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隷従への道―全体主義と自由 単行本 – 1992/7/19
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計画経済は必然的に独裁体制を招来し、人びとから一切の自由を剥奪する。ソ連・東欧の共産党の理論指導者があらゆる手段を講じてその思想の伝播を妨げんとした書。今日いよいよその真髄を明らかにする名著。改訳新裝版。
- 本の長さ322ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1992/7/19
- ISBN-104488013031
- ISBN-13978-4488013035
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ファシズムやナチズムの興隆は前の時代の社会主義的傾向に対する反動ではなく、その必然の結果であり、社会主義とは、独裁者への隷従に他ならぬことをつとに喝破した名著の改訂版。
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1992/7/19)
- 発売日 : 1992/7/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 322ページ
- ISBN-10 : 4488013031
- ISBN-13 : 978-4488013035
- Amazon 売れ筋ランキング: - 368,879位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 205位イデオロギー
- - 2,050位政治入門
- - 35,206位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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5 星
大変な名著
これは、やはり、大変な名著です。原著は、1944年に初版が刊行されていますから、1930年頃に旧ソ連で行われた、一般市民に対する、政策としての飢餓やシベリアへの大量強制移住の後のことです。当時、少なくとも数百万人が死んだと言われています(要するに、旧ソ連当局に殺されたのですが…)。本書の注釈において、ヒトラーが1941年の公式演説で、ナチズム(国家社会主義)と共産主義(マルキシズム)は、同じものであると述べたことを紹介しています。そしてハイエクは、左翼思想(共産主義)と右翼思想(国家社会主義)が、本質的に同じものであることを見破っています。私も、同様の考えを独自に持ちましたが、もっとはやく、この本を読んでいればと悔やまれました。ちなみに、この本が広まらないように、社会主義陣営は、あらゆる手段を講じたそうです(当然、非合法活動も含まれると考える)。実際、日本の社会学者や経済学者、特に左翼系の学者が、この本について、ほとんど何も言及しないのは、やはり政治的な意図があるからでしょう。要するに、左翼の共産主義体制にしろ、右翼の国家社会主義体制にしろ、また官僚社会主義体制にしろ、市場を否定する統制経済体制は、必然的に個々人の自由を否定し、抑圧体制へと至るということでしょうが、ハイエクは、市場を重視するにしても自由放任の立場ではなく、法を遵守した自由の大切さを述べているように受け取れました。その辺も、まったく同感です。結局、左翼の共産主義にしろ、右翼の国家社会主義にしろ、全体主義体制というのは、要するに、社会全体のためと言いながら、一部の特権階級(ノメンクラトゥーラ)だけが、不当に利得を得られるよう、大多数の一般市民、個々人に対して、多大な不自由と不利益を被らせ、搾取し、結果として、当の、社会全体を疲弊させてしまう、詐偽体制であるとしか言いようがありません。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月14日に日本でレビュー済み
「ケインズは亡くなって聖人となり、私は『隷従への道』を出版し評価を落とした」とハイエクは嘆いたが、「彼の思想がソヴィエト内部の世論を変え崩壊に導いた」とフリードマンが称賛した。1944年刊行の本書でハイエクは集産主義批判を行った。共産主義、社会主義、社会民主主義、全体主義、ファッシズムなどの集産主義は、自由を圧殺し、個人を抑圧し、社会の創造性を挫く。自由な市場経済だけが、良き市民社会を生み出す。なぜなら市場の個々人の行為と自由だけが有効な知識を生み出し、個性を伸ばすからだ。戦後の冷戦は社会主義の敗北、市場経済の勝利となった。その後30年が経過し、地球社会は75億人の人間が犇めく過密社会となり、環境問題やパンデミック、格差とテロに苦しんでいる。容易に解決できない難問が山積している。まさに知恵を結集して協力しないと地球社会は破滅に向かいかねない。ハイエクの根源的な思想は個々人に勇気を与えてくれるだろう。
