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謹訳 源氏物語 一 単行本(ソフトカバー) – 2010/3/16

4.4 5つ星のうち4.4 80個の評価

■古典学者であり、作家である林望氏の畢生の大作、ついに刊行開始!

原作の『源氏物語』を正確に味わいながら、現代小説を読むようにすらすら読める。
「名訳」を超えた完全現代語訳が、ここに誕生。

■装訂は林望氏
装訂には、「コデックス装」という装本スタイルを採用。どのページもきれいに開いてとても読みやすく、平安から中世にかけて日本の貴族の写本に用いられた「綴葉装」という奥ゆかしい装訂を彷彿とさせる造り。

■各界絶賛!

「新しい読み方の出現」――黒井千次氏 「いやはや、とびきり面白い!」――檀ふみ氏

■全54帖の完全現代語訳、全十巻刊行予定
本シリーズは、すべて書き下ろし。
一巻は、桐壺 帚木 空蝉 夕顔 若紫を収録。
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商品の説明

著者について

1949年東京生まれ。作家・書誌学者。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。専門は日本書誌学、国文学。 『イギリスはおいしい』(文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。近著に『節約の王道』(日本経済新聞出版社)、『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)がある。『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)『夕顔の恋』(朝日出版社)等、『源氏物語』に関する著作、講演も多数。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能評論等も多数手がける。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 祥伝社 (2010/3/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/3/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 341ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 439661358X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4396613587
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.8 x 2.1 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 80個の評価

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星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても読みやすい古典でした
平安時代がとても身近に感じられます
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幾種類かの現代語訳も、どれもこれも十数ページで挫折してきた50代ですが、この「謹訳第一巻」を読んだことで、はじめて源氏物語の最初の数巻を読み通せたことになります。

わたし、林望さんをすっかり誤解していました。「イギリスはおいしい」で売れた人ですから、てっきり英語畑の人かと思っていて、本屋で立ち読みしても、ラジオのトークを聞いても、ちょっとピントはずれなことを言うなあなどと思うことが多々あったのですが、なんと国語畑の人だったのですね。どうりで、表面的なイギリス論が多かったわけだと納得。

氏の英国暮らしがこの作品にどれだけの影響を与えたのかわかりませんが、「外から見た日本の古典」の意識が現代語訳に生かされた本書は、古典を読むくらいなら英語訳の方に手が伸びる小生にとっては、はじめての「読める古典」となりました。

なんでこんなに読みやすいのだろう―林先生が用いた、読みやすくするための根本的なテクニックは何なのだろうと不思議に思いながら読んでいたのですが、つい先だって毎日新聞の書評から教わりました。紫式部の原文は古き日本の敬語を縦横無尽に駆使した「老婆のひとり語り」という体裁をとっているらしいのですが、この謹訳源氏では、敬語をすっぱりと取り払い、「ひとり語り」を小説の「地の文」のような体裁に変えたとのこと。

なるほど、そうだったのか。私も含めて多くの人たちが、現代語訳であっても開始まもなく挫折してきた原因は、複雑な敬語体系のためにだれがだれに言っているのか分からなくなっていたからでした。そして恐ろしいかな、筋を追えていないという事実にすら気づかないまま「源氏ってツマラナイ」と決めつけていたのです。

注釈を廃したことも大成功で、おかげでスピード感を失うことなく物語をスイスイ読めてしまいます。すべてが邪魔にならない程度に説明されており、「女御」や「更衣」といった聞きなれぬ単語に出くわすたびに注釈に視線を移す必要がないのです。これなら日本語を勉強しているハイレベルな外国人だって十分にタックルできるでしょう。平安貴族がはまってしまったように、現代の読者もはまってしまう、初の快挙!! 古き日本の、色好みの公家文化が結実した文学、といっても巻が進むにつれ「色」だけではない味わいがでてくるはず。さっそく「その二」を購入しました。わたし、謹訳全十巻いけそうな気がします。

