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新しい女性の創造 単行本 – 2004/4/1
- ISBN-10447988033X
- ISBN-13978-4479880332
- 版改訂
- 出版社大和書房
- 発売日2004/4/1
- 言語日本語
- 本の長さ318ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
つくられた「女らしさ」の幻想を砕き、女性の生き方の原点を求めた女性問題のバイブル。現代の日本で顕著になっている児童虐待、性犯罪、性の商品化、モノへの執着、青少年の人生目標の欠如なども指摘。86年刊に次ぐ改訂版。
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
状態のよい本を迅速にお送りいただきました。ありがとうございます。
2011年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会生活をしている私達は、いろんなイメージを持って行動します。妻とは、嫁とは、母親とはなどなどです。既に社会でイメージされているイメージが、日常生活を送る中で自分の考えのように思ってしまいます。そういう先入観をまったくなくして、自分はどうしたいんだろうと考えることは、なかなかしません。でも、この本を読むと、本当は一人の人間としての私はこうしたいんじゃないだろうかと思えてきます。その先どう行動するかは、一人一人選択していくのだと思いますが、既存の社会が作ったイメージ通りにすることが全てではないと思えることが、初めの一歩だと思います。
2017年7月1日に日本でレビュー済み
初版が1963年で、ひとことで言えば、アメリカ女性の家庭回帰という保守的な社会傾向を憂いている本である。フリーダンの問題提起はアメリカの、それも半世紀以上前のことなのに、日本の現状になんと相似していることか。
いわゆる古き良きアメリカの、郊外に広い一軒家を持ち、大家族で大きい車を乗り回して、バーベキューやケーキづくりに勤しむ専業主婦の姿は、長らく世界中の女性のお手本とされる行き方であったと思う。そして今もアメリカの農村部ではそれが良きものとされているのだろう。
その裏側には、女は可愛くバカがよく、早く結婚してたくさん子どもを産み、ほどほどの仕事をしてあとは家庭に専念せよという社会的圧力がある。こうした貞操観念は刷り込み教育によるものが大きいと思うのだが、フリーダンは第二次世界大戦後に顕著になっていると指摘する。
むしろ、1920年代、30年代の頃のほうが女性はもっと自由に生き生きと社会で活躍していたというのである。
翻っていまの日本を見ると、男女雇用機会均等法が施行された1986年ごろには女性の社会進出が期待され、当の女性たちも責任ある仕事に飛び込んでいただろうと思う。ところが30年たっても男女平等は形式的な入れ物に過ぎず、家事、育児、介護は女性の仕事とされる慣習による社会的圧力は強まるばかりで、たまに男性が子育てを手伝えば「イクメン」などと持ち上げられる始末である。
さらに、女はヒラヒラの服を着て恋とスイーツが大好き、というメディアを通じた刷り込みも強まっている。家族愛を強調しながら労働法制を改悪し、一億総活躍などと言う政治も不安要素である。つまり女性は愛玩される存在で、ほどほどの仕事でいい、あとは家事育児をしろという社会状況はより強固になっているように感じる。
