狩猟起源説に対抗したつもりらしいのですが、読み終えて知ったのは、やはり人類の起源は狩猟にあるということでした。
人間が狩られていた時期は狩る側だった時期に比べて恐ろしく長かったことから、人類は被食への防衛によって進化したと主張されても、逆に私は人間が狩る側に逆転してから急激に繁栄し始めたことから、やはり人類にとって狩猟が今までの進化にとって重要な刺激であったとの確信に至る結果となりました。

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ヒトは食べられて進化した 単行本 – 2007/6/28
人類の祖先は勇敢な狩猟者ではなかった.トラ,ライオン,ヒョウ,ピューマ,クマ,オオカミ,ハイエナ,ヘビ,ワニ,ワシなど数々の肉食動物に補食されていた脆弱な生き物だった.本書は,化石証拠と霊長類研究の成果などをもとに,多くの人がもち続ける「人類=狩猟者」のイメージを徹底的に打ち破り,新たな初期人類像を描きだす.狩るヒトMan the Hunterから狩られるヒトMan the Huntedへ,人類史の常識を覆す衝撃の進化論がここに結実!
霊長類学者・山極寿一氏による巻末解説「人類の過去はまだ不思議な謎に満ちている.本書のように,思いがけない発想によって人類の進化史を読み解き,それを現代に生きる人間の姿に重ねてみることによって,私たちのこれからの可能性も開けてくるのではないだろうか.」(抜粋)
霊長類学者・山極寿一氏による巻末解説「人類の過去はまだ不思議な謎に満ちている.本書のように,思いがけない発想によって人類の進化史を読み解き,それを現代に生きる人間の姿に重ねてみることによって,私たちのこれからの可能性も開けてくるのではないだろうか.」(抜粋)
- 本の長さ356ページ
- 言語日本語
- 出版社化学同人
- 発売日2007/6/28
- ISBN-10475981082X
- ISBN-13978-4759810820
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登録情報
- 出版社 : 化学同人 (2007/6/28)
- 発売日 : 2007/6/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 356ページ
- ISBN-10 : 475981082X
- ISBN-13 : 978-4759810820
- Amazon 売れ筋ランキング: - 359,192位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 107位サル・人類学
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2020年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
んーー
表題からすると面白そうだが、
表題の内容にそった文章は非常に少なく、
ヒトはどのような動物から捕食されたか、
また霊長類はどのような動物から捕食されたかを永延と書かれている。
表題に期待して本を買った自分としては、
ちょっと肩透かしを食らった感じかな。
表題からすると面白そうだが、
表題の内容にそった文章は非常に少なく、
ヒトはどのような動物から捕食されたか、
また霊長類はどのような動物から捕食されたかを永延と書かれている。
表題に期待して本を買った自分としては、
ちょっと肩透かしを食らった感じかな。
2012年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず タイトルに偽りなしといったところである。
しかし読んでいて気になるのが、化石人骨の損壊は、全てが肉食獣による傷と力説するところであろう。石器によるカットマークを無視して全てが捕食者によるもの、というのはムリがある。
石器で叩き潰し筋肉を剥がし 腱を切り 骨髄を取り出した痕跡とはどんなモノか?という比較検討が一切されていない。骨幹に直交する薄く深い一直線の傷を多く付ける肉食獣が居るのだろうか?
ティム・ホワイトが食人行為によって付けられた骨の傷が、肉食獣の攻撃の痕跡とどう違うのかを写真や図譜で示したのと好対象である。
また本の中のイラストがそこそこ上手なものと まるで東日流外三郡誌の和田喜八郎氏が書いたイラストと大変によく似ているモノとに分かれる。後者はパースが狂っていて縮尺がおかしい。
古人類学の研究者諸氏が「なぜ食人行為と言えるか」を詳細に説明し広く理解されている処を、この本の主義主張だけで「捕食行為による変化」とは言えないと思う。
しかし読んでいて気になるのが、化石人骨の損壊は、全てが肉食獣による傷と力説するところであろう。石器によるカットマークを無視して全てが捕食者によるもの、というのはムリがある。
石器で叩き潰し筋肉を剥がし 腱を切り 骨髄を取り出した痕跡とはどんなモノか?という比較検討が一切されていない。骨幹に直交する薄く深い一直線の傷を多く付ける肉食獣が居るのだろうか?
