この巻だけ妙に低い評価になっていたのでバランスを取る意味も込めて星五にする。
四巻に渡るこのシリーズは今日『古事記伝』について、そして宣長について語る上で必読の文献である。
著者は上代文学研究の第一人者の立場から『古事記伝」について論じており、今日の『古事記』研究の蓄積を引き合いにして論じる部分は参考になるところが多い。
『古事記伝』の中の特定の記述にこだわるのではなく、全体を通して問題点を列挙するスタイルを取っており、今後更に深められるべき指摘も多い。(それでも、やはり取り上げられていない問題も多くあると思うが)
選書であるため文体も平易であり読みやすいと思う。『古事記伝』に話題を絞っているため、宣長全体の入門書としては他の著作に及ばないが、より深く宣長の学問を学ぶ為には必読の書である。
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本居宣長『古事記伝』を読む 2 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2011/5/12
神野志 隆光
(著)
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誰もがその名を知る本居宣長の大著『古事記伝』。しかし、全巻読み通した人はほとんどいないといっていい。本シリーズは、厖大・多岐にわたる宣長の注解を、全四十四巻、はじめから終わりまですべて読み尽くすという、画期的な試みである。第2巻は、十一之巻から二十之巻まで。八千矛神の歌物語、大国主神の国作り、天孫降臨、そして神武天皇の巻までをあつかう。
大国主神の国作り、天孫降臨、神武東征……
宣長があらわしだす「古事記」の世界!
誰もがその名を知る本居宣長の大著『古事記伝』。しかし、全巻読み通した人はほとんどいないといっていい。
本シリーズは、厖大・多岐にわたる宣長の注解を、全四十四巻、はじめから終わりまですべて読み尽くすという、画期的な試みである。
第2巻は、十一之巻から二十之巻まで。
八千矛神の歌物語、大国主神の国作り、天孫降臨、そして神武天皇の巻までをあつかう。
大国主神の国作り、天孫降臨、神武東征……
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誰もがその名を知る本居宣長の大著『古事記伝』。しかし、全巻読み通した人はほとんどいないといっていい。
本シリーズは、厖大・多岐にわたる宣長の注解を、全四十四巻、はじめから終わりまですべて読み尽くすという、画期的な試みである。
第2巻は、十一之巻から二十之巻まで。
八千矛神の歌物語、大国主神の国作り、天孫降臨、そして神武天皇の巻までをあつかう。
- 本の長さ260ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2011/5/12
- 寸法13 x 1.5 x 19 cm
- ISBN-104062584980
- ISBN-13978-4062584982
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2011/5/12)
- 発売日 : 2011/5/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 260ページ
- ISBN-10 : 4062584980
- ISBN-13 : 978-4062584982
- 寸法 : 13 x 1.5 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 368,734位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2014年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古事記に出てくる難しい漢字にカナが振ってないので、読みにくい。
2020年10月18日に日本でレビュー済み
古事記伝全44巻の内容を丹念に読み解いている。
全4巻のうちの第2巻では、古事記伝の第11巻から20巻までをカバーしている。
それぞれの巻の構成をまずは紹介し、その後は、特に筆者が取り上げたい部分に集中している。
筆者は、内容はもとより、本居宣長が古事記をどのように読もうとしたのか、その方法論を伝えようとしている。
本居宣長は、まず万葉仮名を一語一語解釈して古事記に書かれていることの意味を明らかにしていく。
その中で疑問があれば、日本書紀などの他書を参照して古事記の間違いについても指摘していく。
筆者に導かれて古事記伝を読み解いていくと、本居宣長という人物の実像が少しづつ浮かび上がってくる。
全4巻のうちの第2巻では、古事記伝の第11巻から20巻までをカバーしている。
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筆者は、内容はもとより、本居宣長が古事記をどのように読もうとしたのか、その方法論を伝えようとしている。
本居宣長は、まず万葉仮名を一語一語解釈して古事記に書かれていることの意味を明らかにしていく。
その中で疑問があれば、日本書紀などの他書を参照して古事記の間違いについても指摘していく。
筆者に導かれて古事記伝を読み解いていくと、本居宣長という人物の実像が少しづつ浮かび上がってくる。
2013年8月30日に日本でレビュー済み