フリーダンの主張はまるでそのままいまの日本女性に訴えかけているかのようだ。ただ、本の中では性交渉のことが強調されすぎの感じも受け、これは当時流行していたらしいフロイトの影響なのだろうか。また、結局のところ、「女性が家事育児」をするという枠組みの中でのみ女性の自立を論じているのが残念である。家事育児をしながらでも大学院に行けるとか、手作りの洋服でなくてもいいとか。これでは、家事育児は女性が行うという従来の負担の不平等さは残したままで女性にのみ自立に向けた新たな負担を強いるという主張にしか思えない。
もう50年も経っているのだから、フリーダンの論をすすめ、女性は出産をするが、育児家事は主として男性でも女性でもいい、あるいは社会全体で負担すべき、という議論の枠組みを構築していくべきだろう。
いわゆる古き良きアメリカの、郊外に広い一軒家を持ち、大家族で大きい車を乗り回して、バーベキューやケーキづくりに勤しむ専業主婦の姿は、長らく世界中の女性のお手本とされる行き方であったと思う。そして今もアメリカの農村部ではそれが良きものとされているのだろう。
その裏側には、女は可愛くバカがよく、早く結婚してたくさん子どもを産み、ほどほどの仕事をしてあとは家庭に専念せよという社会的圧力がある。こうした貞操観念は刷り込み教育によるものが大きいと思うのだが、フリーダンは第二次世界大戦後に顕著になっていると指摘する。
むしろ、1920年代、30年代の頃のほうが女性はもっと自由に生き生きと社会で活躍していたというのである。
翻っていまの日本を見ると、男女雇用機会均等法が施行された1986年ごろには女性の社会進出が期待され、当の女性たちも責任ある仕事に飛び込んでいただろうと思う。ところが30年たっても男女平等は形式的な入れ物に過ぎず、家事、育児、介護は女性の仕事とされる慣習による社会的圧力は強まるばかりで、たまに男性が子育てを手伝えば「イクメン」などと持ち上げられる始末である。
さらに、女はヒラヒラの服を着て恋とスイーツが大好き、というメディアを通じた刷り込みも強まっている。家族愛を強調しながら労働法制を改悪し、一億総活躍などと言う政治も不安要素である。つまり女性は愛玩される存在で、ほどほどの仕事でいい、あとは家事育児をしろという社会状況はより強固になっているように感じる。
フリーダンの主張はまるでそのままいまの日本女性に訴えかけているかのようだ。ただ、本の中では性交渉のことが強調されすぎの感じも受け、これは当時流行していたらしいフロイトの影響なのだろうか。また、結局のところ、「女性が家事育児」をするという枠組みの中でのみ女性の自立を論じているのが残念である。家事育児をしながらでも大学院に行けるとか、手作りの洋服でなくてもいいとか。これでは、家事育児は女性が行うという従来の負担の不平等さは残したままで女性にのみ自立に向けた新たな負担を強いるという主張にしか思えない。
もう50年も経っているのだから、フリーダンの論をすすめ、女性は出産をするが、育児家事は主として男性でも女性でもいい、あるいは社会全体で負担すべき、という議論の枠組みを構築していくべきだろう。
2014年4月23日に日本でレビュー済み
大学~社会へ出てからも、自分はどんな女性を目指しているのか、決めかね、迷ってきました。
そして社会で男性と同じ土壌で働くことが如何に大変か、結婚後更に実感しました。つらいです。
しかし、なぜつらいのか?
この本を読み、改めて自分を見つめなすことで、はっきり形になっていなかった部分が明確になったように思います。
女性としての甘えや苦しみ、偏見や思い違い・・・どんな女性でありたいか、これから社会へ出て行く女性には特に読んで欲しいです。
おそらく、社会に出る前ならピンとこない部分も多くあるかもしれませんが、先人達がきっと素敵女子への道の手がかりをくれると思います。
タイトルには怯みますが1960年代の本とは思えない、読みやすさだと思います。迷える女性に超おすすめ。
そして社会で男性と同じ土壌で働くことが如何に大変か、結婚後更に実感しました。つらいです。
しかし、なぜつらいのか?
