歓びの毒牙 HDリマスター版 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | エンリコ・マリア・サレルノ, ダリオ・アルジェント, エヴァ・レンツィ, トニー・ムサンテ, スージー・ケンドール, ウンベルト・ラオ |
言語 | 英語, イタリア語 |
稼働時間 | 1 時間 36 分 |
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商品の説明
イタリアン・ホラーの帝王、ダリオ・アルジェントの原点がここに!
イタリアを代表する恐怖映画作家ダリオ・アルジェントの記念すべき監督デビュー作。
古典推理小説「通り魔」を元に書き下ろした脚本を自ら映画化。撮影にヴィットリオ・ストラーロ、音楽はエンニオ・モリコーネと、気鋭の処女作とは思えぬ大物スタッフが集結した。斬新な構図と奔放なカメラ移動、トラウマが誘発する殺人、ナイフなどの小道具に対する奇妙なフェティシズムなど、全編にアルジェントの刻印がくっきりと押された傑作。
●オリジナルネガよりHDリマスタリングした16:9ワイドスクリーン版
●デジタルリミックスによる5.1chドルビーサラウンド音声を2カ国語収録
●アラン・ジョーンズ(アルジェント研究の第一人者)&キム・ニューマン(作家)による音声解説収録
●ファン垂涎!豊富な特典映像を収録
【ストーリー】
ローマに滞在する若き米人作家サム(T・ムサンテ)は、夜の画廊でナイフを手に揉み合う2人の人影を目撃する。サムの出現で現場から黒いコートの人物が逃走し、腹部に傷を負った美女モニカ(E・レンツィ)が残された。彼女は女性ばかりを狙う連続殺人鬼の新たな犠牲者になりかけたのだった。事件の参考人として警察に帰国を足止めされたサムは、作家特有の探求心から独自の調査を開始。殺人者につながる“水晶の羽を持つ鳥"という手掛かりをつかむが、事件は意外な展開を見せ始める・・・。
【キャスト】
トニー・ムサンテ、エヴァ・レンツィ、スージー・ケンドール、エンリコ・マリア・サレルノ、ウンベルト・ラオ
【スタッフ】
監督・脚本:ダリオ・アルジェント、製作:サルヴァトーレ・アルジェント、撮影:ヴィットリオ・ストラーロ、音楽:エンニオ・モリコーネ
【映像特典】
ダリオ・アルジェント監督のインタビュー(17分)
ヴィットリオ・ストラーロ(撮影)のインタビュー(10分)
エンニオ・モリコーネ(音楽)のインタビュー(8分)
エヴァ・レンツィ(女優)のインタビュー(11分)
アメリカ版劇場予告編(3分10秒)
イタリア版劇場予告編(3分10秒)
TVスポット(2種類/50秒)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, イタリア語
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 81.65 g
- EAN : 4907953042414
- 監督 : ダリオ・アルジェント
- メディア形式 : 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 36 分
- 発売日 : 2012/7/3
- 出演 : トニー・ムサンテ, エヴァ・レンツィ, スージー・ケンドール, エンリコ・マリア・サレルノ, ウンベルト・ラオ
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : Happinet(SB)(D)
- ASIN : B007KIFFIW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,881位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,243位外国のホラー映画
- - 2,135位外国のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
にきちんと見返して思いのほか
洗練されてて(失礼)観易い作品
でびっくり。撮影監督の手腕な
のか続く2作品より新しく感じ
ました。タイトルもストレート
に謎解きに関わっていて素直に
納得です。ロケーションも素敵
だし変人意味不明シーン満載で
良い映画でした。移動速度速すぎのお婆ちゃんドッキリシーン
がお気に入り。
自分は字幕慣れしているので別に気にならなかったですが、人によっては吹き替えが欲しくなるのではないかなと思います。
製作スタッフは、現在第一線で活躍する重鎮達が名を連ねており、単なるB級映画で終わらせない風格を醸し出している。
アルジェント監督らしい粗削りな展開を見せるストーリーも健在だが、強引な構成も、小道具や美術を駆使した独特のサスペンスの盛り上げ方で見せ切っている。
英題(原題)より邦題の方が作品のイメージを表しており、センスの良さを感じる。
ミステリー映画を期待すると、唐突な犯人の解明や殺人者と絵画のつながり等、雑な印象を受けるかもしれないが、癖のある登場人物達による世界観の構築に、作品を楽しめるであろう。
そんな中、新たに白羽の矢が当たったのがダリオ・アルジェント!
とてつもない作品を引っ提げ華々しいデビューを果たしました。
その作品がこれ。
本作はフレドリック・ブラウンの推理小説「通り魔」がベースになっています。
この一冊の小説を譲った人物こそ同イタリア監督のベルナルド・ベルトリッチ。
自らも映画化を目論んでいたベルトリッチだったのですが、デビューの決まったアルジェントに委ねたそうです。
しかし、作品の映画化権が高価だった為、アルジェントは小説の骨格だけを利用し、本作の脚本を膨らませていきました。
こうして出来上がった本作ですが、とても小説を元に書いた脚本が主軸になっているとは思えない映像表現のオンパレードです。
映像による情報とテクニックだけで物語を進行させる手腕は初監督の域を軽く越えています!