2012年10月27日に日本でレビュー済み
・全体像
本書は1940年から43年に至る間の余暇を縫って著したものであり
〜その後30年以上におよぶ新しい分野での研究の出発点となった。
【フリードリヒ・A・ハイエク】著 【一谷藤一郎・映理子】訳
ロンドン大学経済学部教授。1974年ノーベル経済学賞受賞。
著名な経済学者による政治的書物。執筆時の世界情勢で巻き起こっていた
社会・全体主義および独裁・中央集権批判。個人的自由なき人間がどうなるかを
タイトルのように書き表した一冊。
・感想
名の聞こえた名著だけにとても読み応えがある一冊でした。
戦時下に置いてこの書はまったくもって画期的なことを書いており、社会主義の波の警鐘
として大きな役割を果たしました。この書と同時代の知識人が今の常識を作ったのです。
本書の出来は疑うまでもなく、今度は訳について少々。
訳者は名のある大学教授を歴任した一谷藤一郎氏とフランス、パリ大学に留学したこともある
語学が達者な映理子氏、両名により訳されております。読者の中には分かりづらいと言う方もいるようですが、
この書は元々、序言にも記されているとおり「はるかに広範な議論から引き出される若干の結論を
やや程度は高いが一般向きに概説するように意図的に目指して」書かれたものなので、
理解に難儀することもあるでしょう。
しかし、ある程度本に接していて、この問題に関心がある方なら必ず読み終え血肉となるはずです。
他にも訳書はあるので無理にとは言いませんが、縁合ってこの本に巡りあったのならば、図書館など
でもいいですから、ご一読をおすすめいたします。
・抜粋文
―第七章 経済統制と全体主義―
われわれが貨幣を持とうと努力するのは、貨幣がその努力の結果の享受について、
もっとも広い選択を許すからである。
本書は1940年から43年に至る間の余暇を縫って著したものであり
〜その後30年以上におよぶ新しい分野での研究の出発点となった。
【フリードリヒ・A・ハイエク】著 【一谷藤一郎・映理子】訳
ロンドン大学経済学部教授。1974年ノーベル経済学賞受賞。
著名な経済学者による政治的書物。執筆時の世界情勢で巻き起こっていた
社会・全体主義および独裁・中央集権批判。個人的自由なき人間がどうなるかを
タイトルのように書き表した一冊。
・感想
名の聞こえた名著だけにとても読み応えがある一冊でした。
戦時下に置いてこの書はまったくもって画期的なことを書いており、社会主義の波の警鐘
として大きな役割を果たしました。この書と同時代の知識人が今の常識を作ったのです。
本書の出来は疑うまでもなく、今度は訳について少々。
訳者は名のある大学教授を歴任した一谷藤一郎氏とフランス、パリ大学に留学したこともある
語学が達者な映理子氏、両名により訳されております。読者の中には分かりづらいと言う方もいるようですが、
この書は元々、序言にも記されているとおり「はるかに広範な議論から引き出される若干の結論を
やや程度は高いが一般向きに概説するように意図的に目指して」書かれたものなので、
理解に難儀することもあるでしょう。
しかし、ある程度本に接していて、この問題に関心がある方なら必ず読み終え血肉となるはずです。
他にも訳書はあるので無理にとは言いませんが、縁合ってこの本に巡りあったのならば、図書館など
でもいいですから、ご一読をおすすめいたします。
・抜粋文
―第七章 経済統制と全体主義―
われわれが貨幣を持とうと努力するのは、貨幣がその努力の結果の享受について、
もっとも広い選択を許すからである。
2018年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦後日本の左翼勢力は、事あるごとに「アドルフ・ヒトラーの国家(民族)社会主義ドイツ労働者党(略称ナチス)を否定する戦後ドイツを見習え」と喚きながら、社会主義を信奉して、偏狭なナショナリズムをまといジェノサイドをほしいままにする社会主義独裁政党の中国共産党や北朝鮮労働党を礼賛し、社会主義を信奉しながら、ソ連の統制経済一党独裁を模倣した国家総動員法と近衛新体制に象徴される我が国の戦時体制を「軍国主義、ファシズム」といって非難し、ソ連を模倣した日本の1940年戦時体制を非難しながら、朝日新聞出身のソ連スパイ尾崎秀実と一緒にこれを作り上げた細川嘉六、堀江邑一、風早八十二、西園寺公一(戦後共産党)、風見章、穂積七郎、帆足計、勝間田清一(戦後社会党)、笠信太郎(戦後朝日新聞)、宗像誠也(戦後東大教授、日教組講師団の一人)といった近衛文麿の政治幕僚たちを平然と自分達の大幹部に戴き(
進歩的文化人―学者先生戦前戦後言質集
と
別冊正論 Extra.15中共ソ連共産主義の戦争責任
