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無垢の歌 -Songs of Innocence

ーウィリアム・ブレイクの詩とイラストの世界ー


始まりの歌 -Introduction

羊飼い -The Shepherd

生まれた喜び -Infant Joy

他の人の苦しみ -On Another's Sorrow

スクールボーイ -The School Boy

聖なる木曜日 -Holy Thursday

子守の歌 -Nurse's Song

笑いの歌 -Laughing Song

黒人の少年 -The Little Black Boy

古の吟遊詩人の声 -The Voice of the Ancient Bard

こだまする野辺 -Echoing Green

煙突掃除の子 -The Chimney Sweeper

神のイメージ -The Divine Image

不思議な夢 -A Dream

迷子になった女の子 -The Little Girl Lost

見つかった女の子 -The Little Girl Found

迷子になった男の子 -The Little Boy Lost

見つかった男の子 -The Little Boy Found

揺りかごの歌 -A Cradle Song

春の歌 -Spring

花びら -The Blossom

子羊 -The Lamb

夜の歌 -Night



「無垢の歌」 Songs of Innocence は、ウィリアム・ブレイク William Blakeが1789年に発表したイラスト入りの詩集である。ブレイクはすでに版画家として活躍する傍ら、宗教的なテーマを題材とした絵本 All Religions are One を発表していたが、実質的にはこの書物が詩人兼画家としての彼の名声を確立した。

「無垢の歌」はNursery Rhymes の伝統を踏まえ、わらべ歌の新しい境地を開こうとしたものだ。一篇づつの詩には、それぞれブレイク自ら描いた絵が添えられ、絵本の体裁をとっている。これもやはり、Nursery Rhymes の形式を意識したものだろう。

ブレイクの版画の特徴は、輪郭や大まかな彩色を銅版技術で印刷し、それに水彩絵の具で仕上げを加えるというものだった。だから残されている彼の絵本は、一冊ごとに色合いが違う。

ブレイクは詩人としては、イギリスロマンティシズムの魁をなすとされている。だがワーズワースやシェリーなどほかの詩人たちに比較すると、宗教的な感情や深い瞑想が特徴となっている。

「無垢の歌」に収められた詩の数々は、宗教的な感情を感じさせるとともに、人間が本来持っていた純粋に無垢な精神への憧憬が盛り込まれている。




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