鎖に繋がれている間は憎しみあっているが、手錠が切れた頃からお互いに友情が芽生えるという内容の映画。脱獄に成功してハッピーエンドとはならないが、脱獄に失敗することで二人の信頼関係は確固たるものになる。二人を繋いでいた手錠は二人の絆を強める働きをしていた。
貨車に乗って脱獄成功とはならなかったが、すでに貨車に乗っていたポアチエまでももはやチェーンで繋がれていないにも関わらず貨車から降りることで二人とも捕まってしまう。それでも二人の友情が固く結ばれることになったことで言えばハッピーエンドと言えるかもしれない。
この映画は白人と黒人が手錠で結ばれて脱獄するという設定から当初お互い同士いがみあい憎しみあって、お互い同士傷つけ合うであろうという前提で話は始まり、事実途中まではお互い協力というより傷つけ合うことになるが、お互いがいがみ合っていることで損になることを悟り、いがみ合いをやめる。
途中知り合った白人女性と子供の一家のところで女性がポアチエに底なし沼の道を教えるが、友情が芽生えたカーチスは白人女性の制止を振り切ってポアチエを追いかけるのである。
底無し沼を抜けるのに事無きを得た二人だが、カーチスは女性から肩を撃たれたためその負傷で貨車に飛び乗ることができず二人して捕まってしまう。アンラッキーなエンデングだが、二人にとってはお互いを信頼することの大切さを学んだ事であろう。そして聴衆には人種間のいがみ合いの愚かさを学ばせた事であろう。
手錠のままの脱獄 [DVD]
フォーマット | ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | スタンリー・クレイマー, ネイサン・E・ダグラス, トニー・カーティス, シドニー・ポワチエ, セオドア・ビケル |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 37 分 |
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商品の説明
名優トニー・カーチス&シドニー・ポワチエが揃ってオスカーノミネート!
巨匠スタンリー・クレイマーが放つ傑作サスペンス・アクション!!
<キャスト&スタッフ>
ジャクソン"ジョーカー"…トニー・カーチス
カレン…シドニー・ポワチエ
ミラー…セオドア・ビケル
監督:スタンリー・クレイマー
脚本:ネイサン・E・ダグラス/ハロルド・ジェーコブ・スミス
●字幕翻訳:柴田香代子
<ストーリー>
手錠でつながれた白人と黒人。護送車が事故を起こし、二人は辛くも脱出に成功する。互いに激しく憎み合い、生き延びるためには裏切りさえも辞さない二人。だが、警察の手が伸び、次第に協力せざるを得ない状況になってくる……。
<ポイント>
◎1958年度アカデミー賞2部門受賞(オリジナル脚本賞/撮影賞)
<特典>
●オリジナル劇場予告編
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142461728
- 監督 : スタンリー・クレイマー
- メディア形式 : ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 37 分
- 発売日 : 2007/2/2
- 出演 : トニー・カーティス, シドニー・ポワチエ, セオドア・ビケル
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ASIN : B000KQFCMU
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
役者になりたかった父親が誉めちぎっていたこの作品、やっとこの目で見ることができた。手錠のままで脱獄するとは大変な撮影だったであろうが、シドニー・ポワチエとトニー・カーティスは見事に演じきったと思う。白人と黒人が鎖で繋がれているのは脱獄者として同等関係を表すものだが、黒人側としては、アフリカから生け捕られた奴隷の屈辱をも表す。憎み合う二人は人種の違いにおける違和感以上に、アメリカが辿ってきた歴史に対する心の整理がつかない不安定さをそのまま吐き出しているようにも見える。
やがてあれほど嫌がっていた鎖が解ける。二人とも自由になれた。現代のアメリカは贔屓目に見てもまだ鎖で繋がれているように見えてしまうが、この二人は見えない鎖でお互いに引き合うような関係を持続するとは、なんという提言であろうか。この映画は昔話では決してない。
