傑作!1932年の映画にしてはテンポ良く、直接的ではないものの残虐な描写があります。アクションシーンも迫力ありますね!ラストは特に戦慄します。
ギャング映画って、なんだかんだギャングを格好よく描きがちですが、本作はまったくそんなこともなく、ゆえにリアリズムにつながっているのだと思います。
また家族描写にも重点が置かれています。母親の無垢な愛が痛々しかったです。真面目な兄との複雑な関係性も良い。ジェームズ・ギャグニーの怪演が光ります。ハマり役ですね。
多くのギャング映画に影響を与えてきたことがうかがえます。自信を持っておすすめできる映画です。
民衆の敵 [DVD] FRT-145
フォーマット | ブラック&ホワイト, 字幕付き |
コントリビュータ | ウィリアム・A・ウェルマン, ベリル・マーサー/ジョーン・ブロンデル/ジェームズ・キャグニー/ジーン・ハーロウ/エドワーズ・ウッズ |
稼働時間 | 1 時間 23 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
シカゴの町に育ったトムとパットは少年時代から不良性を多分に持っていた。プティー・ノーズという悪党にそそのかされ万引きなど働いていたがトムの母親はわが子のこうした悪癖に少しも気づかなかった。そのうち、2人は年とともに純然たる悪党となりノーズの指図で毛皮泥棒を企てるようになった。だがこれは警官の知るところとなり、失敗に終わった。この時、無情にも彼らを置き去りにして姿を消してしまったノーズの行為は2人をいたく憤らせた。間もなくトムとパットは運輸会社のトラック運転手となり貨物抜き取りの事件からパッディーという大親分に雇われることとなった。世界大戦が勃発し、トムの弟で善良なマイクは出征し戦線において勲功をたてたが、トムは禁酒令の影響により酒が高くなったのをきっかけとし、パットと大々的に政府の倉庫に保管された酒を盗み出す仕事にとりかかった。悪党仲間は酒の密造に力を注ぎ始めたのだった…。
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- EAN : 4560285901455
- 監督 : ウィリアム・A・ウェルマン
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, 字幕付き
- 時間 : 1 時間 23 分
- 発売日 : 2006/12/14
- 出演 : ベリル・マーサー/ジョーン・ブロンデル/ジェームズ・キャグニー/ジーン・ハーロウ/エドワーズ・ウッズ
- 販売元 : ファーストトレーディング
- ASIN : B000LXINSW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 222,516位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 8,286位外国のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
リトルシーザー(犯罪王リコ)にくらべて
あまりに唐突に展開し、ぶつ切りで終わるのでなんとも
銃とお金を全部持っていった冒頭の教訓男が
ただの場当たり的な説教に終わったのかもこれではわからない
ウエスタンケミカルが何の関係があるのかも急でわからない
シマを渡して街を出たのか、仲間を売って街から逃げたのかもこれじゃわからない
あまりに唐突に展開し、ぶつ切りで終わるのでなんとも
銃とお金を全部持っていった冒頭の教訓男が
ただの場当たり的な説教に終わったのかもこれではわからない
ウエスタンケミカルが何の関係があるのかも急でわからない
シマを渡して街を出たのか、仲間を売って街から逃げたのかもこれじゃわからない
2021年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ギャグニーがキレキレの演技をするところがいい。テンポがある。中味は直情的なギャング映画。
2023年10月20日に日本でレビュー済み
『民衆の敵』(The Public Enemy)('31)
出演∶ジェームズ·キャグニー、ジーン·ハーロウ、エドワード·ウッズ、ジョーン·ブロンデル、ベリル·マーサー、ドナルド·クック、ロバート·エメット·オコナー、レスリー·フェントン、マレイ·キンネル、メイ·クラーク、フランキー·ダーロ