参照)、ポツダム宣言に基づきGHQないし日本政府によって断罪されるべきであった彼等共産主義者を大幹部に戴きながら、「アドルフ・ヒトラーの国家(民族)社会主義ドイツ労働者党(略称ナチス)を否定する戦後ドイツを見習え」と喚くという、無限のルーピーズです。本書は彼らの邪悪なマインドコントロールから日本国民を解放します。
そして本書と、晩年の岸信介を驚愕絶句させた幻の名著「戦争と共産主義-昭和政治史秘録(三田村武夫著/1950年刊行)」の復刻版 大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 と、支那事変の解決を妨害し我が国を対米英戦へ誘導した尾崎らゾルゲ機関の謀略活動、近衛内閣の意図、近衛文麿の正体、そしてソ連スターリンの世界戦略を現代に伝えている尾崎秀実著作集なかでも「尾崎秀実、西園寺公一が雑誌等に論文を執筆して汪兆銘工作が日本の執るべき唯一の道であることを強調していた」という犬養健の証言(現代史資料24ゾルゲ事件4)を裏付ける尾崎秀実の戦時論文「汪精衛政権の基礎」(公論昭和十四年十一月号)を収める 尾崎秀実著作集第2巻 とを併読する日本国民は、岸の遺言「この本を読めば、共産主義が如何に右翼、軍部を自家薬籠中のものにしたかがよく判る。何故それが出来たのか、誰しも疑問に思うところであろう。然し、考えてみれば、本来この両者(右翼と左翼)、共に全体主義であり、一党独裁・計画経済を基本としている点では同類である」の意味をよく理解できるでしょう。
そして本書と、晩年の岸信介を驚愕絶句させた幻の名著「戦争と共産主義-昭和政治史秘録(三田村武夫著/1950年刊行)」の復刻版 大東亜戦争とスターリンの謀略―戦争と共産主義 と、支那事変の解決を妨害し我が国を対米英戦へ誘導した尾崎らゾルゲ機関の謀略活動、近衛内閣の意図、近衛文麿の正体、そしてソ連スターリンの世界戦略を現代に伝えている尾崎秀実著作集なかでも「尾崎秀実、西園寺公一が雑誌等に論文を執筆して汪兆銘工作が日本の執るべき唯一の道であることを強調していた」という犬養健の証言(現代史資料24ゾルゲ事件4)を裏付ける尾崎秀実の戦時論文「汪精衛政権の基礎」(公論昭和十四年十一月号)を収める 尾崎秀実著作集第2巻 とを併読する日本国民は、岸の遺言「この本を読めば、共産主義が如何に右翼、軍部を自家薬籠中のものにしたかがよく判る。何故それが出来たのか、誰しも疑問に思うところであろう。然し、考えてみれば、本来この両者(右翼と左翼)、共に全体主義であり、一党独裁・計画経済を基本としている点では同類である」の意味をよく理解できるでしょう。
2011年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレヴューにあるとおり、訳文がよろしくない。
今なお重要な内容を含んでいることは確かだが、やはり時代的・地域的制約があるため、
全部を隈なく読む必要はないと思う。
それと、この本でのハイエクの全体主義・集産主義批判は、それほど念の入ったものではない。
社会主義批判としては荒っぽすぎる。
今なお重要な内容を含んでいることは確かだが、やはり時代的・地域的制約があるため、
全部を隈なく読む必要はないと思う。
それと、この本でのハイエクの全体主義・集産主義批判は、それほど念の入ったものではない。
社会主義批判としては荒っぽすぎる。
2007年12月30日に日本でレビュー済み
これは、やはり、大変な名著です。原著は、1944年に初版が刊行されていますから、1930年頃に旧ソ連で行われた、一般市民に対する、政策としての飢餓やシベリアへの大量強制移住の後のことです。当時、少なくとも数百万人が死んだと言われています(要するに、旧ソ連当局に殺されたのですが…)。
本書の注釈において、ヒトラーが1941年の公式演説で、ナチズム(国家社会主義)と共産主義(マルキシズム)は、同じものであると述べたことを紹介しています。そしてハイエクは、左翼思想(共産主義)と右翼思想(国家社会主義)が、本質的に同じものであることを見破っています。私も、同様の考えを独自に持ちましたが、もっとはやく、この本を読んでいればと悔やまれました。
ちなみに、この本が広まらないように、社会主義陣営は、あらゆる手段を講じたそうです(当然、非合法活動も含まれると考える)。実際、日本の社会学者や経済学者、特に左翼系の学者が、この本について、ほとんど何も言及しないのは、やはり政治的な意図があるからでしょう。
要するに、左翼の共産主義体制にしろ、右翼の国家社会主義体制にしろ、また官僚社会主義体制にしろ、市場を否定する統制経済体制は、必然的に個々人の自由を否定し、抑圧体制へと至るということでしょうが、ハイエクは、市場を重視するにしても自由放任の立場ではなく、法を遵守した自由の大切さを述べているように受け取れました。その辺も、まったく同感です。