著者は『古事記伝』を読むことは、『古事記伝』がつくりあげる「古事記」に立ち会うことにほかならないと述べています。それを、明らかにすることは当然ですが問題はその先にあります。
近世ナショナリズムとしての天皇制一元史観(皇国史観)と医師としての形式論理による『古事記伝』の『古事記』解釈の本質的誤り、『古事記』の根本的誤読をこそ明らかにし、「のちによき考えの出で来たらんには、必ずしも師の説にたがふとて、なはばかりそ」とて、真実を明らかにすることこそ現代に学問する者の責務でしょう。特に東大教授であった著者の場合、その責を果たすべきです。
しかし本書は師の説になづむばかりか、その誤りの上塗りをさえしているに過ぎません。主要な点を見てみましょう。
(1)巻で扱われていますが、最初の大きな誤りは宣長の高天原理解の強引な読みを指摘はしていますが、では高天原とは本来どこを指すのかの究明はありません。このため、古事記の展開が淤能碁呂島、淡島、出雲、筑紫(博多湾沿岸を中心とする九洲)、宇佐、吉備、浪速、紀伊、吉野と展開されているのに、高天原は宙に浮いたままです。出雲の国譲り、天孫降臨、奈良盆地への侵入、侵略という展開からも筑紫、出雲に接する日本海側の壱岐―対馬を含む領域とされていることは明白です。倭が大和となるのは神武による奈良盆地侵入の後、欠史八代後の一地方豪族が盆地外への侵略を始め、後に九州王朝に取って代わる天智・天武期以降です。本来の倭は筑紫をさしています。
この誤りの根源が、大和朝廷一元史観であることは見易い点ですが著者は宣長と共に多くの誤読をかさねることとなります。
また『日本書紀』の潤色多き事を知り、書紀を排すべきことを最初に掲げながら、結局書紀に頼る解釈を次々と重ねます。宣長の時代制限と皇国史観イデオロギーから、その限界は明らかですが著者は何らこの点に注意を払うことなく、なずんでいっています。
たとえば、天孫降臨の地を書紀の「日向の襲の高千穂峰」とあるのに従い大隅国に当てたり、神武東征の速吸門を豊予海峡に当て古事記の鳴門海峡の臨場性を無視します。天孫降臨の地を大隅国にしたため、邇邇芸命の土地ぼめの言葉も宙に浮いてしまいます。先の考察からすれば、筑紫以外にはありえないこととなります。当然、、序文の「削偽定実」とは何かを明かすこともできません。
これら、『古事記』の本質を初めて明らかにしたのは古田武彦による『盗まれた神話―記・紀の秘密』、『日本列島の大王たち―古代は輝いていた(2)』ですが、残念ながらこれに対する批判はなく「目糞、鼻糞を笑う」身内の批判に終始しています。その他、大国主の出雲より「倭に上り坐さん」を「大和に」と書き替えたり、御諸の神を「三輪山の神」とする等、あくまで『古事記伝』の手の内での解釈でしかありません。
つまり、『古事記』研究者である著者にはテキストとしての古事記が読めない、宣長のイデオロギー解釈に頼るしかないことを明かしています。
残念ながら、これが戦後アカデミズムの現状というほかありません。■
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しかし本書は師の説になづむばかりか、その誤りの上塗りをさえしているに過ぎません。主要な点を見てみましょう。
(1)巻で扱われていますが、最初の大きな誤りは宣長の高天原理解の強引な読みを指摘はしていますが、では高天原とは本来どこを指すのかの究明はありません。このため、古事記の展開が淤能碁呂島、淡島、出雲、筑紫(博多湾沿岸を中心とする九洲)、宇佐、吉備、浪速、紀伊、吉野と展開されているのに、高天原は宙に浮いたままです。出雲の国譲り、天孫降臨、奈良盆地への侵入、侵略という展開からも筑紫、出雲に接する日本海側の壱岐―対馬を含む領域とされていることは明白です。倭が大和となるのは神武による奈良盆地侵入の後、欠史八代後の一地方豪族が盆地外への侵略を始め、後に九州王朝に取って代わる天智・天武期以降です。本来の倭は筑紫をさしています。
この誤りの根源が、大和朝廷一元史観であることは見易い点ですが著者は宣長と共に多くの誤読をかさねることとなります。
また『日本書紀』の潤色多き事を知り、書紀を排すべきことを最初に掲げながら、結局書紀に頼る解釈を次々と重ねます。宣長の時代制限と皇国史観イデオロギーから、その限界は明らかですが著者は何らこの点に注意を払うことなく、なずんでいっています。
たとえば、天孫降臨の地を書紀の「日向の襲の高千穂峰」とあるのに従い大隅国に当てたり、神武東征の速吸門を豊予海峡に当て古事記の鳴門海峡の臨場性を無視します。天孫降臨の地を大隅国にしたため、邇邇芸命の土地ぼめの言葉も宙に浮いてしまいます。先の考察からすれば、筑紫以外にはありえないこととなります。当然、、序文の「削偽定実」とは何かを明かすこともできません。
これら、『古事記』の本質を初めて明らかにしたのは古田武彦による『盗まれた神話―記・紀の秘密』、『日本列島の大王たち―古代は輝いていた(2)』ですが、残念ながらこれに対する批判はなく「目糞、鼻糞を笑う」身内の批判に終始しています。その他、大国主の出雲より「倭に上り坐さん」を「大和に」と書き替えたり、御諸の神を「三輪山の神」とする等、あくまで『古事記伝』の手の内での解釈でしかありません。
つまり、『古事記』研究者である著者にはテキストとしての古事記が読めない、宣長のイデオロギー解釈に頼るしかないことを明かしています。
残念ながら、これが戦後アカデミズムの現状というほかありません。■
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