紫式部の偉大さを初めて教えてくれたリンボウ先生、心から感謝します。源氏物語っておもしろいっ! そして、千年もまえにこんな文学を生み出していた文化が誇らしい...と今ごろになって気づいた自分が恥ずかしい (>_<)
72人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 主人公がとっかえひっかえ次々と女をモノにしていく。
 主人公は当時のアイドルタレントのようなもので、女性から見れば、当時の貴族社会の「抱かれたい男」ナンバー1だったのだろう。主人公はいとも簡単に狙った女をモノにしていく。まさにやりたい放題。
 主人公は、17、18歳で女を何人も囲い、ストーカー、誘拐、強姦まがいの行為を平気でする。これはある種の冒険だ。しかし、アイドルだから何をやっても許すのが女性の心理。
 当時の退屈な貴族社会の中で、貴族の冒険は男女関係の中でしかできなかったのかもしれない。貴族社会の女官たちは、光源氏のような憧れの男性に強引に「関係」を迫られる場面を想像し、ワクワクドキドキ、興奮したのだろう。
 光源氏は男から見れば羨ましい限りだが、女性から見た男性が描かれている。光源氏は女性的である。この本では、男女の営みは情緒のある契りや逢引であって、ロマンチックに描かれる。まちがっても、ギラギラした肉欲の発露であってはならないのだ。

 プルーストの「失われた時を求めて」などもそうだが、セックスと恋愛はいつの時代も人間の最大の関心事のようだ。どちらも主人公の頭の中は女のことしかない。女以外のことを考えることが少しくらいはあってもよいのではないか、と言いたくなる。
 1000年以上前から人間は同じことをしている。1000年前の貴族社会の人間の心理と悲喜愛憎が描かれているが、今の社会の会社、役所、家庭内の人間関係と大差ない。登場人物は偶然の事情で栄光に包まれ、簡単にそれを失う。物語の中に男女関係をめぐる人間の心理の揶揄や皮肉がある。もちろん光源氏も例外ではなく、作者は光源氏を冷静に皮肉る。
 この物語は、当時の貴族社会の人間の心理の機微を描くと同時に、貴族の恋愛や人間関係を通して貴族社会を風刺した本でもあるのだろう。光源氏を女性の憧れの完成形として描くこと自体が一定の意図のある設定だった。それは作者自身が感じた当時の貴族社会に対する皮肉でもあったのか。