監督∶ウィリアム·A·ウェルマン
子供時代から抱いていた"ハリウッド映画像"。主人公=カッコいい美男子、ヒロイン=清楚な美人、そしてハッピーエンド。TVの洋画番組で見た昔の洋画は、(極端に言えば)その手のものが多かった(気がする)。ところが、1960年代終盤あたりから様子が変わってきたようだ。
原因は何だろう? ベトナム戦争の泥沼化で"アメリカ流の正義·常識"などが、映画で通用しなくなったからか。アメリカのお家芸「西部劇」に替わって、イタリア製マカロニ·ウェスタンのダーティ·ヒーローがもてはやされるようになったからか。ニューシネマと呼ばれるジャンルが注目を集め、反体制的な主人公や、カッコ悪さを隠さない(露悪的?)主人公の映画が増えてきた時代だった。
俳優にしても、ダスティン·ホフマン、アル·パシーノ、ロバート·デニーロら、かつての映画スターのイメージを逸脱したタイプが台頭してきていた。そうした風潮は、1970年前後からだと思っていたが、DVDで古い映画におけるエドワード·G·ロビンソンやジェームズ·キャグニーらの活躍ぶりを見ると、認識を改めざるを得ないようだ。
1930年代初め頃からハリウッドの一大潮流となった"ギャング映画"。その火付け役となったのがマーヴィン·ルロイ監督·エドワード·G·ロビンソン主演の『犯罪王リコ』、ハワード·ホークス監督·ポール·ムニ主演の『暗黒街の顔役』そして本作、ウィリアム·A·ウェルマン監督·ジェームズ·キャグニー主演の『民衆の敵』の3本だと言われている。
ちょうど時期的には、1920年に悪名高き禁酒法が施行され、さらに世界経済恐慌が巻き起こった'20〜'30年代。密造酒などで荒稼ぎする組織犯罪や、粗暴な手段で金融機関を荒らしまくるギャング団が横行して、実社会の市民生活に影を落としていた時代背景があったであろう。
[物語] 始まりは1909年、シカゴ。悪ガキのトム·パワーズは、悪友マットとつるんで、度の過ぎたイタズラや盗みを繰り返しては、両親や優等生の兄マイクを困らせていた。
そして数年。働きながら夜学に通う真面目な兄マイク(クック)を尻目に、札付きの不良少年となったトム(キャグニー)とマット(ウッズ)は、小悪党パティ·ノーズ(キンネル)に盗品を安く買い叩かれながらも窃盗を繰り返す日々。パティから拳銃を与えられたトムと仲間たちは、毛皮の大量窃盗を図るが、警官との撃ち合いで仲間の一人が射殺される。トムらを見捨てて逃亡したパティへの深い恨みだけが残った。
第一次世界大戦が勃発。兄マイクは出征し勲功を立てる。地元の親分パディ·ライアン(オコナー)の手下になっていたトムと相棒マットは、さらに大立者ネイルズ(フェントン)の傘下に入り、禁酒法に乗じた悪どい密造酒稼業でのし上がってゆく。復員した兄マイクは、行いを改めない弟をなじるが、トムは増長するばかり。その一方で、同業の密造酒業者バッグス一味との対立が深刻化してゆく……。
昔、自分らを見捨てた裏切り者パティが町に帰っているのを発見したトムとマットは、パティを"処刑"して溜飲を下げる。そんな矢先、庇護者である大親分ネイルズが不慮の事故で急死。それを好機と見たバッグス一味は、密造酒市場独占を図って、トムとマットを的に掛けた攻勢に打って出る。機関銃の餌食になったマットの弔い合戦を誓ったトムは、武装して敵のアジトに単身殴り込んでゆくが……!!
※以下、結末ネタバレあり。
観客の感情移入を拒絶するかのようなジェームズ·キャグニーのアンチ·ヒーローぶりは特筆モノだ。とくに、この映画のラストの主人公トムの死にザマは、映画史に残る衝撃的なショットだろう。
ギャング映画やフィルム·ノワールには、破滅に突き進む主人公の死で終わるものが多い。それも、マシンガンでハチの巣になったり、壮絶な爆死を遂げたりと、視覚的に派手な華々しいものが多々ある。しかし、この『民衆の敵』は、(『暗黒街の顔役』もそうだが、)そんなエンターテインメント的な見せ方をあっさり否定する。悪党には、ヒロイックな死に方は絶対させない……ということか…。
[余談] この映画の中で一番ぶっ飛んだシーン。それはトムとマットが仲間たちと、酒造会社の貯蔵倉庫から酒を盗むエピソード。なんと、タンクローリーを倉庫に乗りつけ、ホースとポンプで倉庫の樽から大量に汲み出すとは…! さすがアメリカ、スケールがデカい!
