コンドル [DVD]
フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト, 字幕付き |
コントリビュータ | ハワード・ホークス, ケイリー・グラント.ジーン・アーサー.リチャード・バーセルメス |
稼働時間 | 2 時間 |
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商品の説明
商品紹介
命知らずのヒコーキ野郎たちの友情と冒険、ロマンスを描いたハワード・ホークス監督の傑作!!
【ストーリー】
舞台は南米のバランカ。ハマナで仕事がなく、船を下りたピアノ弾きのボニー(ジーン・アーサー)は、アンデス山脈の危険な地帯で命がけで働くパイロットたちに出会う。船に乗ってニューヨークに帰るはずのボニーは、航空会社を経営するパイロットのジェフ(ケイリー・グラント)に興味を持ち、バランカに滞在する事に。皆が待っていた新しいパイロットがバランカに来た。皮肉な事に、そのパイロットはジェフの親友キッドの弟を見殺しにしたパイロットで、なんと彼の妻はかつてジェフが理想の女性と思っていたジュディ(リタ・ヘイワース)だった。ジェフに思いを寄せるボニーの恋の行く末は?
映像特典
●関連作品予告編集
●バイオ&フィルモグラフィ
●公開当時の広告
【スタッフ&キャスト】
《製作》ハワード・ホークス
《監督》ハワード・ホークス
《脚本》ハワード・ホークス、ジュレス・フォースマン
《出演》ケイリー・グラント、ジーン・アーサー、リチャード・バーセルメス
【CopyRight】(C)1939, RENEWED 1987 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
※ジャケット写真、商品仕様、映像特典ならびに初回限定封入特典などは予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください。
レビュー
『暗黒街の顔役』ほか数多くの傑作で知られる巨匠、ハワード・ホークス監督が、ケイリー・グラント、ジーン・アーサーほか豪華キャスト共演で贈る冒険映画。アンデス山脈の危険地帯で、命懸けで働くパイロットたちの友情と冒険、ロマンスを描く。 -- 内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
登録情報
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4547462042941
- 監督 : ハワード・ホークス
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト, 字幕付き
- 時間 : 2 時間
- 発売日 : 2007/7/25
- 出演 : ケイリー・グラント.ジーン・アーサー.リチャード・バーセルメス
- 販売元 : ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- ASIN : B000R8XA7U
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,413位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 26,612位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ケイリー・グラント演じる主人公と過去に因縁のあるパイロットという、準主役的な役柄を演じているのはサイレント時代に「散り行く花」「東への道」などでリリアン・ギッシュと共演し、二枚目スターとして活躍したリチャード・バーセルメスです。
サイレント時代は若かった彼もこの頃には43歳になっています。また、小柄なリリアン・ギッシュと並んでいた時はそれほど気にならなかったのですが、この映画で逞しい空の男たちと並ぶと背の低さと猫背が目立ちます。他のパイロット達の肩くらいまでしか身長がなく、声も細く、貧相さが気になりますが、ラスト近くの名優トーマス・ミッチェルとの航空シーンはこの映画の一番の見所だと思います。ちなみにこの映画から数年後、リチャード・バーセルメスは映画界から引退してしまいました。
メニュー画面は無し。日本語字幕付きの本編のみ収録の簡素な仕様です。
映像的にも本物の飛行機のアンデス山脈での吸い込まれるような滑空シーンや、飛行機の発着や事故シーンでのリアルな特撮は1939年(戦前)の作品とは思えないほど素晴らしい。特に冒頭30分、天候が悪化して視界ゼロの中で着陸しようとする飛行機をジェフとキッドが無線で誘導するシーンの緊迫感は最高で、つかみはばっちり。ハワード・ホークスの演出の手腕が味わえる。
