川端康成を初めて読んだ。
まるで、緩やかに流れる川の中に爪先を突っ込んだら、いつの間にか激流に巻き込まれてしまったかのように、ぐいぐいと引き込まれてしまった。
何をしでかすか分からない女けい子が、周りを次々と巻き込んでゆき、彼女が纏うその歪で危ういもつれた糸に、どうやら自分も絡まってしまったようだ。
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美しさと哀しみと (中公文庫 A 10) ペーパーバック – 1973/8/10
フランス語版
川端 康成
(著)
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言わずと知れた日本初のノーベル文学賞作家です。 『伊豆の踊子』『雪国』『千羽鶴』『古都』など日本の美を表現した作品を発表しました。幼くして孤児となった不幸な生い立ちが、のちの川端文学に大きな影を与えたと言われています。戦後は、日本古来の悲しみや美しさだけを描くと宣言して、『みずうみ』『眠れる美女』など、倫理をふみこえた世界を大胆に追求した作品を残しています。1968年のノーベル文学賞の受賞から4年後の1972年にガス自殺をとげました。
- ISBN-104122000203
- ISBN-13978-4122000209
- 出版社中央公論新社
- 発売日1973/8/10
- 言語フランス語
- 寸法10.5 x 1.2 x 15 cm
- 本の長さ283ページ
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登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (1973/8/10)
- 発売日 : 1973/8/10
- 言語 : フランス語
- ペーパーバック : 283ページ
- ISBN-10 : 4122000203
- ISBN-13 : 978-4122000209
- 寸法 : 10.5 x 1.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 290,060位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1899-1972)1899(明治32)年、大阪生れ。東京帝国大学国文学科卒業。
一高時代の1918(大正7)年の秋に初めて伊豆へ旅行、旅芸人の一行と知り合う。以降約10年間毎年、伊豆湯ヶ島湯本館に長期滞在する。菊池寛の了解を得て1921年、第六次「新思潮」を発刊。新感覚派作家として独自の文学を貫いた。1968(昭和43)年ノーベル文学賞受賞。1972年4月16日、逗子の仕事部屋でガス自殺を遂げた。著書に『伊豆の踊子』『雪国』『古都』『山の音』『眠れる美女』など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
嵯峨野を訪れる機会があり、本作が同地を舞台としているということで、旅の思い出に、まずは1965年の映画版を視聴し、そらから原作を読んだ。多くの作品では、原作と映画版の双方が存在する場合、先に見たほうに好印象が残るものだが、本作も例外ではない。嵯峨野旅行の印象が強い私にとっては、嵯峨野の風景がもう一つの主人公とも言える映画版は、小説版を上回る出来であった。
映画版は、嵯峨野でロケをしており、作品の舞台として嵯峨野の印象が強く、山村聰が演じる作家の大木を中心に物語が展開。一方、原作は、大木と過去に関係のあった上野音子の心情が語られながら物語が展開していき、舞台は東京(大木の宅)と京都が同程度である。音子は少女時代は東京で、後年は京都に引っ越しており、嵯峨野の化野念仏寺p154,二尊院などが登場するが、他にも鞍馬寺、知恩院、鴨川の川床p133、琵琶湖などで物語は進行し、嵯峨野のイメージは薄い。なお、本作では西芳寺(苔寺)の裏の石庭p109が登場するが、これは、国指定史跡・特別名勝にもなっている夢窓疎石の作庭で西芳寺の上段の枯山水庭園のことで、現在は、一般の拝観は禁止。一方、下段の池泉回遊式庭園は、予約で拝観することができ、苔の庭として人気であるが、苔庭になったのは江戸時代の末期であり、歴史的価値は低い。
映画版では、真意が読み取りにくい音子で、そこが魅力であったのだが、原作では、自分を不倫の果てに捨てた大木への愛を持ち続ける男にとっては都合のよい女として描かれており、魅力がない。映画では八千草薫が演じたが、こちらは複雑な想いを胸に秘めた演技で映画の方が、人間的にも魅力的。音子の弟子けい子は、映画では加賀まりこが演じたが、川端康成が適役と感じたように、小説と映画の描かれ方はほぼ等しく、どちらも危険で魅力的である。川端が、もし、小説で音子のみを登場させていたら、川端の女性に対する願望が浅薄で身勝手なもの(本作の作家である大木と同じ)となってしまうところを、音子のドッペルゲンガーとも言えるけい子を登場させることで、音子本人も気が付いていない心の奥底にある怨念にも近い想いが表現されたと解釈したい。身勝手で最低な男である大木に、もっとも効果的な鉄槌を、音子の化身であるけい子が果たそうとする小説とすれば、主人公の音子への共感も可能。
小説の最終版に登場する「琵琶湖のホテル」は旧琵琶湖ホテルを連想させるが、琵琶湖ホテルはオリジナルのものは1998年に閉鎖されホテル機能は近接地に移転、建物は2002年に「びわ湖大津館」として復活している。瀬戸内晴美「嵯峨野より(1977年初版)」では、瀬戸内が川端康成と本作の逸話について語っており、旧琵琶湖ホテルに宿泊した時の体験も語っている。