この本を読み、改めて自分を見つめなすことで、はっきり形になっていなかった部分が明確になったように思います。
女性としての甘えや苦しみ、偏見や思い違い・・・どんな女性でありたいか、これから社会へ出て行く女性には特に読んで欲しいです。
おそらく、社会に出る前ならピンとこない部分も多くあるかもしれませんが、先人達がきっと素敵女子への道の手がかりをくれると思います。
タイトルには怯みますが1960年代の本とは思えない、読みやすさだと思います。迷える女性に超おすすめ。
2011年12月13日に日本でレビュー済み
20代の頃、この先の自分がどうなるのか、なんだか訳の分からない不安に取り囲まれた頃に読んだ本がある。「新しい女性の創造」ベティ・フリーダン
退職してゆっくりとこの本をもう一度手に取ってみた。
1965年1月15日 第一版発行 全世界で200万部を売ったベストセラーだ。
私が大学生の頃に読んだのはこの初版だが、その後1977年に増補、86年に新装版となって発行されている。
女子大学を卒業後15年が過ぎた著者が同期生200人に当てたアンケートの回答から、女性の現実の生活と女性が順応しようと努力していたイメージがどれほど食い違っているのか、そしてそれはなぜかについて様々な実例や事実を元に基に具体的に記載した本だ。この時代に大学生だった私は、あの頃のあこがれの米国での暖かな”マイホーム”にいる主婦が決して幸せではないと言う事実は衝撃的だった。
女性らしさの賛美フロイトによる母性神話消費者としての女性
こうした様々な「わな」に取り込まれて、主婦となった女性の様々な悩みや苦しみが克明に描かれている。人間の本質的な欲求である「成長したい」という望みを避ける方法が女らしく生きる方法の基盤になっており、「女らしさ」を礼賛する人々がそうしてこそあなたは本当の「女」になれるのだと言い、実際に多くの女性がそうしている。・何事にも熱中しないこと・他人を通して生きることそうして、多くのアメリカの女性たちがこの「わな」の中でもがき苦しんでいる。
とりわけ次の一節は深い衝撃を与えられた「主婦であることが、どんなにひどい虚無感を女性に与えているかを、人々は知らねばならない。有能な現代の女性にとっては、主婦であるということ自体が危機をはらんでいる。ある意味では、主婦として順応したり、また「主婦になりたいだけ」と希望して成長したりした女性は、ナチ収容所で、死だけを待って生きた数百万人の人々と同じ運命にあると言えよう。」
今読んでも充分衝撃的な文章だが、社会人になる直前の私にとっては「わな」を深く自覚するに十分な本だった。
結果として、「わな」から逃れて、自分の成長を生きる糧としてここまできたと実感している。この本なしに現在の自分はいなかったかもしれない。
退職してゆっくりとこの本をもう一度手に取ってみた。
1965年1月15日 第一版発行 全世界で200万部を売ったベストセラーだ。
私が大学生の頃に読んだのはこの初版だが、その後1977年に増補、86年に新装版となって発行されている。
女子大学を卒業後15年が過ぎた著者が同期生200人に当てたアンケートの回答から、女性の現実の生活と女性が順応しようと努力していたイメージがどれほど食い違っているのか、そしてそれはなぜかについて様々な実例や事実を元に基に具体的に記載した本だ。この時代に大学生だった私は、あの頃のあこがれの米国での暖かな”マイホーム”にいる主婦が決して幸せではないと言う事実は衝撃的だった。
女性らしさの賛美フロイトによる母性神話消費者としての女性
こうした様々な「わな」に取り込まれて、主婦となった女性の様々な悩みや苦しみが克明に描かれている。人間の本質的な欲求である「成長したい」という望みを避ける方法が女らしく生きる方法の基盤になっており、「女らしさ」を礼賛する人々がそうしてこそあなたは本当の「女」になれるのだと言い、実際に多くの女性がそうしている。・何事にも熱中しないこと・他人を通して生きることそうして、多くのアメリカの女性たちがこの「わな」の中でもがき苦しんでいる。
とりわけ次の一節は深い衝撃を与えられた「主婦であることが、どんなにひどい虚無感を女性に与えているかを、人々は知らねばならない。有能な現代の女性にとっては、主婦であるということ自体が危機をはらんでいる。ある意味では、主婦として順応したり、また「主婦になりたいだけ」と希望して成長したりした女性は、ナチ収容所で、死だけを待って生きた数百万人の人々と同じ運命にあると言えよう。」
今読んでも充分衝撃的な文章だが、社会人になる直前の私にとっては「わな」を深く自覚するに十分な本だった。
結果として、「わな」から逃れて、自分の成長を生きる糧としてここまできたと実感している。この本なしに現在の自分はいなかったかもしれない。