十三夜再び 171年ぶりの「後の十三夜」

今日(2014/11/5)は、旧暦8月の十五夜の後の「十三夜」のうち、閏月を挿入して暦を調整するために発生する2回目の旧暦九月の十三夜「後の十三夜」です。
 前回、前々回のお話しは、以下を参考にしてください。
 ・中秋の名月 十五夜にて。
 ・今宵は後の月「十三夜」ですが、台風のお話しでも。

片月見とならないよう、3度目の”月見で一杯”の名目を立ててる私です。
なんと、前回「後の十三夜」があったのは1843年でしたので実に171年ぶり。
今世紀中に「後の十三夜」があるのは今年(2014年)のしかも今日限りだそうです。
そういった意味でも、今宵は貴重なお月見となりそうですね。

せっかくですので、今日は月にちなんだお話しでもしましょう。

月といえば、物語の祖とも言われる日本最古の物語、竹取物語ですね。
この中で語られるかぐや姫(赫奕姫)のかぐやですが、赫奕(かくやく・かくえき)は光り輝く様子や盛んな様を表す意味だそうです。
要約すれば、光り輝く美しき月の姫君、ということとですね。
(他にも、古語で光を意味する”かげ”、光り輝くの意の”かがよふ”、陽炎の意の”かぎろひ”など諸説あり)
しかも”古事記”の中に登場する、垂仁天皇の妃となった迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)がモデルとも言われており、そうなると垂仁天皇の御陵が奈良市菅原(近鉄尼ヶ辻)にあるので、概ねそのあたりではないか、ということまで想像されます。
一説には、竹取翁の名前が讃岐造(さぬきのみやつこ)となることから、讃岐村の長であることがわかるため、讃岐氏や讃岐神社にゆかりのある奈良県北葛城郡広陵町あたりではないかとも言われてますが、讃岐神社は今も巣山古墳の近くの竹やぶに囲まれているそうで、ますます信憑性が高くなってきたりします。
日本最古の物語らしく諸説真偽入り乱れていろいろな解釈も尽きない竹取物語ですので、雅なロマンを巡らせながら今宵は月を愛でるというのも風流ではないでしょうか。

あと、月といえば狼男かな。(これはまた別の機会にでも)

月だけでなく、宇宙に想いを馳せれば、最初に浮かぶのはアーサー・C・クラークの2001年宇宙の旅。
50年近く昔のSF小説で映画化もされましたが、そこから続くシリーズの完結篇(原作は1997年刊)が、ドラマ化されるとのことです。
リドリー・スコット監督が「3001年終局への旅」を映像化予定
※)リドリー・スコットといえば、エイリアンやブレードランナー、ブラック・レイン、グラディエーターで有名な監督ですので、期待してしまいますね。
  個人的には弟のトニー・スコット(2012年没)の監督作品も好みだったんですけどね。
  有名どころはトップガンとかビバリーヒルズ・コップ2ですが、バンパイヤモノのハンガー(カトリーヌ・ドヌーヴ、デヴィッド・ボウイ)や悲恋モノのリベンジ(ケビン・コスナー、マデリーン・ストウ、アンソニー・クイン)は是非見て欲しいものです。
 おっと、話しが完全に脱線してしまいました。

映画やドラマも、映像技術の進歩でいろんなものがリアルに目で楽しめる時代になってきましたが、それでも人が頭の中で想像(妄想?)する世界にはまだまだ及ばないなあ、と感じるのは私だけでしょうか?
読書週間ということもあって、そんな妄想を膨らませる宵の読み耽りで寝る間も惜しい日々が続きます。

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