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好色五人女: 現代語訳 (河出文庫 古 1-11) 文庫 – 2007/3/1
- 本の長さ455ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104309408400
- ISBN-13978-4309408408
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 455ページ
- ISBN-10 : 4309408400
- ISBN-13 : 978-4309408408
- Amazon 売れ筋ランキング: - 701,757位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
可哀相な話もあるが、江戸時代にこんな面白い本があったのだと、感心している。
2014年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最新のベストセラーを選んで読むのも良いですが、わかりやすい現代語に訳された日本の古典文学も結構面白いと思いました。
井原西鶴の作品は、「日本永代蔵」に続いて2作目になりますが、予想以上に興味深い読み物です。原文を読みこなす知識がなくても
この文庫版なら大丈夫。これからも、現代語訳された古典文学を選んで読んでいこうと思います。
井原西鶴の作品は、「日本永代蔵」に続いて2作目になりますが、予想以上に興味深い読み物です。原文を読みこなす知識がなくても
この文庫版なら大丈夫。これからも、現代語訳された古典文学を選んで読んでいこうと思います。
2015年1月6日に日本でレビュー済み
「好色五人女」、「好色一代女」、「西鶴置土産」の三本立てで、池田弥三郎の注釈、神保五弥の解題までつくお徳用版だ。
「好色五人女」は5つの情痴事件をそれぞれ実録短篇に仕立てている。心中が一話もないのは知らなかったので驚いた。
西鶴の筆致はジャーナリスティックでドライ、そこに滑稽味が加わる。「お夏清十郎」では突き放して推移を見つめ、合間におちゃらけをどんどん挟む。低俗な興味で書き散らすイエロージャーナリズム的なところがある。悲劇も強力に笑い飛ばしてしまう図太さが大衆受けしたのか。
西鶴には数字にこだわる体質がある。終盤、お夏の夢に現れる明神が「参詣の輩一万八千十六人、どれもこれも欲張ったことばかり祈っておった」と、端数まで書く。金銭への執着とこの数字感覚を合わせれば、「永代蔵」を書いたのもうなづける。
「樽屋おせん」では庶民生活をルボする感覚で細かい記録をしっかり取り、リアリティを上げている。一転、「八百屋お七」では人生の虚しさを強調し、おちゃらけはほとんどない。
薩摩を舞台にした「おまん源五兵衛」はなぜかハッピーエンド。この話だけフィクションなのだろう。財宝を見つける話が出てきて、そこに「浦島太郎の包丁箱、弁天様の前巾着、福禄寿が頭を剃った剃刀、恵比寿様の小遣い帳」があるのは、笑わずにいられない。
「好色一代女」は“いやしくもない”家に生まれた一人の美しい女性の、13歳から高齢になるまでの回想記。「よくもまあ」と呆れる性生活を転々と場所を変えて繰り返し、年齢を重ねて次第に転落していく。
懺悔の一代記という形式で女性の性を描いたポルノの傑作だが、「好色一代男」同様、上は格式ある遊郭から下は私娼窟まで、各段階の性風俗を綿密にレポートしたドキュメンタリーであり、ガイド本であり、マニュアルでもあると思う(プラスして社会時評も)。一人の女性のとんでもない性の遍歴は、もちろん、当時の多くの女性の在り方を一人に総合したものだろう。
遺稿「西鶴置土産」は、遊びが過ぎて没落した豪商たちの末路を15の短いエピソードで描いている。しかし、哀しく惨めな話ばかりではないし、女郎遊びの粋と町人の意地が活写されており、男というのはどうしょうもないものだという諦念と苦い肯定の味が交錯する、隠れた傑作だと思った。
「好色五人女」は5つの情痴事件をそれぞれ実録短篇に仕立てている。心中が一話もないのは知らなかったので驚いた。
西鶴の筆致はジャーナリスティックでドライ、そこに滑稽味が加わる。「お夏清十郎」では突き放して推移を見つめ、合間におちゃらけをどんどん挟む。低俗な興味で書き散らすイエロージャーナリズム的なところがある。悲劇も強力に笑い飛ばしてしまう図太さが大衆受けしたのか。
西鶴には数字にこだわる体質がある。終盤、お夏の夢に現れる明神が「参詣の輩一万八千十六人、どれもこれも欲張ったことばかり祈っておった」と、端数まで書く。金銭への執着とこの数字感覚を合わせれば、「永代蔵」を書いたのもうなづける。
「樽屋おせん」では庶民生活をルボする感覚で細かい記録をしっかり取り、リアリティを上げている。一転、「八百屋お七」では人生の虚しさを強調し、おちゃらけはほとんどない。
薩摩を舞台にした「おまん源五兵衛」はなぜかハッピーエンド。この話だけフィクションなのだろう。財宝を見つける話が出てきて、そこに「浦島太郎の包丁箱、弁天様の前巾着、福禄寿が頭を剃った剃刀、恵比寿様の小遣い帳」があるのは、笑わずにいられない。
「好色一代女」は“いやしくもない”家に生まれた一人の美しい女性の、13歳から高齢になるまでの回想記。「よくもまあ」と呆れる性生活を転々と場所を変えて繰り返し、年齢を重ねて次第に転落していく。
懺悔の一代記という形式で女性の性を描いたポルノの傑作だが、「好色一代男」同様、上は格式ある遊郭から下は私娼窟まで、各段階の性風俗を綿密にレポートしたドキュメンタリーであり、ガイド本であり、マニュアルでもあると思う(プラスして社会時評も)。一人の女性のとんでもない性の遍歴は、もちろん、当時の多くの女性の在り方を一人に総合したものだろう。
遺稿「西鶴置土産」は、遊びが過ぎて没落した豪商たちの末路を15の短いエピソードで描いている。しかし、哀しく惨めな話ばかりではないし、女郎遊びの粋と町人の意地が活写されており、男というのはどうしょうもないものだという諦念と苦い肯定の味が交錯する、隠れた傑作だと思った。
2012年4月23日に日本でレビュー済み
標題作の『好色五人女』は、西鶴の見事な筆致が楽しめるものであり、出色の出来である。
日本語で小説を書く上での言葉の選び方や言い回しのセンスは脱帽もの、真似できるものならしてみたいものである。
一方、後に続く『好色一代女』はいまいちだった。
これは訳者の力量だろうか。
『西鶴置土産』もそれほどのものではなかったが、こちらは吉行淳之介の訳はいいが、作品の質という意味で、少し落ちるところがあったのかもわからない。
何にしろ、日本語の言い回しのよい勉強になる読書だった。
日本語で小説を書く上での言葉の選び方や言い回しのセンスは脱帽もの、真似できるものならしてみたいものである。
一方、後に続く『好色一代女』はいまいちだった。
これは訳者の力量だろうか。
『西鶴置土産』もそれほどのものではなかったが、こちらは吉行淳之介の訳はいいが、作品の質という意味で、少し落ちるところがあったのかもわからない。
何にしろ、日本語の言い回しのよい勉強になる読書だった。
2008年6月17日に日本でレビュー済み
志賀直哉の「暗夜行路」に書かれ、志賀自身感服する程の、情景描写、人間心理の洞察が鋭く徹底しているのです。それだけに読み進めることが骨折り。しかし、損はしないでしょう。ところで、私は読んだことがございません。