結局、左翼の共産主義にしろ、右翼の国家社会主義にしろ、全体主義体制というのは、要するに、社会全体のためと言いながら、一部の特権階級(ノメンクラトゥーラ)だけが、不当に利得を得られるよう、大多数の一般市民、個々人に対して、多大な不自由と不利益を被らせ、搾取し、結果として、当の、社会全体を疲弊させてしまう、詐偽体制であるとしか言いようがありません。
本書の注釈において、ヒトラーが1941年の公式演説で、ナチズム(国家社会主義)と共産主義(マルキシズム)は、同じものであると述べたことを紹介しています。そしてハイエクは、左翼思想(共産主義)と右翼思想(国家社会主義)が、本質的に同じものであることを見破っています。私も、同様の考えを独自に持ちましたが、もっとはやく、この本を読んでいればと悔やまれました。
ちなみに、この本が広まらないように、社会主義陣営は、あらゆる手段を講じたそうです(当然、非合法活動も含まれると考える)。実際、日本の社会学者や経済学者、特に左翼系の学者が、この本について、ほとんど何も言及しないのは、やはり政治的な意図があるからでしょう。
要するに、左翼の共産主義体制にしろ、右翼の国家社会主義体制にしろ、また官僚社会主義体制にしろ、市場を否定する統制経済体制は、必然的に個々人の自由を否定し、抑圧体制へと至るということでしょうが、ハイエクは、市場を重視するにしても自由放任の立場ではなく、法を遵守した自由の大切さを述べているように受け取れました。その辺も、まったく同感です。
結局、左翼の共産主義にしろ、右翼の国家社会主義にしろ、全体主義体制というのは、要するに、社会全体のためと言いながら、一部の特権階級(ノメンクラトゥーラ)だけが、不当に利得を得られるよう、大多数の一般市民、個々人に対して、多大な不自由と不利益を被らせ、搾取し、結果として、当の、社会全体を疲弊させてしまう、詐偽体制であるとしか言いようがありません。

これは、やはり、大変な名著です。原著は、1944年に初版が刊行されていますから、1930年頃に旧ソ連で行われた、一般市民に対する、政策としての飢餓やシベリアへの大量強制移住の後のことです。当時、少なくとも数百万人が死んだと言われています(要するに、旧ソ連当局に殺されたのですが…)。
本書の注釈において、ヒトラーが1941年の公式演説で、ナチズム(国家社会主義)と共産主義(マルキシズム)は、同じものであると述べたことを紹介しています。そしてハイエクは、左翼思想(共産主義)と右翼思想(国家社会主義)が、本質的に同じものであることを見破っています。私も、同様の考えを独自に持ちましたが、もっとはやく、この本を読んでいればと悔やまれました。
ちなみに、この本が広まらないように、社会主義陣営は、あらゆる手段を講じたそうです(当然、非合法活動も含まれると考える)。実際、日本の社会学者や経済学者、特に左翼系の学者が、この本について、ほとんど何も言及しないのは、やはり政治的な意図があるからでしょう。
要するに、左翼の共産主義体制にしろ、右翼の国家社会主義体制にしろ、また官僚社会主義体制にしろ、市場を否定する統制経済体制は、必然的に個々人の自由を否定し、抑圧体制へと至るということでしょうが、ハイエクは、市場を重視するにしても自由放任の立場ではなく、法を遵守した自由の大切さを述べているように受け取れました。その辺も、まったく同感です。
結局、左翼の共産主義にしろ、右翼の国家社会主義にしろ、全体主義体制というのは、要するに、社会全体のためと言いながら、一部の特権階級(ノメンクラトゥーラ)だけが、不当に利得を得られるよう、大多数の一般市民、個々人に対して、多大な不自由と不利益を被らせ、搾取し、結果として、当の、社会全体を疲弊させてしまう、詐偽体制であるとしか言いようがありません。
本書の注釈において、ヒトラーが1941年の公式演説で、ナチズム(国家社会主義)と共産主義(マルキシズム)は、同じものであると述べたことを紹介しています。そしてハイエクは、左翼思想(共産主義)と右翼思想(国家社会主義)が、本質的に同じものであることを見破っています。私も、同様の考えを独自に持ちましたが、もっとはやく、この本を読んでいればと悔やまれました。
ちなみに、この本が広まらないように、社会主義陣営は、あらゆる手段を講じたそうです(当然、非合法活動も含まれると考える)。実際、日本の社会学者や経済学者、特に左翼系の学者が、この本について、ほとんど何も言及しないのは、やはり政治的な意図があるからでしょう。
要するに、左翼の共産主義体制にしろ、右翼の国家社会主義体制にしろ、また官僚社会主義体制にしろ、市場を否定する統制経済体制は、必然的に個々人の自由を否定し、抑圧体制へと至るということでしょうが、ハイエクは、市場を重視するにしても自由放任の立場ではなく、法を遵守した自由の大切さを述べているように受け取れました。その辺も、まったく同感です。