一言。英語学習者は気をつけて鑑賞していただきたい。スラングではなく英文法破りな表現が頻繁に出てくるので模範にしてはいけません。
やがてあれほど嫌がっていた鎖が解ける。二人とも自由になれた。現代のアメリカは贔屓目に見てもまだ鎖で繋がれているように見えてしまうが、この二人は見えない鎖でお互いに引き合うような関係を持続するとは、なんという提言であろうか。この映画は昔話では決してない。
一言。英語学習者は気をつけて鑑賞していただきたい。スラングではなく英文法破りな表現が頻繁に出てくるので模範にしてはいけません。
2023年6月17日に日本でレビュー済み
初見はTV深夜劇場で。TV各局がゴールデンタイムに洋画枠があり現在のようにビデオやネットで何時何時でも気軽に洋画が観れるわけではなかった昭和の時代、まさにTV放送される洋画は娯楽の象徴でもあったし、なかなか劇場まで足を運べなかった少年にとってはとても楽しみにしていたものだ。だからこそ、というわけでもないのだが、吹き替えに関しては今でもこだわりがある。とりわけこの時間枠の番組は余程知名度の高い、例えばチャップリンなどを除いてはカラー作品が殆どで、モノクロは深夜か某国営放送で放送されたのを記憶している。因みに、深夜というのは現在で言う深夜とはチョイと概念が違うのだが。何せ、AM1時にはTV放送は終了してたのだから。本筋に戻すと、スナップ写真から見ても人種間差別をテーマにしているのは一目瞭然、トニー・カーチスとシドニーポアチエが憎しみを顕にいがみ合い罵倒し泥まみれになりながら逃走していく姿に、当時は無知だった私には潜在意識として存在する差別感が社会秩序を形成しているというアメリカ社会の暗部をとても理解できなかった。囚人ではあるが、互いに見知らぬ人間に怒りや憎しみを向けるその姿に疑念を感じながらも、映画としてとても引き込まれた印象付けられた。後、アラバマ物語などの作品を経て、70年代に放送されたルーツやマンディンゴなどでも歴史的背景を扱った作品もあったが、成長とともに教養として学習し知識も得、その後の同様の作品を理解するきっかけを作ってくれた最初の作品でもあった。そもそも戦争によって培われた世界のその根本は人間意識の中にある差別意識が引き起こしたものなのではないか、なんて。手錠で繋がれた互いの手の距離はあんなに短いのに、手を取合おうという意識はこんなに遠いものなのか。手錠で繋がれた互いを見合わせる距離は近いのに、互いの真の姿を写す目を見ようとする意識はこんなに遠いものなのか。目が合えば怒りや憎しみの言動は簡単に放たれるのに、憎しみに対する何故、という疑念を自身に向ることはとても難しいことなのだろう。聖人にはなれないが己が愚である事は常に知っておきたいものだ。あくまで主観なのであしからず
2018年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高齢の母が長年ずっと探してた思い出いっぱいの映画だったので本当に喜んでました。
若い時から洋画が大好きな母❕
めっちゃ感動してましたし、私も何度観ても感動する作品です☺️
若い時から洋画が大好きな母❕
めっちゃ感動してましたし、私も何度観ても感動する作品です☺️
2017年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品及び対応は満足しています。又機会がありましたら利用したいと思います。ありがとうございました。
2012年12月12日に日本でレビュー済み
この映画は1958年の作品ですが、そのことがとても意味があると思います。
主演は、トニー・カーチスと後の黒人男優で初めてオスカーに輝いたシドニー・ポワチエです。
シドニー・ポワチエの出世作と言える作品です。
MGMの製作ですが、当時黒人の映画俳優は、自分ひとりしかいなかったとシドニー・ポワチエが当時のことを振り返っている程、アメリカ社会はまだ公然と人種差別を行っていた頃の作品に当たるわけです。
シドニー・ポワチエという人のことを考えると、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを連想します。
シドニー・ポワチエは、黒人が受けている差別を含んだ役柄が多く、世界の人たちにこの問題を広く知らしめた人ですが、当の黒人の間では、行儀が良すぎるとか、白人好みの黒人を演じていると批判の対象にもなっていました。
こういうことは、最初に壁を突き抜ける人にはよくあることです。