ティム・ホワイトが食人行為によって付けられた骨の傷が、肉食獣の攻撃の痕跡とどう違うのかを写真や図譜で示したのと好対象である。
また本の中のイラストがそこそこ上手なものと まるで東日流外三郡誌の和田喜八郎氏が書いたイラストと大変によく似ているモノとに分かれる。後者はパースが狂っていて縮尺がおかしい。
古人類学の研究者諸氏が「なぜ食人行為と言えるか」を詳細に説明し広く理解されている処を、この本の主義主張だけで「捕食行為による変化」とは言えないと思う。
2017年8月7日に日本でレビュー済み
とても面白いですよ
専門外ですが、パラパラと見て、読むことにしましたが、
内容も新鮮でしたが、語り口も軽妙
また、訳文は秀逸です、学問的な語り口ではなく原著者のユーモラスな語り口を活かしてます。
”We Weren’t Just Waiting Around to be Eaten!” ->「私たちは食べらえるのをぼうっと待っているだけでは無かった」
中々、センスありませんか?邦訳で読んでますが、これなどは、一体原文ではどうなってるのかとわざわざ検索しました
一般教養として、読んで損はありません
まあ、日本兵1000名がワニに食べられたとか、怖かったですけどね
専門外ですが、パラパラと見て、読むことにしましたが、
内容も新鮮でしたが、語り口も軽妙
また、訳文は秀逸です、学問的な語り口ではなく原著者のユーモラスな語り口を活かしてます。
”We Weren’t Just Waiting Around to be Eaten!” ->「私たちは食べらえるのをぼうっと待っているだけでは無かった」
中々、センスありませんか?邦訳で読んでますが、これなどは、一体原文ではどうなってるのかとわざわざ検索しました
一般教養として、読んで損はありません
まあ、日本兵1000名がワニに食べられたとか、怖かったですけどね
2017年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素人目線と素人表現ですみませんが、これまであった「原始人=棍棒やヤリで大型動物を襲って食べる乱暴な人類」みたいなイメージを、ことごとく覆してくれる本でした。
とくに序盤はおもしろく、いわば「普通の人の思い込みやこれまでの常識」が壊され、「そう言われてみれば確かにそうだ」と感心することしきり。
だって大型猫やワニやトカゲや猛禽類は、人類を餌として食べていたっていうんですから。
ともかく、とても興味深く読めました。
猫を飼っていますが、その歯を見てつつ改めて「彼の大きな親戚に出会ったら……そうだな食われてただろうな」と、これまでとは違うものの見方ができるようになったのは、本書からの大きな収穫だと思います。
ただ、後半では、何というか論旨が鈍るというか、証拠が弱いというか、序盤にあった「エンタテイメント性さえ漂わせる筆者の学説」というスピード感や力強さが失われていくようで、少しあくびが出たりしました。
また、訳書ですが、けっこう読みにくくテンポも悪い日本語で、読み進めるのに少し疲れます。著者の記述の正確性を保つための訳だとは思いますが、もう少し読みやすさに配慮してほしかったです。
とくに序盤はおもしろく、いわば「普通の人の思い込みやこれまでの常識」が壊され、「そう言われてみれば確かにそうだ」と感心することしきり。
だって大型猫やワニやトカゲや猛禽類は、人類を餌として食べていたっていうんですから。
ともかく、とても興味深く読めました。
猫を飼っていますが、その歯を見てつつ改めて「彼の大きな親戚に出会ったら……そうだな食われてただろうな」と、これまでとは違うものの見方ができるようになったのは、本書からの大きな収穫だと思います。
ただ、後半では、何というか論旨が鈍るというか、証拠が弱いというか、序盤にあった「エンタテイメント性さえ漂わせる筆者の学説」というスピード感や力強さが失われていくようで、少しあくびが出たりしました。
また、訳書ですが、けっこう読みにくくテンポも悪い日本語で、読み進めるのに少し疲れます。著者の記述の正確性を保つための訳だとは思いますが、もう少し読みやすさに配慮してほしかったです。
2018年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人類の進化を扱った本として、こんなに内容の薄い本は初めて。
「狩人としてのヒト」から「狩られるヒト」へのパラダイムシフトを起こしているんだという著者の興奮が、痛々しい。
もっと一次データを集めて、進化理論に基づいてロジカルに進めてもらわないと説得力が薄い。
他の人の文章からの引用や、著者の推測と意見の繰り返しが多くて辟易する。
読めたもんじゃない。本の厚み10分の一くらいにできそう。
著者は一応、人類学者らしいが、評論家や科学ライターじゃないんだから、ちゃんと自分で現地に行って調べてデータ集めて欲しい。
ジャレト・ダイアモンド氏とかの緻密さと比べると学生の感想文レベルの本でした。
買って損した。
人類の進化に対する理解は日進月歩の勢いがある今日、わざわざこんな古い本を読む必要はなかった。
「狩人としてのヒト」から「狩られるヒト」へのパラダイムシフトを起こしているんだという著者の興奮が、痛々しい。
もっと一次データを集めて、進化理論に基づいてロジカルに進めてもらわないと説得力が薄い。
他の人の文章からの引用や、著者の推測と意見の繰り返しが多くて辟易する。
読めたもんじゃない。本の厚み10分の一くらいにできそう。
著者は一応、人類学者らしいが、評論家や科学ライターじゃないんだから、ちゃんと自分で現地に行って調べてデータ集めて欲しい。
ジャレト・ダイアモンド氏とかの緻密さと比べると学生の感想文レベルの本でした。
買って損した。
人類の進化に対する理解は日進月歩の勢いがある今日、わざわざこんな古い本を読む必要はなかった。
2016年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルとその裏付けデータが提示されるだけで、それ以上の踏込はない。
狩る人/狩られる人のパラダイムシフトは、西洋人なら衝撃的なのだろうか。
狩る人/狩られる人のパラダイムシフトは、西洋人なら衝撃的なのだろうか。
2008年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原始人といえば石斧を持って大勢でマンモスを追いかけていた・・・という絵はタコの火星人同様過去のマンガだ。本書は人類のはじまりを全く異なる絵として描いている。「狩猟するヒト」ではなくて、いかにして肉食動物の餌食にならないか、という観点から人類が進化したと仮定すると説得力をもって説明できることが多い。我々は暗い場所だと不安になったり怖いのは何故か。大勢だと安心する理由。蛇や虎を見るといやな感じがするのは万国共通。広く見晴らしの良い場所に出ると清清しい気持ちになるのは捕食者がいないことを確認できるから。そして直立二足歩行の利点は捕食者からみて体が大きく見えるので有利だった・・・。
本書では触れられていないが、長年懸案だった問題の答えを見つけたようにも思う。世界中各地でヒトはどうしてかくも色白に価値を置くのか。本書にヒントが書いてある。
本書では触れられていないが、長年懸案だった問題の答えを見つけたようにも思う。世界中各地でヒトはどうしてかくも色白に価値を置くのか。本書にヒントが書いてある。