Inc.:何をどんな風に言うかは、人とのコミュニケーションではとても重要です。人と話している時、ほとんどの人は「何を言うか」という言語コミュニケーションのことを考えており、「態度やジェスチャー」のような非言語コミュニケーションの60~90%は忘れられがちです。しかし、これは間違いです。研究者によると、顔だけでも25万以上もの異なる表現をすることができ、手でもジェスチャーなど5千以上の異なる表現ができるのだそうです。

しかし、間違った非言語コミュニケーションやボディランゲージは修正することができます。自分の体は言葉以上に相手にメッセージを送っているということに気付いて、より良いボディランゲージが身に付くまで練習を重ねましょう。

今回は、好ましくない11のボディランゲージを紹介しながら、どのように修正するかもお教えします。すぐれたコミュニケーションの方法を身に付け、より人に伝わるようにしましょう。

1. アイコンタクトを避ける

アイコンタクトを避けていると、自分に自信が無いとか、あまり居心地が良くないとか、怖いと感じているとか、できればこの場から去りたいと思っている、というメッセージを伝えます。人とコミュニケーションをする時には、アイコンタクトを。

2. 弱々しい握手

握手で第一印象が決まることがよくあります。弱々しかったり、フニャフニャしていると、あなた自身もそういう人間だというメッセージを伝えます。相手が痛いと思うほどギュッと握りしめないように気をつけながら、堂々としっかりとした握手をしましょう。

3. がっくりとしたポーズ

肩を落としたり、背中が丸まって猫背になっていたりすると、自尊心が低いというメッセージを伝えます。ビジネスの場合は、うまくいっていないと思われます。ピンと背筋を伸ばして真っ直ぐに立ち、肩を引き、顔を上げましょう。

4. 小さな声

会話において「何を言うか」は重要ですが、「どのように言うか」はもっと重要です。言い方によって相手に与える印象は大きく変わります。小さな声で話していると、弱々しい印象を与えます。ハキハキと自信に満ちた声で話す練習をしましょう。うるさいほどの大声で話す必要はありません。相手に聞こえやすく、話がわかりやすい大きさの声を意識して。

5. 作り笑い

ニコリともしないよりも、作り笑いの方がはるかに質が悪いです。作り笑いをすると不誠実な印象を与え、最悪の場合には嘘つきだと思われます。無理なく自然な笑顔を心がけましょう。

6. よそよそしい

誰かと話している時に、壁や距離があるようなよそよそしい対応をしていると、相手のことが嫌いだとか、その人の話に興味が無いと思われます。一歩引くのではなく、一歩前に出るくらいの感じで会話をしてみましょう。

7. 腕や脚を組む

腕や脚をきつく組んでいると、相手に心を開いていないような印象を与えます。その人を恐れている、もしくは個人的に話したくないと思っている、というようなメッセージを送ります。

8. 眉間にしわを寄せる/あきれた目をする

人と話をしている時に、眉間にしわを寄せたり、あきれたような目をしていると、相手の言っていることを信用していない、もしくは相手を尊敬していないということが伝わります。そうでないのであれば、笑顔を見せる練習をしたり(作り笑いではなく)、賛同している時にはうなずいたりしましょう。

9. 携帯やスマホをいじる

人と話している時に、携帯やスマホをいじったり、メッセージを送ったりするのは、当然ながら失礼ですし、ひどい印象を与えます。誰かと話す時は、そういったガジェットは脇に置いて、相手の話に集中しましょう。

10. 必要以上にまばたきをする

会話の最中に通常以上にまばたきの回数が多いと、緊張していたり、心配しているという印象を与えます。まばたきが人より多すぎないか気をつけ、人と話している時は意識的にゆっくりとするようにしてみましょう。

11. ソワソワする/時計や爪を見る

いつもソワソワしていたり、貧乏ゆすりをしたり、指や手をしょっちゅう動かしたり、すぐに時計をチェックしたりしていると、退屈だとか、他のことがしたい、というメッセージを発します。人と話している時にソワソワしたり、時計や爪を見ていないか気をつけ、もしやっていることに気付いたらすぐに止めましょう。

11 Powerful Ways to Fix Bad Body Language|Inc.

Peter Economy(訳:的野裕子)

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