ジャッキー・ロビンソンも人柄が素晴らしく、白人の選手たちからの度重なる嫌がらせにプレーでお返しをする、という行動をとります。
シドニー・ポワチエさんもきっと素晴らしい人柄だったんだろうな、と画面を見ながら思ったりしました。
この作品では、黒人と白人が同じ手錠に繋がれていることに驚く人が沢山出てきます。
それ程の時代に、手錠のままであっても人種の壁が乗り越えられるのは夢のような出来事だったのでしょう。
逆に手錠で繋がれてなければ越えられないんでしょうね。
手錠が一種、メタファーになっているようです。
高倉健さんで有名な映画『網走番外地』は、『手錠のままの脱獄』のアイデアを借用しています。この手錠で繋がれたまま、という状況は、いろんなことを想像することができます。
主演は、トニー・カーチスと後の黒人男優で初めてオスカーに輝いたシドニー・ポワチエです。
シドニー・ポワチエの出世作と言える作品です。
MGMの製作ですが、当時黒人の映画俳優は、自分ひとりしかいなかったとシドニー・ポワチエが当時のことを振り返っている程、アメリカ社会はまだ公然と人種差別を行っていた頃の作品に当たるわけです。
シドニー・ポワチエという人のことを考えると、黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを連想します。
シドニー・ポワチエは、黒人が受けている差別を含んだ役柄が多く、世界の人たちにこの問題を広く知らしめた人ですが、当の黒人の間では、行儀が良すぎるとか、白人好みの黒人を演じていると批判の対象にもなっていました。
こういうことは、最初に壁を突き抜ける人にはよくあることです。
ジャッキー・ロビンソンも人柄が素晴らしく、白人の選手たちからの度重なる嫌がらせにプレーでお返しをする、という行動をとります。
シドニー・ポワチエさんもきっと素晴らしい人柄だったんだろうな、と画面を見ながら思ったりしました。
この作品では、黒人と白人が同じ手錠に繋がれていることに驚く人が沢山出てきます。
それ程の時代に、手錠のままであっても人種の壁が乗り越えられるのは夢のような出来事だったのでしょう。
逆に手錠で繋がれてなければ越えられないんでしょうね。
手錠が一種、メタファーになっているようです。
高倉健さんで有名な映画『網走番外地』は、『手錠のままの脱獄』のアイデアを借用しています。この手錠で繋がれたまま、という状況は、いろんなことを想像することができます。
2014年9月10日に日本でレビュー済み
手錠で繋がれた憎み合っている白人と黒人の間に徐々に友情(=絆)で結ばれていく様を描いたサスペンス風ロード・ムーヴィー。
アカデミー賞の脚本賞を受賞しているとは言え、主演2人が何れも凶悪な脱獄囚には全く見えないので、
「復讐鬼」のような次に何が起こるか解らないと言ったハラハラドキドキの緊迫感にはやや欠ける。
ストーリーも結末も予定調和ではあるが、社会派スタンリー・クレイマー監督の巧みな演出によって観ている者に何かを訴える作品となっている。
この映画が製作された時代が時代だけに(58年)かなり微妙な内容で素直に受け入れられ難い作品と言えるけれども、スタッフ・キャストとも天晴と言うべきだろう。
ストーリーは単純です。
囚人護送車が事故って手錠で繋がれた白人のジョン(トニー・カーティス)と黒人のカレン(シドニー・ポワチエ)だけが暗闇にまぎれて脱走に成功します。
2人を捕まえる為、保安官をリーダーとし、ドーベルマンを引き連れた追跡隊が組織されます。つまり生きたまま捕まえなくても良いやと言う発想ですね。
逃亡中にとっ捕まったり、ジョンが怪我をしたりと、大体予想がつく展開とはなりますが、時間稼ぎの様な無駄なエピソードを省いていますので
あれよあれよと言う間にラストを迎えます。
スタンリー・クレイマー監督は「招かれざる客」でも黒人に対する偏見をテーマにしていましたが、
何れの作品も決して押しつけがましいところはなく、説教臭くもないので非常に好感のもてる作品となっています。
そして主演の2人がとても良いんですね。
トニー・カーティスは唯の二枚目で大根役者だと世間では言われていましたが、今作は彼がアカデミー賞にノミネートされた唯一の作品であり、
今作を観る限りでは演技も大したものだと思います。優しい顔立ちが脱獄囚役にはやや不向きかと思いますが。
シドニー・ポワチエはどう見ても知性的ですから、脱獄囚役はチョット違和感ありますね。
上述の様に2人とも悪党に見えないのですが、この2人だからこそやや甘ちゃんとも思えるラストが嵌っているとも言えます。
