを望むものである(この望みはただ一人の女と関係する)。」
「ただ偶然だけがメッセージとしてあらわれてくることができるのである。必然的におこることや、期待されていること、毎日繰り返されることは何も語らない。ただ偶然だけがわれわれに話しかける。(中略)恋が忘れがたいものであるなら、その最初の瞬間から偶然というものが、アッシジのフランチェスコの方に取りが飛んでくるように、つぎつぎと舞い下りてこなければならないのである。」
「人がまだ若いうちは、人生の曲はまだ出だしの数小節のところなので、それを一緒に書き(トマーシュとサビナが山高帽のモチーフを交換したように)そのモチーフを交換できるが、もう年がいってから出会うと、二人の曲は大なり小なりできあがっていて、一つ一つのことば、一つ一つの対象がそれぞれの人の曲の中で何か別な意味を持つのである。」
「このときになってフランツはすこしも不幸でないことに気がついて驚いた。サビナの物理的存在はおもっていたほど重要ではなかった。重要であったのは黄金の足跡、彼の人生に跡を残し誰も奪うことのできない魔法の足跡であった。彼の視界から消える前に、サビナがヘラクレスのほうきを彼の手におしつけたので、彼はそれを用いて彼の人生から好きでないすべてのものを一掃した。」
2017年4月12日に日本でレビュー済み
いつこの作品を知ったのかは覚えていない。だがいつの間にか、私はこの作品を「読まなければならない作品の一つ」として頭の中に残るものとなっていた。それはやはりそのどこか文学的な題名からだろうか。ともかく私は長い間この作品の題名が記憶の片隅に残り続け、つい先日読むようになったわけである。
内容は上記の本の帯には恋愛小説であるとしている。そして「最高傑作」と書かれている。恋愛小説であることを否定はしないが、真正面から肯定はしない。ましてや「最高傑作」であることにはとても同意することはできない。まあ何をもって「恋愛小説の最高傑作」とするかはわからないが。少なくとも「深遠な」「崇高な」恋愛を描いた作品を期待してこの本を手に取る場合、確実に期待を裏切られることになるだろう。
この作品は読みづらい。何故読みづらいのかと聞かれると、書き方がやけに文学的だからである。誤解のないように言いたいが、私は別にそれを褒めているわけではない。むしろどこか軽蔑している。何故か?内容が伴っていないからである。
文学的な言い回しだが、描かれる恋愛は陳腐であり、陳腐という言葉が不適切であるならば卑俗だからである。ただの女好きの医者の恋愛を描いたに過ぎない。作中において存在の絶対不同意だの、パルメニデスだの、ソフォクレスの『オイディプス』だの、共産主義だの、やけに深遠であるかのように作者は筆を進めているが、内容はその卑俗な恋愛を描いているにしか過ぎない。要するに外観と内実が調和していないのである。しかしながら、世にいくらでも見られる衒学的で知識をひけらかした小説との決定的な違いは何かというと、作者は意図して調和させていないということにある。少なくとも私はそう感じた。どうでもいいようなことをやけに小難しく書く。そのギャップを作者は演出として表現しているのではないか。私はそのように考えるのである。
ある意味この本の題名『存在の耐えられない軽さ』というのがなによりそのことを表現しているといっていいだろう。この哲学的・文学的な題名は単なる軽蔑を意味しただけのものに過ぎない。
この作品及び作者の才能について私は一定の評価を与えたい。だがこの作品を好きになることはとてもできない。
内容は上記の本の帯には恋愛小説であるとしている。そして「最高傑作」と書かれている。恋愛小説であることを否定はしないが、真正面から肯定はしない。ましてや「最高傑作」であることにはとても同意することはできない。まあ何をもって「恋愛小説の最高傑作」とするかはわからないが。少なくとも「深遠な」「崇高な」恋愛を描いた作品を期待してこの本を手に取る場合、確実に期待を裏切られることになるだろう。
この作品は読みづらい。何故読みづらいのかと聞かれると、書き方がやけに文学的だからである。誤解のないように言いたいが、私は別にそれを褒めているわけではない。むしろどこか軽蔑している。何故か?内容が伴っていないからである。
文学的な言い回しだが、描かれる恋愛は陳腐であり、陳腐という言葉が不適切であるならば卑俗だからである。ただの女好きの医者の恋愛を描いたに過ぎない。作中において存在の絶対不同意だの、パルメニデスだの、ソフォクレスの『オイディプス』だの、共産主義だの、やけに深遠であるかのように作者は筆を進めているが、内容はその卑俗な恋愛を描いているにしか過ぎない。要するに外観と内実が調和していないのである。しかしながら、世にいくらでも見られる衒学的で知識をひけらかした小説との決定的な違いは何かというと、作者は意図して調和させていないということにある。少なくとも私はそう感じた。どうでもいいようなことをやけに小難しく書く。そのギャップを作者は演出として表現しているのではないか。私はそのように考えるのである。
ある意味この本の題名『存在の耐えられない軽さ』というのがなによりそのことを表現しているといっていいだろう。この哲学的・文学的な題名は単なる軽蔑を意味しただけのものに過ぎない。
この作品及び作者の才能について私は一定の評価を与えたい。だがこの作品を好きになることはとてもできない。
2023年7月15日に日本でレビュー済み
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早くてとても綺麗な状態でした。ありがとうございました!