 
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一冊目から、娘が見つけてわたしを追い越して読み進み、二冊目も彼女が先に読んでいます。
我先に読む姿に、この物語は1200年前もそのようだったのだなと納得しました。
装丁もすごく凝っていて美しく、綴じ方も和綴じのように、左右に水平に広がるのでとても読みやすくまた軽いのでとても気に入っています。
当然、内容はすばらしいです。
わたしは若いころに与謝野晶子訳、中年に円地文子訳を読んでいて、今回は3回目なのですが、画期的な訳だと思います。
昔のことを知らなくても本文中に説明が自然な形で組み込んであるので、現代小説のようにすらすらと読めるます。1200年前の人たちが読んだのと同じ感覚、同じ速度で読むことができます。大作を読みこなすにはスピード感が重要なので素晴らしいと思います。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国語学者ではありませんが、とても簡潔で的確な文章で読みやすかった。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 12/13にみなとみらいホールで開催された「冨田勲源氏芸術祭2011」。
第一部が富田氏の作曲集大成「源氏物語幻想交響絵巻」をオルガン演奏と人形舞で構築した芸術舞台。第二部が林さんの講演会『今を生きる〜そして源氏物語』でした。
観客の目当ては第一部の演奏会。二部になると帰ってしまう人も多かったのですが、これを聴いてよかったですよ!帰っちゃった人は大損です。
林さん自慢のバリトンボイスと巧みな話術で語られる目ウロコの源氏物語の真実。
 まず源氏物語は決して日本のベストセラーであり続けたわけではないという話。江戸後期まで限定されて人々にのみ知られた読み聞かせ中心の物語だったのです。江戸の刷り物となってもあまりの高価さに刷りは一版のみで全巻セットで現在の100万円オーバー。でも平安から限られた人々の楽しみとして創作された読み聞かせ作品が多数ある中で、生き残ってきたのはそれだけの価値があったからであるのですね。
 次に内容は雅なファンタジーものと思われがちですが、人の心の様々な動きを捉えた人間ドラマであるということ。登場人物には悪人はおらず、近世以降の勧善懲悪のようなありえないものではなく、善人の心がねたみや嫉妬に揺れてしまう仕方のない人間くささを描いているというものです。だから時代を超えて愛される稀代のラブストーリーなのですね。
 そしてこれは面白いですよ。数ある古文の表現の解説。これが古文嫌いを起こす原因でもある言葉の意味。ひとつご紹介すると、なまめかしという言葉。古文辞典では「優雅だ」と訳してあります。林さんはもっと深く説明してくれました。
これは「なまのままだ」というもので、それは衣服や装束を取り去っても、そのままで気品のある姿だ…つまり生のそのままで素晴らしいという意味なのだそうです。現在、なまめかしいというとセクシーだとか色っぽいと言う意味ですが、林さん曰く、「ナマ足ってなまで魅力のある存在だからだと思うとなまめかしですね」…納得。講演では労たし、うつくしなど数々ある美しいと言う意味の表現のバリエーションについての説明をしていただきました。
このような現代の私たちが納得できる謹訳でかかれた源氏物語。人間ドラマの最高峰である作品として味わえます。林先生に感謝!!!
読み聞かせの文学源氏物語ですから、声に出して読むのが良いようです。できれば愛しい人に読んでもらって聴きたいですよね。本を手にとってカバーを外してみたら、和装綴じになっていました。巻末に説明があります。「綴葉装」という装丁法を醸し出す「コデックス装」という新技術だそうです。古式ゆかしく、どのページも均等に開けるという心にくい配慮ですね〜。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年12月31日に日本でレビュー済み
仏文学者で明大教授の鹿島茂先生の推薦文が圧倒的にヘンです。

林望先生の訳と比べたら他の現代語訳なんて読むに値しないみたいな主旨のことを

書いておいでだが、これから源氏や日本古典の名作に親しもうという読者を

ヘンな方向にミスリードするような迷文を書きなさんなといいたい。

林先生の訳が非常に読みやすく、親しみやすく、入門者には一押しなのは事実で

他のレビュアーの皆さんも書いておられる通り。

でも私に言わせれば平安時代に紫式部が書いた原文の大らかな美しさを

いちばんよく伝えているのは谷崎源治か円地源氏です。

鹿島センセイ、貴方、絶対に頭悪いよ。

林先生の訳は確かに入門者には一押しだが、谷崎や円地と比べると

底が浅いし、凄みにも書ける。

貴方の自分が気に入らない作品や作家はクズみたいに書くところは

ギュンター・ヴァントと朝比奈隆とカール・シューリヒトとクナッパーツブッシュ以外の

人が指揮したブルックナーは「こんなのブルックナーじゃねえ、音楽じゃねえ!」と口汚く

罵倒するあの評論家みたいだ。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今更『源氏物語』とも思ったのですが
リンボウさんは どう書くのかしら
と思ったことがきっかけでした。
口語で自然にわかり易く読み進められます。
絵本のように面白いです。
判っていたはずのことが あれっ そうだんたんだ
と思うことが幾つかありました。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート

他の国からのトップレビュー

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Amazon Customer
5つ星のうち5.0 Great Service
2019年11月28日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
Exactly what I was looking for. I wanted this to give to a friend who is Japanese, and has a hard time finding books in Japanese here in the States.
Katherine M. Lawrence
5つ星のうち4.0 In Japanese, but not the original text.
2019年12月23日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
I was looking for a print book rather than the original which is available online as a PDF. I soon discovered this is a "modernized" text and not the exact words of the author. I gave it four stars because the misunderstanding was on my end and not the fault of the publisher or Amazon. I bought the book sight unseen based on scant English language reviews.