スレィター・キニー、不覚にも僕は知りませんでした。Amazonでジャケが目に止まり、試聴して引っ掛かるものがあって買ったのですが、大正解でした。1994年から2006年まで活動、無期限の活動停止になったそうですが、2014年に活動を再開。本作を引っ提げて2月から米欧を40か所以上回るツアーに出ます。バンドのHPを見ると、半分くらいはすでにSOLD OUT。待っていたファンの多さがわかります。
まず、Voに驚きました。(怒られるかもしれませんが)RUSHのゲディ・リーにそっくりと思います。特にハイトーンや絞り上げるように歌ったとき。それにしても、3人ともテク抜群。各人がいろいろと変わったアプローチを、バラバラにやっているように見えて、楽曲はキチンとひとつのまとまりになっている。音楽の決まりごとっぽいことや常識にとらわれない自由さ、とても痛快です。どの曲も面白いのですが、中でも、Aメロの不協和音的コードはじめカッコイイGが冴える3、やはりAメロのスッカスカ感とサビの適度な厚さの対比がうまい4、ぶっ飛びのイントロとぐずぐずに煮込んだようなBが印象的な6、などが特に気に入っています。
歌詞付き、おまけにCDが紙パッケージにはいっています(珍しい)。
約32分と短いですが、脳天直撃の快感、ゼッタイ間違いなしです。
1 Price Tag、2 Fangless、3 Surface Envy、4 No Cities to Love、5 A New Wave、6 No Anthems、7 Gimme Love、8 Bury Our Friends、9 Hey Darling、10 Fade