登場人物たちも魅力的。過去に同僚を見捨てたマクファーソンことギルガロン(リチャード・パーセルメス)や彼に弟を殺されたと恨む元パイロットのキッド(トーマス・ミッチェル)。主人公はもとより、この二人は特に魅力的だ。ギルガロンは過去のあやまちから危険な仕事を受け続け、キッドはジェフを信頼してサポートするが飛ぶことへのロマンは忘れられない。ジェフは常に冷静に危険な飛行に挑み、空に賭ける男たちをまとめていく。そんなジェフに恋をするボニー(ジーン・アーサー)が後のハワード・ホークス監督作に出てくる強い女というより見守る女として描かれる。そんな女性像も魅力的だった。そのため逆にケーリー・グラント演じる主人公ジェフの魅力が、脇を固める人達より落ちている感じがするほど。
男たちのロマンと友情、女の想いを描いた最高の作品なのに、問題は邦題の「コンドル」。コンドル自体は山間に生息するところくらいでしか登場しないし、パイロットをコンドルに例える会話も全くない。この邦題のおかげで1975年のシドニー・ポラックの「コンドル」と混同される始末。原題の「Only Angels Have Wings(天使だけが翼を持つ)」を訳して邦題に使えば良かったのにと思ってしまう。日本公開も戦前なのでしかたがないか。
1939年当時はそういうのが普通だったのなかなぜにそんな辺境の土地に英語が喋れるパイロットが何人もいるのが不思議。
飛行機を題材にしているが、派手なシーンよりは飛行機乗りの生き様や老化に伴う目の衰え、人間模様を軸に展開していく。
この映画で、美しいファム・ファタールを演じたリタ・ヘイワースは、スターの道を駆け上がっていきました。
ケーリー・グラントをはじめとするパイロット達は、民間の輸送機のパイロット。
天候が悪い中、プロペラ機で輸送する事は、命がけの仕事。
ジーン・アーサー扮するヒロインが、ある日パイロット達いきつけの酒場にやってくる。
ヒロインをめぐっての賭けに挑んだパイロットに起きたアクシデント。
初めての飛行機事故に遭遇したヒロインはショックを受けるが、逆に過酷なるヒコーキ野郎の世界に心惹かれていく。
事故に慣れっこの男達の心意気が潔くて格好いいんです。
脇役に、トーマス・ミッチェル「風と共に去りぬ」「スミス都へ行く」「駅馬車」etcをそろえて、パイロット達の男同士の友情や確執を描いて、ストーリーに厚みがあります。
ケーリー・グラントとジーン・アーサーの台詞の応酬、エンディングも粋でした。
飛行機は模型を使っていて少しチャチなシーンもありますが、爽やかな後味の映画だと思います。
リオ・ブラボーやリオ・ロボのジョン・ウェインの男の世界と同じで、有無を言わせない男の仕事ぶり!です。
原作もホークスで、メキシコで見聞きした命知らずの荒くれ飛行機乗りたちの話をベースにしているそうです!
現代のような、宇宙飛行でも、安全に安全に管理されて、シミュレーションされている時代と違って、昔は信じられないような綱渡り的状況で
飛行機に乗っていたんだろうなー、と思います。私の父も戦争中鉄の板1枚の飛行機だった、と言ってました。
飛行シーンは、すごくて見甲斐があります!気絶してまっさかさまに落下しそうになったり、とか・・・
父にいろいろ着陸の話、とか、着陸を待って旋回していることとか、昔の飛行機乗りの危険と気概を聞いていたので、興味深く見ました。
訳ありの、過去に卑怯なことをした、と言われている飛行機乗りの男が、よかったです!
言い訳もしない。もう、さんざんその件について卑怯といわれて、自分でも考え、誰にも理解されなくても、あれはああするしかなかった、と思っている。
でも、もし、もう一度そのような場面になったら、今度は命を落としても何とかしよう、と思っている・・・誰にも言わないけれど・・・
妻にも話さず、恨まれている相手にも言い訳せず、淡々と仕事をこなす。プロ!!!男っぽい!!!
ニトロを運ぶのを断った男のことを、主人公は淡々と首にする。プロです!恨みでもなんでもなく、依頼された仕事をただいやだから、と断るなら、首。
この、飛行機と男の鉄火な職場に、色恋の話が絡まって、楽しい映画、の形にしてくれています。
ジーン・アーサーは、ショーガールの役だけど、映画の間ずっとジャケットを着たスーツ姿が多くて、面白かったです。でも、ピアノをひいたり、すごーくうまくて、芸達者です。
リタ・ヘイワースが、超きれいでした。
ボガートの黄金、なんかもそうだけど、昔のメキシコ、南米あたり、ほんとうに命がけで驚くべき人々の生きる状況があったんだなー、と思います。
今は、メキシコ、どうなんだろう。昔と同じではないにしても、かなりハードな社会であることは違いないだろう。