本書の魅力は挿絵を加山又造が担当していること。加山は嵯峨野の天龍寺・法堂の天井に「雲龍図」を描いており、本作の京都を中心とする白黒の絵は、作品に情趣を添える。
なお、本作では音子が中村彜(つね)の「老母像」に想いを馳せる場面があり、ここでは、「老母を残して死んだp230」としているが、これは誤り。中村の母は、中村が11歳の時に死亡しており、「老母像」のモデルは家政婦の岡崎キイである。よって、この部分の音子の心情は史実と符合しなくなってしまうのだが、この場面は史実を無視して読むのが素直なアプローチとなる。
映画版は、嵯峨野でロケをしており、作品の舞台として嵯峨野の印象が強く、山村聰が演じる作家の大木を中心に物語が展開。一方、原作は、大木と過去に関係のあった上野音子の心情が語られながら物語が展開していき、舞台は東京(大木の宅)と京都が同程度である。音子は少女時代は東京で、後年は京都に引っ越しており、嵯峨野の化野念仏寺p154,二尊院などが登場するが、他にも鞍馬寺、知恩院、鴨川の川床p133、琵琶湖などで物語は進行し、嵯峨野のイメージは薄い。なお、本作では西芳寺(苔寺)の裏の石庭p109が登場するが、これは、国指定史跡・特別名勝にもなっている夢窓疎石の作庭で西芳寺の上段の枯山水庭園のことで、現在は、一般の拝観は禁止。一方、下段の池泉回遊式庭園は、予約で拝観することができ、苔の庭として人気であるが、苔庭になったのは江戸時代の末期であり、歴史的価値は低い。
映画版では、真意が読み取りにくい音子で、そこが魅力であったのだが、原作では、自分を不倫の果てに捨てた大木への愛を持ち続ける男にとっては都合のよい女として描かれており、魅力がない。映画では八千草薫が演じたが、こちらは複雑な想いを胸に秘めた演技で映画の方が、人間的にも魅力的。音子の弟子けい子は、映画では加賀まりこが演じたが、川端康成が適役と感じたように、小説と映画の描かれ方はほぼ等しく、どちらも危険で魅力的である。川端が、もし、小説で音子のみを登場させていたら、川端の女性に対する願望が浅薄で身勝手なもの(本作の作家である大木と同じ)となってしまうところを、音子のドッペルゲンガーとも言えるけい子を登場させることで、音子本人も気が付いていない心の奥底にある怨念にも近い想いが表現されたと解釈したい。身勝手で最低な男である大木に、もっとも効果的な鉄槌を、音子の化身であるけい子が果たそうとする小説とすれば、主人公の音子への共感も可能。
小説の最終版に登場する「琵琶湖のホテル」は旧琵琶湖ホテルを連想させるが、琵琶湖ホテルはオリジナルのものは1998年に閉鎖されホテル機能は近接地に移転、建物は2002年に「びわ湖大津館」として復活している。瀬戸内晴美「嵯峨野より(1977年初版)」では、瀬戸内が川端康成と本作の逸話について語っており、旧琵琶湖ホテルに宿泊した時の体験も語っている。
本書の魅力は挿絵を加山又造が担当していること。加山は嵯峨野の天龍寺・法堂の天井に「雲龍図」を描いており、本作の京都を中心とする白黒の絵は、作品に情趣を添える。
なお、本作では音子が中村彜(つね)の「老母像」に想いを馳せる場面があり、ここでは、「老母を残して死んだp230」としているが、これは誤り。中村の母は、中村が11歳の時に死亡しており、「老母像」のモデルは家政婦の岡崎キイである。よって、この部分の音子の心情は史実と符合しなくなってしまうのだが、この場面は史実を無視して読むのが素直なアプローチとなる。
2013年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とてもきれいな本でした。新品のようです。到着も早かったです。すぐに日本から中国へ送ってもらいました。
2021年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品を買えばよかった。 あまりにも
古く、茶色い本だった。返品する元気もなくなった。
古く、茶色い本だった。返品する元気もなくなった。
2020年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旅にちなんだ本をと思い手にした一冊。作家は、ある日除夜の鐘を、今は画家となっている別れた恋人と聞きたいとにわかに思いたち京都に赴く。恋人は美貌の女弟子を伴って現れる。京都を舞台としたメロドラマという一見ベタな構成にも見えるが、そこは川端康成、そう単純には行かない。過去と現在、意識と無意識、女と男、女と女が多彩に西陣織のようにおりなす美しくも哀しい小説。加山又造の挿画がまた良い。まだ読み終えてはいないが、終着を楽しみにしている。
2020年8月6日に日本でレビュー済み
鎌倉に住む初老の作家大木年雄と妻の文子、長男の太一郎。京都に住む女流画家上野音子と弟子の坂見けい子。
本書の登場人物はこの5人だけである。
京都の美しい四季を背景に、音子とけい子の微妙な女性心理と狂気が描かれる。
京都の自然や寺社の描写は、本当に美しい。
ラストは唐突だがよく出来ていると感じる。心中だと思うが、どうだろうか。
川端の全作品中、有数の傑作だと思う。
本書の登場人物はこの5人だけである。
京都の美しい四季を背景に、音子とけい子の微妙な女性心理と狂気が描かれる。
京都の自然や寺社の描写は、本当に美しい。
ラストは唐突だがよく出来ていると感じる。心中だと思うが、どうだろうか。
川端の全作品中、有数の傑作だと思う。
2002年9月18日に日本でレビュー済み
鎌倉と京都を行き来しつつ、過去から現在へ…作家大木と音子の過去の愛、大木の息子太一郎と音子の弟子慶けい子の現在の愛。それに、けい子の音子への愛と大木のけい子への愛が絡まり…過去は現在につながっているというのは、まさしくこういうことを言うのだと思える人生の不思議が美しく描かれている。