2019年9月25日に日本でレビュー済み
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1 小説の冒頭から『永劫回帰』という哲学者ニーチェの思想が飛び出して、読者を困惑させます。また、著者ミラン・クンデラ自身が物語の中にしばしば登場して、エッセイ風の展開を見せる場面も多々あります。幸い訳者(千野栄一氏)のよくこなれた文章が誰にでも親しめる恋愛小説に仕上げています!
2 1968年の「プラハの春」の動乱の時代を背景に3人の男女が時代に翻弄されながらも、自分の生き方を曲げることなく「軽く」乗り越えていく姿が描かれています。優秀な外科医トマーシュの愛すべき妻テレザは、自分が原因で夫が外科医の仕事から追放され、窓掃除や農場のトラクター運転手にされたと自責の念に苦しめられます。
3 そんな妻テレザに夫トマーシュは、やさしく諭します。「僕がここで幸福なことに気がつかないのかい?」「テレザ、使命なんてばかげているよ。………お前が使命を持っていなくて、自由だと知って、とても気分が軽くなったよ」と!もはや、過酷な共産党政権も「自由=軽さ」を持った二人には、力を行使できないことを意味しています。
4 この作品は、上質のラブ・ストーリーであると共に様々な意味で「人生の重さ」に苦しんでいる人々に訴えています。人生は決して悪いものではないのだよ。もっと軽く自由に生きてごらん!と…。読み終わった後で心が軽くなった思いがしたのは私だけでしょうか?
2 1968年の「プラハの春」の動乱の時代を背景に3人の男女が時代に翻弄されながらも、自分の生き方を曲げることなく「軽く」乗り越えていく姿が描かれています。優秀な外科医トマーシュの愛すべき妻テレザは、自分が原因で夫が外科医の仕事から追放され、窓掃除や農場のトラクター運転手にされたと自責の念に苦しめられます。
3 そんな妻テレザに夫トマーシュは、やさしく諭します。「僕がここで幸福なことに気がつかないのかい?」「テレザ、使命なんてばかげているよ。………お前が使命を持っていなくて、自由だと知って、とても気分が軽くなったよ」と!もはや、過酷な共産党政権も「自由=軽さ」を持った二人には、力を行使できないことを意味しています。
4 この作品は、上質のラブ・ストーリーであると共に様々な意味で「人生の重さ」に苦しんでいる人々に訴えています。人生は決して悪いものではないのだよ。もっと軽く自由に生きてごらん!と…。読み終わった後で心が軽くなった思いがしたのは私だけでしょうか?
2023年6月19日に日本でレビュー済み
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土日挟むと配送が遅れるというレビューがありましたが、その通りに遅れて来ました。
状態は良かったです。
状態は良かったです。
2019年5月30日に日本でレビュー済み
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"もし永劫回帰が最大の重荷であるとすれば、われわれの人生というものはその状況の下では素晴らしい軽さとして現われうるのである。"(だか本当に?)の自問を恋愛小説の形に結晶化したような本書は、さながら歌劇の様に一度きりの人生の大切さを真摯に伝えてくれる。
個人的には。とはいえ、読み始めてからしばらくは、冒頭のニーチェ引用といい、村上春樹の小説に登場するモテモテ男性を更にパワーアップした様な【クールに機械的に】女性と関係を持ち続けるドンファンな外科医や、唐突に著者自身が【小説に乱入して解説を始めたりする】自在さに戸惑いがあったのですが。読み進めるうちに、これが単なる三角関係の恋愛(性愛)小説ではなく、その形をとった【人生の叙事詩】だと捉え出してからは、最後まで圧倒的に引き込まれ、夢中に読み終えてしまった。
肉体的な性愛だけではない、愛について考えたいオトナな誰かに。あるいは自分の人生について、重ねながら振り返りたい気分の誰かにオススメ。
個人的には。とはいえ、読み始めてからしばらくは、冒頭のニーチェ引用といい、村上春樹の小説に登場するモテモテ男性を更にパワーアップした様な【クールに機械的に】女性と関係を持ち続けるドンファンな外科医や、唐突に著者自身が【小説に乱入して解説を始めたりする】自在さに戸惑いがあったのですが。読み進めるうちに、これが単なる三角関係の恋愛(性愛)小説ではなく、その形をとった【人生の叙事詩】だと捉え出してからは、最後まで圧倒的に引き込まれ、夢中に読み終えてしまった。
肉体的な性愛だけではない、愛について考えたいオトナな誰かに。あるいは自分の人生について、重ねながら振り返りたい気分の誰かにオススメ。