私がこの作品を買ったのは学生時代。当然アナログ盤でした。カセットテープに録音しどれだけ聞いたことか・・・。本当に聞きまくりました。
しかしこのアーティスト、全く無名でジャケットにもインナースリーブにも写真が一枚も載っておらず、ファンになった人たちは「この人はどんな顔をしているのだろう?」と大いに話題になったのを記憶しています。参加しているミュージシャンもMichael McDonald、J D Souther、Valerie Carterなど有名どころの名前があり、ますます興味深々。プロデューサーもMichael Omartianだったし・・・。
同封されている矢口氏の解説にもあるように、その年のグラミー賞の主要3部門を全て独占するというすごい記録を打ち立てた作品でもあり、シングルカットされた曲だけでなく収録曲全てが聴きやすく記憶に残りやすいメロディーのものばかり。売れたのも納得です。
その後、2作目の製作時には「2枚目のジンクス」を打ち破ろうとかなり苦労したようで発表まで予想以上に期間がかかってしまい、商業的にも1枚目よりもかなりダウンしてしまった。また、グラミー賞受賞などもあり2枚目発表までには彼の写真も沢山発表されミステリアスさはなくなりましたが美しい声と優しいメロディは健在でした。
とにかくクリストファー・クロスと言ったらこのデビュー作!これ一枚で彼の魅力を十分に堪能できます。お勧めします。