美しい日本語。日本語らしさ、といったものが感じられるのが樋口一葉の小説だと思います。
日本語ってこんなに魅力的であったのか、と読み進めながら感動したりしてしまいました。
7篇の短編小説が収められていますが、何故か一葉の作品は大晦日を舞台にしたものが多く見受けられます。
大晦日の夜は普段にも増して静かで寒風が身に堪えます。
暖かく炬燵に漬かっている人もあれば、手に息を吐きかけて気を揉んでいる人もいます。
一葉の作品は常に後者に視点をあてたもので、江戸を残した明治の日本人を路地裏から見つめています。
雪融け水の滴のような言葉で語られた、市井の人たちの小さな葛藤がいつまでも心に残ります。

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大つごもり・十三夜 他五篇 (ワイド版岩波文庫 247) 単行本 – 2004/10/15
樋口 一葉
(著)
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2004/10/15
- ISBN-104000072471
- ISBN-13978-4000072472
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2004/10/15)
- 発売日 : 2004/10/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 180ページ
- ISBN-10 : 4000072471
- ISBN-13 : 978-4000072472
- Amazon 売れ筋ランキング: - 663,792位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何の因果か大晦日に樋口一葉の「大つごもり」を読むことになった。
えらい古い文体で相当読み辛い。
あの時代にしてはというか、おそらく、現代でも相当な知識人だろう。
さすがお札に載っただけのことはある。
しかし、難しいながらもそこはとない辛辣なユーモアも伝わって来る。
そして、聞いたことがない表現がいくつか出て来た。
なにやら、主人に隠れて商いをし小遣い稼ぎをすることを「ほまち」と言ったらしい。
後、「世をうぐひすの貧乏町ぞかし」とあったが、どうやら「宮中でうぐひすは鳴かない」というエピソードから来る貧乏の枕詞らしい。
但し、ネットで調べても確定的な記述は見付からなかった。
ともあれ、途中、世話になった伯父夫婦が困窮していて奉公先の金に手をつけるやばい展開になり心配した。
しかし、うまく回収された。
最初から辛辣なユーモアを感じたが、ちょっと高尚な落語のようだった。
しょっちゅう挟まれる気の利いた表現はさすがだった。
チェーホフの上品な情感には及ばないかもしれないがゴーゴリ辺りとは十分勝負になる感じだった。
他の作品も楽しみだ。
えらい古い文体で相当読み辛い。
あの時代にしてはというか、おそらく、現代でも相当な知識人だろう。
さすがお札に載っただけのことはある。
しかし、難しいながらもそこはとない辛辣なユーモアも伝わって来る。
そして、聞いたことがない表現がいくつか出て来た。
なにやら、主人に隠れて商いをし小遣い稼ぎをすることを「ほまち」と言ったらしい。
後、「世をうぐひすの貧乏町ぞかし」とあったが、どうやら「宮中でうぐひすは鳴かない」というエピソードから来る貧乏の枕詞らしい。
但し、ネットで調べても確定的な記述は見付からなかった。
ともあれ、途中、世話になった伯父夫婦が困窮していて奉公先の金に手をつけるやばい展開になり心配した。
しかし、うまく回収された。
最初から辛辣なユーモアを感じたが、ちょっと高尚な落語のようだった。
しょっちゅう挟まれる気の利いた表現はさすがだった。
チェーホフの上品な情感には及ばないかもしれないがゴーゴリ辺りとは十分勝負になる感じだった。
他の作品も楽しみだ。
2014年5月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ボランティアで行っている介護付き健康施設の入所のおばあちゃんから
教えてもらって頼みました
昔と今の妻の違いがわかりました
教えてもらって頼みました
昔と今の妻の違いがわかりました
2010年9月12日に日本でレビュー済み
NHK テレビのJブンガクの冊子で紹介されていました。
女性や子供たちの境遇を書いたものとして,
時代を記録するような作品だと思われます。
女性や子供たちの境遇を書いたものとして,
時代を記録するような作品だと思われます。
2014年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりに楽しみました 樋口一葉さんの本を読む機会に出会えてよかったです
2013年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十三夜が読みたくて、購入しました。内容はこの当時の女性の結婚問題について書かれています。とても考えさせられました。