出演∶ジェームズ·キャグニー、ジーン·ハーロウ、エドワード·ウッズ、ジョーン·ブロンデル、ベリル·マーサー、ドナルド·クック、ロバート·エメット·オコナー、レスリー·フェントン、マレイ·キンネル、メイ·クラーク、フランキー·ダーロ
監督∶ウィリアム·A·ウェルマン
子供時代から抱いていた"ハリウッド映画像"。主人公=カッコいい美男子、ヒロイン=清楚な美人、そしてハッピーエンド。TVの洋画番組で見た昔の洋画は、(極端に言えば)その手のものが多かった(気がする)。ところが、1960年代終盤あたりから様子が変わってきたようだ。
原因は何だろう? ベトナム戦争の泥沼化で"アメリカ流の正義·常識"などが、映画で通用しなくなったからか。アメリカのお家芸「西部劇」に替わって、イタリア製マカロニ·ウェスタンのダーティ·ヒーローがもてはやされるようになったからか。ニューシネマと呼ばれるジャンルが注目を集め、反体制的な主人公や、カッコ悪さを隠さない(露悪的?)主人公の映画が増えてきた時代だった。
俳優にしても、ダスティン·ホフマン、アル·パシーノ、ロバート·デニーロら、かつての映画スターのイメージを逸脱したタイプが台頭してきていた。そうした風潮は、1970年前後からだと思っていたが、DVDで古い映画におけるエドワード·G·ロビンソンやジェームズ·キャグニーらの活躍ぶりを見ると、認識を改めざるを得ないようだ。
1930年代初め頃からハリウッドの一大潮流となった"ギャング映画"。その火付け役となったのがマーヴィン·ルロイ監督·エドワード·G·ロビンソン主演の『犯罪王リコ』、ハワード·ホークス監督·ポール·ムニ主演の『暗黒街の顔役』そして本作、ウィリアム·A·ウェルマン監督·ジェームズ·キャグニー主演の『民衆の敵』の3本だと言われている。
ちょうど時期的には、1920年に悪名高き禁酒法が施行され、さらに世界経済恐慌が巻き起こった'20〜'30年代。密造酒などで荒稼ぎする組織犯罪や、粗暴な手段で金融機関を荒らしまくるギャング団が横行して、実社会の市民生活に影を落としていた時代背景があったであろう。
[物語] 始まりは1909年、シカゴ。悪ガキのトム·パワーズは、悪友マットとつるんで、度の過ぎたイタズラや盗みを繰り返しては、両親や優等生の兄マイクを困らせていた。
そして数年。働きながら夜学に通う真面目な兄マイク(クック)を尻目に、札付きの不良少年となったトム(キャグニー)とマット(ウッズ)は、小悪党パティ·ノーズ(キンネル)に盗品を安く買い叩かれながらも窃盗を繰り返す日々。パティから拳銃を与えられたトムと仲間たちは、毛皮の大量窃盗を図るが、警官との撃ち合いで仲間の一人が射殺される。トムらを見捨てて逃亡したパティへの深い恨みだけが残った。
第一次世界大戦が勃発。兄マイクは出征し勲功を立てる。地元の親分パディ·ライアン(オコナー)の手下になっていたトムと相棒マットは、さらに大立者ネイルズ(フェントン)の傘下に入り、禁酒法に乗じた悪どい密造酒稼業でのし上がってゆく。復員した兄マイクは、行いを改めない弟をなじるが、トムは増長するばかり。その一方で、同業の密造酒業者バッグス一味との対立が深刻化してゆく……。
昔、自分らを見捨てた裏切り者パティが町に帰っているのを発見したトムとマットは、パティを"処刑"して溜飲を下げる。そんな矢先、庇護者である大親分ネイルズが不慮の事故で急死。それを好機と見たバッグス一味は、密造酒市場独占を図って、トムとマットを的に掛けた攻勢に打って出る。機関銃の餌食になったマットの弔い合戦を誓ったトムは、武装して敵のアジトに単身殴り込んでゆくが……!!
※以下、結末ネタバレあり。
観客の感情移入を拒絶するかのようなジェームズ·キャグニーのアンチ·ヒーローぶりは特筆モノだ。とくに、この映画のラストの主人公トムの死にザマは、映画史に残る衝撃的なショットだろう。
ギャング映画やフィルム·ノワールには、破滅に突き進む主人公の死で終わるものが多い。それも、マシンガンでハチの巣になったり、壮絶な爆死を遂げたりと、視覚的に派手な華々しいものが多々ある。しかし、この『民衆の敵』は、(『暗黒街の顔役』もそうだが、)そんなエンターテインメント的な見せ方をあっさり否定する。悪党には、ヒロイックな死に方は絶対させない……ということか…。
[余談] この映画の中で一番ぶっ飛んだシーン。それはトムとマットが仲間たちと、酒造会社の貯蔵倉庫から酒を盗むエピソード。なんと、タンクローリーを倉庫に乗りつけ、ホースとポンプで倉庫の樽から大量に汲み出すとは…! さすがアメリカ、スケールがデカい!
2020年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャームズ・キャグニーの個性的な顔は印象に残った。
2020年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1931年作。物語は第一次世界大戦より前の1909年から始まり、米国禁酒法が「民衆の敵」の暗躍を招いたことを描く。不敵な目元と笑みで機敏に動く主演ジェームズ・キャグニーは、まさしくハマリ役。ギャング映画の嚆矢であり、後のギャング映画に多大な影響を与えている。
初視聴して思うのは、映画の本筋から離れるが、兄弟のマイケルとトムは、同じ家庭環境で育ったにも関わらず全く異なる道を歩むことになったが、二人を別つものは何だったのだろうか。
初視聴して思うのは、映画の本筋から離れるが、兄弟のマイケルとトムは、同じ家庭環境で育ったにも関わらず全く異なる道を歩むことになったが、二人を別つものは何だったのだろうか。
2020年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
見るだけ時間の無駄でした、はい。
2016年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近のCG映画に辟易している方は是非…悪党Jギャグニー最高です。