助演陣の有名処は2人を追いかける保安官マックス・ミュラー役のセオドア・バイケル、
逃亡中の2人をとっ捕まえてリンチを加えようとする村の住民役を演じたクロード・エイキンスなどがいますが、2人の引き立て役に過ぎません。
しかし逃亡中の2人を匿う、夫に逃げられた子持ちの女役を演じたカーラ・ウィリアムズだけは異彩を放ってます。
ジョンに心惹かれる女は『2人で逃げましょう』とジョンに持ちかけるのですが、息子は親類に預けてしまえば良いと言うし、
カレンには底なし沼が待ち構えている道を教えるし、まぁ魔性の女とでも言うのでしょうか。その魔性の女を好演しています。
アカデミー賞の脚本賞を受賞しているとは言え、主演2人が何れも凶悪な脱獄囚には全く見えないので、
「復讐鬼」のような次に何が起こるか解らないと言ったハラハラドキドキの緊迫感にはやや欠ける。
ストーリーも結末も予定調和ではあるが、社会派スタンリー・クレイマー監督の巧みな演出によって観ている者に何かを訴える作品となっている。
この映画が製作された時代が時代だけに(58年)かなり微妙な内容で素直に受け入れられ難い作品と言えるけれども、スタッフ・キャストとも天晴と言うべきだろう。
ストーリーは単純です。
囚人護送車が事故って手錠で繋がれた白人のジョン(トニー・カーティス)と黒人のカレン(シドニー・ポワチエ)だけが暗闇にまぎれて脱走に成功します。
2人を捕まえる為、保安官をリーダーとし、ドーベルマンを引き連れた追跡隊が組織されます。つまり生きたまま捕まえなくても良いやと言う発想ですね。
逃亡中にとっ捕まったり、ジョンが怪我をしたりと、大体予想がつく展開とはなりますが、時間稼ぎの様な無駄なエピソードを省いていますので
あれよあれよと言う間にラストを迎えます。
スタンリー・クレイマー監督は「招かれざる客」でも黒人に対する偏見をテーマにしていましたが、
何れの作品も決して押しつけがましいところはなく、説教臭くもないので非常に好感のもてる作品となっています。
そして主演の2人がとても良いんですね。
トニー・カーティスは唯の二枚目で大根役者だと世間では言われていましたが、今作は彼がアカデミー賞にノミネートされた唯一の作品であり、
今作を観る限りでは演技も大したものだと思います。優しい顔立ちが脱獄囚役にはやや不向きかと思いますが。
シドニー・ポワチエはどう見ても知性的ですから、脱獄囚役はチョット違和感ありますね。
上述の様に2人とも悪党に見えないのですが、この2人だからこそやや甘ちゃんとも思えるラストが嵌っているとも言えます。
助演陣の有名処は2人を追いかける保安官マックス・ミュラー役のセオドア・バイケル、
逃亡中の2人をとっ捕まえてリンチを加えようとする村の住民役を演じたクロード・エイキンスなどがいますが、2人の引き立て役に過ぎません。
しかし逃亡中の2人を匿う、夫に逃げられた子持ちの女役を演じたカーラ・ウィリアムズだけは異彩を放ってます。
ジョンに心惹かれる女は『2人で逃げましょう』とジョンに持ちかけるのですが、息子は親類に預けてしまえば良いと言うし、
カレンには底なし沼が待ち構えている道を教えるし、まぁ魔性の女とでも言うのでしょうか。その魔性の女を好演しています。
2010年3月4日に日本でレビュー済み
シドニー・ポワチエとトニー・カティスの二人が、主演の傑作サスペンスドラマです。
黒人と白人の脱獄囚が、護送車の事故により、二人の手首に1mほどの鎖で繋がれたまま放りだされて奇跡的に生き延び、生死をかけた逃亡がはじまる。
二人は相手を殺してでも鎖を切って逃亡しようとします。異人種同士、憎みあい、ののしりあい、相手をだましあい、それでも鎖はどうしても切れない。
はらはら、ドキドキさせる展開が続きます。その命懸けの逃亡中に、男同士の友情が自然と芽生えていく、その過程が感動します。心理状態の変化の描き方が、とても自然です。
ラストはどうなってしまうのか、最後まで目を離せない映画でした。
黒人と白人の脱獄囚が、護送車の事故により、二人の手首に1mほどの鎖で繋がれたまま放りだされて奇跡的に生き延び、生死をかけた逃亡がはじまる。
二人は相手を殺してでも鎖を切って逃亡しようとします。異人種同士、憎みあい、ののしりあい、相手をだましあい、それでも鎖はどうしても切れない。
はらはら、ドキドキさせる展開が続きます。その命懸けの逃亡中に、男同士の友情が自然と芽生えていく、その過程が感動します。心理状態の変化の描き方が、とても自然です。
ラストはどうなってしまうのか、最後まで目を離せない映画でした。