結局、左翼の共産主義にしろ、右翼の国家社会主義にしろ、全体主義体制というのは、要するに、社会全体のためと言いながら、一部の特権階級(ノメンクラトゥーラ)だけが、不当に利得を得られるよう、大多数の一般市民、個々人に対して、多大な不自由と不利益を被らせ、搾取し、結果として、当の、社会全体を疲弊させてしまう、詐偽体制であるとしか言いようがありません。
このレビューの画像

2006年3月2日に日本でレビュー済み
今現在の日本で右派からも左派からも批判されるのがハイエクだ。
ナチスなど全体主義を批判する書であるが、彼の自伝によれば、この本は欧州において評判は普通であったが、米国ではベストセラーとなった。
ハイエク自身にとっても大変な驚きであり、そのため米国で講演行脚をせざるを得ない羽目になったらしい。
ハイエク、フリードマンはサッチャーと交流があり多くを語り合ったという。
彼の邦訳の中では一番手に入りやすい書物であるし是非手にとって読んでみてほしい。
ナチスなど全体主義を批判する書であるが、彼の自伝によれば、この本は欧州において評判は普通であったが、米国ではベストセラーとなった。
ハイエク自身にとっても大変な驚きであり、そのため米国で講演行脚をせざるを得ない羽目になったらしい。
ハイエク、フリードマンはサッチャーと交流があり多くを語り合ったという。
彼の邦訳の中では一番手に入りやすい書物であるし是非手にとって読んでみてほしい。
2014年4月20日に日本でレビュー済み
たしかに訳がひどい。
1928年に京大を卒業したという訳者の年齢もあるのかなと思う。
中央機関による計画経済が経済分野にとどまらず独裁体制につながる。それはファシズムであり社会主義もそうなる。むしろ後者が前者を用意した。
スターリン体制や北朝鮮の体制、かつてのルーマニアやチェコなどの東欧諸国を思うと、納得させられる。
ファシズム興隆の際にイタリアにおいて「逆方向の階級闘争」という表現が流行ったという。
既得権益を守る労組に対してファシストに集まっていった人びとの不満。
彼らの言説は単純で粗野だが、個性を放棄した人間の最大公約数とはそんなもの。そして心理的に無抵抗にその言説を行動化するものが組織の中で出世していった。
読んでいて在特会のことを考えてしまいました。
1928年に京大を卒業したという訳者の年齢もあるのかなと思う。
中央機関による計画経済が経済分野にとどまらず独裁体制につながる。それはファシズムであり社会主義もそうなる。むしろ後者が前者を用意した。
スターリン体制や北朝鮮の体制、かつてのルーマニアやチェコなどの東欧諸国を思うと、納得させられる。
ファシズム興隆の際にイタリアにおいて「逆方向の階級闘争」という表現が流行ったという。
既得権益を守る労組に対してファシストに集まっていった人びとの不満。
彼らの言説は単純で粗野だが、個性を放棄した人間の最大公約数とはそんなもの。そして心理的に無抵抗にその言説を行動化するものが組織の中で出世していった。
読んでいて在特会のことを考えてしまいました。
2006年12月16日に日本でレビュー済み
正確に訳そうと気負いすぎたためか、それとも訳者に内容が分からなかったためか、 固い、直訳調の、不細工で頭の痛くなる日本語で訳されています。私は数ページ読んでギブアップし、原書に買い換えました。こんな感じです。
「民主諸国が、戦前における独裁諸国の取り扱いならびにその宣伝意図やその戦争目的の論議において、内面的な不確実さや気迷いを暴露したということは悲しむべきことである」
[ It is a lamentable fact that the democracies in their dealings with the dictators before the war, not less than in their attempts at propaganda and in the discussion of their war aims has shown an inner insecurity and uncertainty of aim...]
「民主諸国が、戦前における独裁諸国の取り扱いならびにその宣伝意図やその戦争目的の論議において、内面的な不確実さや気迷いを暴露したということは悲しむべきことである」
[ It is a lamentable fact that the democracies in their dealings with the dictators before the war, not less than in their attempts at propaganda and in the discussion of their war aims has shown an inner insecurity and uncertainty of aim...]