特に、ガラス扉に挟まれ身動きを封じられ、為す術もない主人公が、最初の事件現場を目撃するシーンは実に映画的!
他の表現媒体では絶対お目にかかれない代物です!
また、撮影に対する最新技術への関心も高く、犠牲者の喉の中へカメラが入っていくショットでは医療用の胃カメラまで導入しておりました。
かなり吃驚できるショットです(笑)
この様に映画的表現に満ち溢れた傑作なのですが、会社側は難色を示したそうです。
「もっとヒッチコックばりにしろ!」
と、怒鳴るプロデューサー。
言うに事欠いて、そりゃないでしょ。
と言いたくなる様な台詞ですよね。
ハウダニット(いかに殺すか)に拘ったアルジェントに対して、フーダニット(誰が殺したか)に拘る作品を作れだなんて無理!
以降、アルジェントはヒッチコックと同視される事を極端に嫌う様になります。
そんな暗雲立ち込めるスタートを切った本作ですが、公開して事態は一変。
地方での口コミも手伝って、映画はヒット!
米国でもかなりの興行成績を弾き出したのです。
こうした結果を受けて、口をつぐんだプロデューサー。
ところが、周りの映画製作者達が口々に騒ぎ始めました。
「あれと同じ作品を撮れ!」
こうして、殺し方に拘るイタリア産ミステリー、ジャーロの骨子は出来上がったのです。
70年代イタリアで大量生産されたジャーロが80年代のスラッシャー映画に多大な影響を与えました。
その礎にアルジェントが加担していると思うと少し複雑です。
ともあれ、興味のある方は一度ご覧になっては如何でしょうか。
但しミステリーファンはNGですよ(笑)
シャドー、フェノミナ、スリープレスでも使われてるダリオアルジェントお得意の二段階オチの最初ですね。
終わったと思いきや、真の犯人がその後に・・・、という。
まあ監督デビュー作だというのもあるでしょうけど、作りが荒いです。
私自身アルジェント作品は大好きで、同じ作品を何度も観かえすこと多いのですが、正直この作品に
関しては1度で十分でした。
惰性で最後まで観たものの盛り上がりもかければ退屈と言うか・・・。
結局連続殺人の動機というかターゲットにされた人たちの共通点も良くわからずじまい。
(もちろん自分が理解してなかっただけかもしれませんが)
あくまでもアルジェント映画を制覇したい、という人向けであって、アルジェント映画のお勧め教えてと聞かれても
これを選ぶことはないですね。まだ観ていない作品はいくつもあるのですが、自分であればサスペリアPart2、サスペリア、
スリープレス、フェノミナ、シャドーあたりの順でお勧めします。
特に最初にあげた3作品は個人的には大好きなので。
デビュー作にしてアニマル・トリロジー(動物3部作)
の1作目です。
いや~やっぱ素晴らしい!!
「若い女性の連続殺人が発生しているローマ。
ローマで成功したアメリカ人作家の
サムは夜間に帰宅の道を急いでいた
ところ、画廊で女性が襲撃されている
のを目撃する。連続殺人の一環と
見られ、目撃者のサムは疑われて
パスポートを取り上げられてしまう。
その後、真犯人にも狙われたサムは
独自に事件の調査を開始する。」
本作ですが、正直言って昔
視た時はあまりぴんと来ません
でした。その時は「細かい突っ込み
をしない」と言うジャーロの楽しみ方
を理解していなかったんですね。
しかし今回、久々に視て
「やっぱダリオ・アルジェント先生はすげえわ」
と感動しました。
殺す前に入念な準備(儀式)をする殺人者、
獲物を狙う殺人者の視点で始まり、じわじわと
ターゲットを追い込む殺人シーン、
そしてなによりも殺人者の驚愕の動機・心理です。
これがなくてはダリオ・アルジェント
のジャーロじゃないっすよ。
本作はアルジェント先生の監督デビュー
作になるわけですが、かなり苦労された
ようですね・・・・・・まず監督をやらせて
くれる制作会社が無い、そして父親の
協力で立ち上げた制作会社で制作を
始めるも、途中で降板の危機に会い・・・・
そして俳優との軋轢。
主演のトニー・ムサンテとは殴り合いの
喧嘩をしたらしいですよ。
そしてついに公開にこぎつけるも最初は
ほとんどお客が入らず・・・・・・・
と言う聞くも涙の苦労話は
「ダリオ・アルジェント―恐怖の幾何学」と言う
本に詳しいです。
本作はホラーファンが視るべき
傑作のひとつです。
未見の人は是非、ダリオ・アルジェントが創り出す
夢の世界を体験してください。
「過去を思い出す」過程を映像化するという手法が
印象的な作品であります。
ある意味本作は「精神の映像化」に挑んだ作品であると言えるでしょう。